太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

カテゴリ: 学会

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 第28回環境化学討論会(6月12日-14日)のポスターの前で

前回のブログ(理事長の環境大臣賞受賞)に引き続き、こんどは若い研究者の受賞です!

浦和で開催されていた第28回環境化学討論会で,早稲田大学大河内研究室の大力さんと梶川さんが国際部門(英語ポスター発表)で,Royal Society of Chemistry Award(英国王立化学賞)を受賞しました。

富士山に直接関係のある研究発表は大力さんの次の論文です。このシリーズの研究は、初代中村恵さんに始まり、5回連続の受賞です。嬉しいことに連名の研究者の中には発足したばかりの富士山環境研究センター (Laboratory for Environmental Research at Mount Fuji) 関係者も入っています。

1. Observation of Cloud Water Chemistry in the Free Troposphere and the Atmospheric Boundary Layer on Mt. Fuji

*Mitsuo Dairiki1, Hiroshi Okochi1, Megumi Nakamura1, Naoya Katsumi2, Yukiya Minami2, Shinichi Yonemochi3, Kazuhiko Miura4, Shungo Kato5, Ryuichi Wada6, Masaki Takeuchi7, Kei Toda8, Yukiko Dokiya9, Shiro Hatakeyama9

1Waseda University, 2Ishikawa Prefectural University, 3Center for Environmental Science in Saitama, 4Tokyo University of Science, 5Tokyo Metropolitan University, 6Teikyo University of Science, 7Tokushima University, 8Kumamoto University, 9Laboratory for Environmental Research at Mount Fuji

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富士山とは直接関係しませんが、同じ賞を受賞した梶川さんはカンボジアの大気汚染と熱帯豪雨に関する発表です。

2. The Impact of Particle Matters on the Formation and Chemistry of Tropical Heavy Rain Accompanied by Squall

*Tomoki kajikawa1, Hiroshi Okochi1, Takanori Nakano1, Kojiro Shimada1, Etsuo Uchida1, Takeshi Nakagawa1, Toshiya Matsui2, Mitsumasa Ishizuka1,3, Toyoaki Arai4, Poty Lay5, Peou Hang5

1Waseda University, 2University of Tsukuba, 3JASAN-APSARA Safeguarding Angkor, Transtech Inc., 5APSARA National Authority    

7月には国際雨・霧学会も予定されており、若い人たちのますますの活躍が期待されます。

(広報委員会)
*過去の受賞歴はこちらをご参照ください。


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 懇親会会場で学生発表表彰を受ける佐藤丈徳さん

2019年1月11-12日に岐阜大学で大気電気学会が行われました。

東京理科大学三浦和彦教授の喜びの声をお伝えします
 ”1月11日、岐阜市で開催された日本大気電気学会第97回研究発表会において東京理科大学理学研究科物理学専攻修士課程2年の佐藤丈徳君が学生発表表彰を受賞し、懇親会で表彰されました。表彰理由は、昨年の1月7日に東京理科大学で開催された第96回研究発表会で発表した「2016-2017年の東京スカイツリーで観測された新粒子生成の季節変化」に対するものです。講演内容は富士山とは直接関係ありませんが、佐藤君は富士山観測の設置、点検、撤収作業にも参加し、都市大気と山岳大気の比較もしています。61名の講演者から座長が若干名を推薦し、後日、要旨を元に運営委員会が最終選考し、3名が選出されました。実に20倍という高倍率で選出されたもので、とても価値あるものです。(事務局長・三浦和彦)


この学会では、富士山測候所を活用する会の関係者が多数出席し、関連発表が4件ありました。大気化学関係が3件 宇宙線科学・大気電気1件です。
懇親会では、大気電気学会の会長を歴任し、現在顧問である東京理科大学教授三浦和彦先生が、乾杯の音頭を取りました。

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  研究発表を行う東京理科大・横山慎太郎さん

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  研究発表を行う東京理科大・乾諒介さん

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 研究発表を行う東京理科大・市毛友彬さん

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 研究発表を行う東京学芸大・鈴木智幸氏

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    乾杯の音頭をとる三浦教授


今年も、新年から嬉しいニュースで始まりました。富士山測候所を使った研究がますます発展することを祈ります。

(広報委員会)

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   会場の風景

12月7日(金)13:00-17:50、東京理科大学8号館835教室に35人が出席して、今年の夏の山頂研究の報告会が行われました。

 講演は一人の持ち時間が15分で、討論に5分をかけて、十分な討論を行い「採れたて」の生データがどんな意味を持っているかを色々な角度から検討する場として設定されている恒例の検討会です。初めて人前で話をする若手も含まれており、今年は16件の講演が行われました。

