太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2022年09月

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NPOの古いメンバーにはおなじみかと思いますが、現在国立環境研究所の野村渉平さんたちが山頂で測定中のCO2装置の組み立てを行った2008年、元気に徒歩登山で参加されていたのが当時国立環境研究所所属の野尻さんでした。2012年に出版した『よみがえる富士山測候所』(成山堂書店、2012)にも、第2部、第2章に「自由対流圏の二酸化炭素の通年測定」(向井人史、須永温子、野尻幸宏)を連名で執筆されています。

その後、2015年に弘前大学の地域共創科学研究科へ転出。そして、2022年の定年後、また富士山測候所 へ「戻って」来られました。

その上、今回は富士山環境研究センター(LERMF)の付属施設として、私設「つくばラボ」(仮称)のお土産付きです!
つくばの自宅であるラボには紫外・可視分光光度計(日本分光)、全アルカリ度連続測定システム(紀本AAM-15)、イオンクロマトグラフ装置一式(Eco IC ASパック)などが設置されていて、それらを使った化学分析が可能です。

LERMF所属の研究者のみならず、NPO関係者にとっても朗報です。
これからの利用による今後の研究の発展が楽しみです。

今年の2月1日に野尻教授の最終講義が弘前大で行われ、zoom参加も可能でした。
そのタイトルは「気候変動という不都合な真実ー21世紀をどう乗り切るか」というまさに、野尻さんらしい壮大なもので、大変内容の豊富なものでした。(聞き終わって、しばらく頭が過飽和状態になるような圧倒的な情報量でした。なお、この最終講義はYouTubeでもご覧になれます。)
土器屋さんへ

         2022年2月1日野尻教授最終講義のスライドより
スライドの一枚を紹介します。
そこにはIPCCの感謝状が披露されていました。IPCCがノーベル平和賞を受けるきっかけになった第4次評価報告書(2007年)に野尻さんが参加されたことによります。
なお、本NPOが発足当初よりお世話になっているMLOのシュネル博士もこの受賞者リストに入っています。
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2022年2月1日野尻教授最終講義のスライドより

このエピソードは講演のほんの一部で、野尻先生の業績はまだまだたくさんあります。弘前大での陸水に関する成果などはこれから何度もご紹介するチャンスがあるでしょう。

なお、野尻シニアリサーチフェローは、明るい人柄と、豊富な話題を駆使した圧倒的な話術で有名ですが、楽しい逸話の持ち主でもあります。国内だけでなく洋上や海外のフィールド調査の面白い話などもこれから少しずつご紹介できそうです。
富士山環境研究センターでのこれからのご活躍を楽しみにしています。

(広報委員会)




認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。






9月3日、7合目を出発した埼玉県環環境化学国際センターの村田浩太郎研究員と静岡県立大の鈴木智幸研究員が雷グループの撤収作業のため徒歩登山。
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以下は登山途中の画像です。
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元祖7合目です。
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8合目です。登山者の列ができています。
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9号5勺へ向かっています。
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9号5勺です。
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 撮影:2022年9月3日埼玉県環境科学国際センター村田浩太郎研究員
これから馬の背を登リます(12時24分)。
お疲れ様でした。

9月3日、長門敬明班長撮影
「閉所間近で慌ただしい山頂から。」
岩崎班長経由で入手。
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 撮影:2022年9月3日 長門敬明班長

9月3日、撤収作業中の鴨川先生と雷グループ。
後ろに夜景がきれいに写っています。
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 撮影:2022年9月3日埼玉県環境科学国際センター村田浩太郎研究員

9月4日、「おはようございます。山頂班の坂本です。
今日は天気も良く開山中最後の週末ということもあり、山頂は大混雑です。」
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 撮影:2022年9月4日 山頂班坂本健二班員

9月5日、鴨川仁専務理事からです。
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 撮影:2022年9月5日鴨川仁専務理事

9月6日、鴨川専務理事からメールが入りました。
「本日をもちまして、山頂観測は完全に終了になりました。
山頂においては残り3日間で、現地スタッフ(山頂班)が閉所作業をすることになります。」

