太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

カテゴリ: 夏期観測

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 6月26日仮設庁舎よこの雪(岩崎班長撮影)

今日も開所準備に上がってきました。山頂は暖かいですが、明日からはまた暫く崩れる予報になっています

山頂の岩崎班長から写真が送られてきました。仮設庁舎のそばの雪は開所を前にかなりの量です。

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  新幹線、富士川通過時に鴨川先生撮影(6月26日、7:49)

今朝の新幹線から見た富士山。
(鴨川先生が通勤途上の)富士山に雪はほとんど映っていませんでしたが、山頂はまだ、冬の世界のようです。

気象庁「富士山(フジサン)」のアメダスデータも19時現在で気温2.9℃、湿度100%・・・冷たい雨のようです。


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4月12日5時から2ヵ月以上欠測がつづいていた富士山のアメダスは本日6月26日14時から復旧しています

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  雲の下に芦ノ湖が?

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    駿河湾全体

珍しく、芦ノ湖、西伊豆、静岡方面も遠望できました

と岩崎班長のメールにありましたが、開所に向け急ピッチで進んでいる準備作業、明日からのお天気が気になります。

(広報委員会)

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 山頂旧測候所庁舎の配電盤で通電の確認

富士山測候所の開所までにやらなければならないことのひとつに電気の確保があります。山麓から山頂に引いている商用電源は、観測機材や庁舎内の照明などの電源として使われており、ひと夏で延べ約4百人に上る利用者にとってはライフラインともなるものです。

冬季間は測候所が無人となり電気は使われていないため、開所前に全長約11㌔㍍の電源系統に異常がないかどうか、保守点検と通電試験を行って確認しています。

6月18日(火)に関電工が約4㌔㍍の架空送電線区間を試験確認。

6月23日(日)に山頂班に同行した関電工が、約7㌔㍍のケーブル区間と各ハット内の点検、さらに庁舎内電気設備点検をそれぞれ実施、いずれも異常がないことを確認。

そして、今日6月25日(火)の朝、山頂班に同行して再度関電工が山頂へ上り、全区間を通しての通電試験を行いました。

2019年6月25日10:00通電。受電盤も問題ありませんでした。

10時過ぎに山頂の岩崎班長から電話です!
一週間にわたるライフラインの点検は今日で完了。開所を待つばかりとなりました。

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 6月25日の測候所付近(10:19)
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   ”昨日の雪で冬景色です” (山頂岩崎班長より、6月25日、10:19)

お鉢は、昨日の雪で冬景色とか。
山頂班は7月1日の開所に向けて、山頂庁舎内外で急ピッチの作業が始まりますが、まずは「雪かき」からでしょうか。
(広報委員会)


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  2019年6月20日 旧富士山測候所1号庁舎付近

6月18日から御殿場の新しい事務所に着任した山頂班の川原庸照班長と横山勝丘班長が6月20日、山頂の開所準備のために初登頂。
山頂の写真を添付した第一報が東京事務局に届きました。

天気は穏やかで、特に問題も見当たりませんでした。

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  富士山頂お鉢(2019年6月20日)

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  三角点付近(2019年6月20日)
これから30日までは、山頂班による庁舎内外の点検や、関電工によるライフライン(埋設送電線)の点検、通電テストなどが続けて行われ、7月1日の開所を目指します。

そして通算13回目、「令和」になって初となる夏季の山頂研究のスタートを迎えます!!

(広報委員会)


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 御殿場事務所は2階建て・5DKの一軒家。駐車スペースは右手にもう1-2台車が止められます

御殿場事務所は、夏期観測開始前から終了までの期間中の山頂班や研究者等の登山準備拠点として、これまでは夏季に限って短期で借り上げ「御殿場基地」としていました。しかし、今年からは単なる富士山測候所への基地としての利用だけでなく、山頂、太郎坊に次ぐ第3の観測サイトとしての利用なども視野に入れ、通年で確保することを条件に3月頃から適当な物件を探してきました。

もろもろの条件にほぼかなった物件がでてきたのは、5月中旬です。場所は御殿場インターやJR御殿場駅からも徒歩圏内にある住宅街。スーパーなども近くにあり利用者にとって利便性は抜群。その上、太郎坊へのアクセスも複数ルートで確保されているなど、まさにうってつけの場所と言えそうです。

