太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2022年05月

無題
神奈川新聞 2022.03.31の一面
(クリックすると同記事のWeb記事に飛びます。)


  


富士山の大規模噴火で被害や影響が見込まれる神奈川、山梨、静岡3県の新たな避難計画の検討概要が30日、公表された。
神奈川県西部の7市町に到達の恐れがある溶岩流については。渋滞を回避するため徒歩避難を原則としつつ、地域の事情に応じてマイカーも可能とする案も示した。
            
           神奈川新聞 2022.3.31 朝刊1面より





溶岩流の量や、溶岩流が到達する場所など
2021年に
17年ぶりに改定された富士山ハザードマップ。

被害の及ぶ
神奈川、山梨、静岡3県などは関係者を交えた
富士山火山防災対策協議会を開催し、
仮称)富士山火山避難基本計画の中間報告会が
3月30日行われました。


避難計画検討委員会の委員長を務める
藤井理事の
 

 噴火はいつ起きるかわからない。関係市町村は今回の中間報告を基に避難の再検討を始めて欲しいと呼び掛けた。

と、記事の最後にコメントがあります。

詳しくはこちらの記事でも読めます。

無題



(広報委員会)

認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


今回のブログは、埼玉県環境科学国際センターの村田浩太郎さんの投稿です。(感謝を込めて、広報委員会)

2021年10月2日、職場で回覧される日経新聞によく知っている名を見つけて興奮しました ここ数年富士山で一緒に研究を行っている学生である伊藤有羽さん(カナダ・ブリティシュコロンビア大学、当時)西貝茂辰さん(アメリカ・プリンストン大学)の取材記事でした 記事の見出しは「才能×才能の化学反応 富士山の生態系探る」 伊藤さんと西貝さんは知る人ぞ知る日本トップクラスの若い才能を支援する孫正義育英財団の第一期奨学生で、その特集記事が日経に掲載されていたのです nikkei
富士山での環境汚染を調査するため、微生物生態系に注目し、その変化が自然なものなのか人による影響なのか研究する二人の取り組みを紹介する記事です。西貝さんは「本当は測候所や鴨川先生、村田さんのことも記者さんに話したけれど入れてもらえなかったみたいで申し訳ないです」と気を遣ってくれましたが、私としては富士山で親好のある二人の記事が出ることが嬉しい限りでした

少し時機を逃してしまいましたが、せっかくなので筆者(村田)から見たお二人を紹介して記事の内容をより楽しんでいただきたいと思います。 伊藤さんは富士山を心から愛する生粋の静岡県民で、高校の時にはすでに鴨川仁事務局長と雷の研究を始めていました。そこからカナダの大学に留学し、地球物理学の勉強をしながら夏休みは本NPOでの山頂観測活動に参加していました。筆者はそんな伊藤さんと2018年の登山で初めて会い、翌年も同じ登山パーティーで常人には過酷な山頂の環境を共に耐え忍びました。極限状態(砂まみれ、風呂に入っていない、高山病など)でしか会ったことがなかったので、下界で初めて会ったときは「綺麗な格好で会うのは新鮮ですね」となった思い出があります 登山中も元気いっぱいの伊藤さん
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西貝さんとは伊藤さんからの紹介で2019年に知り合いました。富士山の微生物に興味があるということで、静岡県立大学グローバル地域センターでの打ち合わせが初めてでした。話し振りのあまりの立派さから博士課程の大学院生だと思っていたのですが、まさかの学部生で大層驚きましたその後、何度か打ち合わせを重ねて、富士山での試料採取を一緒に行ったり、測候所での共同研究を行っています。西貝さんはプロの研究者に勝るとも劣らない微生物解析の知識と技術を持っており、筆者の研究も彼のおかげで大きく進展していると言っても過言ではありません。 試料採取の打ち合わせ中の西貝さん
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お二人は記事のサブタイトルにある通りまさにZ世代の天才という感じで、聡明で才覚ある人であることは間違いありません。ただ私が実際に付き合った印象では、本当の魅力は愛すべき人柄も含めたところにあるように思います。スマホで足が長く見える撮り方を試したり、富士宮のイオンモールでかわいいぬいぐるみを物色したり、スターバックスの新作を悩ましげに選んだり、二人とも実に感じが良くてチャーミングなところがあります(なんだかお見合いの推薦文のようになってしまいました) 伊藤さんは昨年秋からすでに社会の第一線で活躍されており、西貝さんは大学の最終学年に入ろうかというところです。富士山での研究のみならず、これからさらに私が想像もできないような大活躍をされていくことでしょう。 夕食後に3人でサンプリング準備(左から村田、伊藤、西貝)
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富士山での活動は、伊藤さん・西貝さんのような若い人達も含め、世代を問わず一緒に活動できるということが一つの醍醐味であると感じます。学生さんだとほとんどが研究の道には進みませんので卒業・修了とともに縁遠くなることもあります。しかし、それぞれの分野で活躍されている姿を見て、その糧として富士山で共に研究した日々が少しでも生かされているであろうことが本NPOの大きな実りなのだろうと感じます。 引き続き、若い才能の活動の場としても、富士山測候所を大切にしていきたいものです (文責:村田浩太郎)


認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。



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