9月7日、深夜、岩崎班長からです。
「山頂は23時32分から原因不明の停電中です。この時間なので、
大胡田さんへの連絡は明日ですね。
暫く暗闇生活になります。
庁舎内は先程点検しましたので心配ありません。」
山頂は早朝までの暗闇のなかで、7時15分、電源が回復しました。
御殿場市内の変圧器への落雷が原因とか(大胡田さん)

9月8日、岩崎班長からです。
「今夏最後の夕景です。
9月とは思えない穏やかな夕暮れ時でした。
明日もなんとかなりそうです。」
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 撮影:2022年9月8日岩崎洋山頂班長
岩崎洋班長、川原庸照班長、横山勝丘班長、坂本健二班員は明日(9月9日)午前中に閉所下山です。
大変な一夏を本当にお疲れ様でした。

9月9日11時、NPOの東京事務所から下記のアナウンスがあり本年の夏期観測は終了しました。
「夏季観測参加者各位
今夏の夏期観測が無事終了し、測候所の商用電源を10時43分にOFFし、測候所を10時53分に閉鎖しました。
ご協力を感謝いたします。」

これで「夏期観測2022 富士山頂の現場から」のブログも終了させて頂きます。
みなさまご協力有難うございました。

(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。
また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。
しかしながら、資金面に関しては、公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。
そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へつなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。
本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

 

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 2022年8月28日 夕方、田中暁山頂班員撮影

8月28日「今日は朝から天気が悪かったですが、夕方に晴れて影富士が綺麗に見えました。」
山頂の田中暁班員からです。

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 2022年8月29日朝、田中暁山頂班員撮影

8月29日、「今日の御来光です。雲海が広がってきれいでした。」
田中班員からです。

8月30日、昨日上山した岩崎洋班長からです
「お早う御座います。今日は風がありますが、雲海で上は抜けています。
南の海上に大きな積乱雲が出ていたので、エコーを調べたら御蔵島辺りでした。」

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ちょうどその頃山頂には下のような幻想的な風景が広がっていました。

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 2022年8月30日 岩崎洋山頂班長撮影

8月30日は富士山測候所の日です。
今年もこの日に富士山測候所が活用されていることを通して、
本NPOの責任をあらためて感じています。

8月31日、よる7時からフジTVで林修のニッポンドリル「学者と語る世界遺産・富士山SP」の放送があり、NPOの関係者が3名出演しました。

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天野和明班員下山、お疲れ様でした。
横山勝丘班長上山。


9月1日、鴨川仁専務理事ほか雷グループの撤収チーム4名、上山。富士館泊。

各位、本日9/1商用電源断がありました。17:25~17:50よろしくお願いします。山頂班

9月2日、田中暁班員下山。お疲れ様でした。
  長門敬明班長と坂本健二班員上山。

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 2022年9月2日 岩崎洋山頂班長撮影


9月2日、岩崎班長からです。
「夕刻に虹が出ました。一寸撮影が遅れたので、薄くなってしまいましたが、きれいなアーチを描いていました。」

大型で強い台風11号が近づいています。
これから最後の撤収に入りますが、ブルの運行を含め、刻々と変わる気象状況をにらみながら、緊張した日々が9月9日の閉所まで続きます。



(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは
2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
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本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。






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 TVer「林修のニッポンドリル 学者と登る世界遺産!富士山SP」より

8月31日放送のフジTV「林修のニッポンドリル 学者と登る世界遺産!富士山SP」は2時間たっぷりの富士山特集でした。

前半は、富士山登山学校ごうりき 校長の近藤光一氏と富士山ミュージアム学芸員の篠原武氏が案内役で、
富士講による富士登山(富士詣)と同じ(※諸説あり)、富士吉田市の浅間大社の裏の0合目から出発して、1合目、2合目・・・
とそれぞれのパワースポットと言われている箇所を訪れながらの登山でした。

8時間以上かかって、山頂の剣ケ峯へ。

鴨川仁専務理事の案内で、いよいよカメラが富士山頂にある富士山測候所の内部に入ります。

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 TVer「林修のニッポンドリル 学者と登る世界遺産!富士山SP」より