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 御殿場基地と太郎坊、測候所の位置関係。詳細情報は夏期観測2019特設サイトをご参照ください

一軒家の住宅は2階建て・5DKで、多目的で利用するのにはちょうど良い部屋数と広さ、間取りとなっています。手入れは行きとどいていました。

1階は夏季限定ですが管理にあたる御殿場班の部屋や山頂を目指す研究者等に使っていただく部屋に充て、2階の洋室の1室は「富士山環境研究センター(LERMF)」の御殿場拠点になります。

引っ越しは6月11日から12日にかけて、東京事務所はじめ電気主任技術者の大胡田さん宅、太郎坊のコンテナなどから研究機器、書類、図書、大型家電、家具などの荷物を運び込み、ほぼ終了。

御殿場基地としての正式なオープンは、山頂班が測候所開所に向けた準備のために入場する6月18日(火)になります。

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 玄関。昨年シュネル博士から贈られたリトルライブラリー東京事務所から移設しました

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 1階(上)8畳和室(中)4畳半和室(下)ダイニングキッチ

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 2階「研究センター」で使用する予定の洋間

御殿場基地の様子は片付けが終わって落ち着いてから、詳しくご紹介することにします。
今年からは夏期観測期間中のみならず通年で、皆さまどうぞ有効にご活用ください。
(広報委員会)

 
 富士山頂のご来光 2018年8月22日(土)早朝撮影 

まずはYoutubeの動画をご覧ください。再生時間は1時間以上もありますが、不思議と見ていても飽きません。今年の夏、山頂で試験的に新しいカメラでご来光を撮影したときのものです。真っ黒な雲の切れ目から太陽が少しずつ現れて、次第にまばゆいばかりに明るくなっていく様はまさに感動ものです。

さて、このブログの読者はすでにご存知だと思いますが、NPO富士山測候所を活用する会では有人観測を行っている夏の間は、山頂のライブカメラの静止画を一般公開しています。日本最高地点のライブカメラは富士山の気象などを知ってもらうアウトリーチプログラムとして活躍しているほか、主目的である学術的用途では富士山頂における大気電場の山岳効果の解明に決定打を与えたデータであり、火星の雷放電の研究に繋がる研究としてその成果は計り知れません。

そのカメラ、以前のブログ記事でも紹介したようにすでに販売終了しているカメラであり、入手困難かつ後継機種は上位機能であるものの、NPOの財政事情では複数台を購入するのは厳しい状況になりました。また、このような防犯カメラは地上の一般社会で使われることを目的としているため、山岳での設置や維持管理には手がかかり、次世代型のカメラを探し求めていました。

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 これまで使っていたライブカメラ。すでに製造は中止しており、故障になる度にネットオークションで取り寄せていた

そこへMORECAブランドで知られる防犯カメラの気鋭企業CHO & Company社との共同研究の話が今夏に持ち上がり、今年のライブカメラ運用終了後に、来年に向けて短時間ながら運用テストを行いました。耐久性などのテストはできませんが、画質の確認、設置の手間に関する確認はできました。

設置はきわめて簡便で、カメラの装着後、電源をコンセントを入れるだけで動作します。ピントや望遠、明るさの調整などは遠隔ですべてできてしまいます。従来のようにPCや専用端末が必要なく、カメラだけで設置がすむというのは我々山岳科学をやるものにとっては非常にありがたいお話です。家庭用や業務用として使用するならば、設置が楽というのは専門の業者に依頼しなくても設置できる魅力があるかと思われます。

今回のテストでは、設置したカメラによる動画の画質と他のデジカメで撮影された画質の比較なども同時に行い、高画質のデジカメと感度まで遜色がないことも確認できました。このような画像が昼夜問わず動画で得られるというのは驚愕というべきものでしょう。

  
富士山頂からの夜景(御殿場市方面を望む)。夜景ながら雲の動きが確認できます。2018年8月21日(金)夜撮影 

来年からこのカメラを使った継続的な長期実地試験を予定しています。連続した高画質映像による学術的な意義ははかりしれません。そして、皆さまにもどのようなライブ画像がお見せできるでしょうか?来年の夏をご期待ください。

(学術科学委員会)

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