 例年、新しい参加者や発見がありますが、それに加えて、12年目ともなると、過去11回の蓄積の上に組み立てられて、がっちりした研究も目立ち始めていました。配られるプリントもだんだん厚みを増しているようです。

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会場で配られた資料・・・厚みを増して、ギリギリまで頑張って作った形跡が・・

 新聞ニュースなどでは「異常な暑さ」が印象的だった今年の夏は富士山頂ではどうだったのだろうか?12年間の夏季観測の中で、山頂の環境が変わったのだろうか?その中でも2018年の夏を特徴づけるは何か?といった議論がそれぞれの分野からデータに基づいて、出され、活発な議論が時間ぎりぎりまで続きました。

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  忘年会を兼ねた懇親会で

 18時からは場所を移して忘年会を兼ねた懇親会で今年の締めくくりとなりました。今年の一般学会の発表では学生ポスター賞などに加えて、3名の中堅研究者による学術賞の受賞があったことが、本ブログを賑わわせていましたが、来年さらに富士山研究が発展してゆくことを期待しています。

(広報委員会)





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 授賞式会場前で戸田先生を囲む研究室の皆さん

 2018年9月12-14日、仙台市の東北大学川内北キャンパスで開かれた日本分析化学会第67年会で、熊本大学・大学院先端科学研究部基礎科学部門の戸田敬教授は、2018年度学会賞を受賞されました。
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   授賞式の戸田先生

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 今年7月19日の富士山頂からの日没の写真を背景に受賞講演を始められた戸田先生

 受賞講演のタイトルは上のスライドに示すように、「大気物質の動態を明らかにする分析化学」です。2016年以来、大河内グループに参加し富士山頂や宝永火口で観測されたデータも紹介されていましたが、今回の受賞の業績は、フィールド分析装置の開発や、それを駆使しての大気化学の解明への取り組みです。
  マイクロガス分析システムとして、水溶性ガス成分を取り込むスクラバーを改良し、従来法の2万倍の捕集効率の達成と、検出部に蛍光法を採用し改良を行なった先生の研究は、これまで不可能であったモバイルやリモートエリアにおける分析を可能にしました。これは、フィールド分析を行なう研究者の多くが恩恵を受ける素晴らしい技術です。大気化学観測では、熊本市内の森林のほか、阿蘇、箱根、富士山などの山岳域、有明海やバイカル湖などの海や湖などを対象としておられます。また、具体的には、火山ガスH2SがSO2へと大気中の反応で変換される様子の解明等が挙げられており、 宝永火口で行なわれた観測もその一環です。これからのますますのご活躍が期待されます。

 
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日本分析化学会学会賞の古代エジプトの天秤が図案化されたメダル

 大気環境学会での大河内先生のが学術報受賞と山脇さんのポスター賞に続いて、日本分析化学会でも戸田先生が学会賞を受賞されたことは、富士山測候所を維持管理するNPOの活動が研究のお役にたっている証拠で、裏方としても嬉しい限りです。夏は台風などで苦戦しましたが、実りの秋の到来ですね。
(広報委員会)

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ポスター賞の賞状と大河内研M1の山脇拓実さん

 今年秋の大気環境学会は富士山研究受賞のラッシュです。大河内教授の学会賞受賞と同時に早稲田大学大学院 創造理工学研究科 修士1年の山脇拓実さんもポスター賞です。学会に参加中の山脇さんから喜びのメールが届きました。
早稲田大学大河内研究室修士1年の山脇です。
先日の大気環境学会にてお会いした先生方もいらっしゃいますが、この度学生ポスター賞を受賞することができました。
共著者の皆様のご支援のおかげだと思っています。
ありがとうございました。
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 ポスターの説明をする山脇さん

ポスターのタイトルと発表者は
「揮発性有機化合物の大気圏動態と航空機および船舶排ガスの影響評価(2)
山脇拓実、大河内博、島田幸次郎、三浦和彦、加藤俊吾、皆巳幸也、勝見尚也、小林拓、戸田敬、米持真一、鴨川仁、土器屋由紀子

 富士山頂、太郎坊および東京都新宿区で採取した試料に関する、発がん性を有する揮発性有機化合物(VOCs)の詳しい測定結果から、航空機や船舶排ガスの影響を割り出した研究がわかりやすく、美しいポスターで示されています。

 これからのご活躍が楽しみです。

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 学会会場の九州大学筑紫キャンパスで大河内研の皆さん

(広報委員会)

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