潜水艦仕様の入り口ドアや、測候所時代の作業着など庁舎の説明がありました。

そこで、
富士山測候所時代に真冬の測候所で過ごした経験者である元測候所長の佐藤政博NPO監事の登場です。

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 佐藤政博NPO監事(元富士山測候所長)

測候所は「非常に危険な職場」であり「自然との戦い」の日々で、-40度、最大瞬間風速90m/sの中、気象データを職員は取り続けました。
そしてテーマは、かつて多くの人命を救った台風の砦であった富士山レーダーの建設の話へ。

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 TVer「林修のニッポンドリル 学者と登る世界遺産!富士山SP」より

高山病と雷などの厳しい気象条件のなかで
部下を励まし続けて庁舎の建設を完成させた
大成建設の現場を担った伊藤庄助氏や

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  大成建設現場監督の伊藤庄助氏

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 ヘリ操縦士神田真三氏

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 TVer「林修のニッポンドリル 学者と登る世界遺産!富士山SP」より

気流の悪い山頂で、レーダードームを設置するため、
浮力を稼ぐためにヘリのドアを外し、燃料も絞ったギリギリの条件で
ヘリコプターを飛ばした元零戦搭乗員だった神田真三氏の決死のフライトと
受け取る山頂側のチームワークで
奇跡的ともいえるタイミングで設置されたレーダードーム。
・・・など手に汗を握る60年前の映像が再現されました。

詳しい内容は、プロジェクトX 挑戦者たち第1回放送「巨大台風から日本を守れ ~富士山頂・男たちは命をかけた~」でも放送されています。


話は現在の測候所に戻り、測候所での研究内容について紹介がありました。

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 1号庁舎研究風景

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マイクロプラスチックの研究などを説明する大河内博副理事長

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大河内博副理事長の取材シーン

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 TVer「林修のニッポンドリル 学者と登る世界遺産!富士山SP」より

今回は構成の都合上、測候所建設を重点的にオンエアとなりましたが、限られた時間内で当NPOの研究活動の一端を紹介していただくことができました。


「林修のニッポンドリル 学者と登る世界遺産!富士山SP」は、
民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」にて配信中です。


(広報委員会)






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2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

  

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7/28に発売となった「富士山測候所のはなし」のAmazonの通販サイトに、富士山環境研究センターの研究員からレビューが投稿されています。A
mazonの規定では、レビューの著作権はレビューを書いた人が持っている、とのことなので、本人の許可を得て、転記します。
富士山測候所が閉鎖されたのは2004年。ここで気象観測をしていたことを知らない人も多いのかな、と思いますが、この本は富士山測候所の建物と設備を研究用に活用し続けている人たちが書いた本です。
何を食べている?トイレはどうしている?といった富士山頂での暮らしについての記述は多くありません(そこを期待している人も多いでしょうから、星ひとつ減)。富士山でやっている、富士山でしかできない研究について、研究者が熱弁をふるっているのが、この本の見どころです。
研究者の多くは、(たぶん潤沢ではない)研究費と、(プライベートも含めた)相当な時間を、富士山頂での研究に注ぎ込んでいます。なんでそんなに頑張るの?と不思議に思えるのですが、「だから富士山での観測研究は面白いんだよ」と"口角泡を飛ばしいる"熱"が、この本の見どころかな、と思います。「勉強」ではなく「研究」に興味を持つ高校生と、そういう生徒さんに恵まれた先生にお勧めです。
そして、認定NPOという枠組みで必死になってこの観測拠点を守っていく、日々の/毎年の苦労と、背後ににじむ科学への投資状況についても想いをはせていただければ。
以上が nankyoku_30nin氏の書評です。

出版社の成山堂書店さんからも「図書館からの評判が高い」という情報をいただいています。

本NPOの運営委員会肝いりの書籍でもありますので、是非ご購読ください。
読まれて書評を書かれたら、こちらへもご一報をお願いします。

詳細・ご購入はこちらから

(広報委員会)





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2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

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