太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

カテゴリ: 夏期観測

山頂班から-3、7月5日
Date: 2018/7/5, Thu 15:01Subject: 馬の背手すり

馬の背の手すりの写真を改めて添付いたします。
状況から察するに、おそらくここ数日の強風により壊れたものと思われますが、そもそもの土台となるコンクリートの基礎が傾いている状況です。
このままではブルの通過にも支障をきたしますので、応急処置として番線で留めておきました。しかし再び同じような状況になるのは時間の問題でしょうし、最悪の場合登山者への危害も心配です。何らかの対処が必要かと思われます。取り急ぎのご報告失礼します。
山頂班 横山

追記です。
手すり破損の場所は馬の背中間部、佐藤岩の少し上です。
ここ数日、馬の背は常に強風に晒されていますが、佐藤岩周辺が最も風が強く、歩いているとそのままお鉢に飛ばされて行ってしまいそうなほどです。現在のところ、他に同じような被害は見られませんでした。以上。
山頂班 横山

早速、環境省沼津自然保護官事務所に電話し、写真を転送したところ、情報を共有し、早速対策を検討しているとのこと、また「富士登山オフィシャルサイトに写真を載せる」とのメールをいただきましたので、登山者へ注意を促すことになるでしょう。

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「写真じゃ分かりませんが、風速25mくらいの暴風雨。一日中、測候所の中も風の音が鳴っています」昨日のインスタグラムにも入れましたが、山頂班提供の写真にはこんなコメントもありました。

先ほど山頂の横山班長から「本日も山頂は暴風雨です。天候が回復したら再度手すりの確認をします」との連絡が入りましたが、しばらく暴風雨の中、緊張した日々が続きそうです。

しかし、岩崎山頂班長によると「暴風は普通のことなのでブルが上がれば、山頂班にとっては通常業務です」とのことです。山頂では、こんな場合でも業務はちゃんとと続けられているのでご安心ください。

思い返せば、開所1年目の2007年も開所早々に台風に見舞われ、当時は発々の梱包も解けず、トイレも使えず大変な山頂だったことを、「よみがえる富士山測候所2005-2011」(成山堂,2012)p31-32 に書きましたが、それを乗り越えて、夏期観測の12年目を迎えています。

(広報委員会)

開所3日目になり、本日早朝登山中の鴨川先生から8合目付近の写真が届きました。
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8合目付近から(鴨川先生撮影)

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雲海が見られます(8合目付近から、鴨川先生撮影)

山頂に上った鴨川先生からは、まず「馬の背が荒れてコンクリートがめくれている」とのメールが来ました。昨年9月以降の登山者や早い雪解けで、去年の整備したものが流れてしまったのが原因と思われていますが、このままでは物資の輸送が滞るだけではなく、登山者にとっても危険で、山頂班も心配しています。早急の対策が必要です。

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1号庁舎外側で作業が始まっています(山頂班提供)



今日は雲海がありましたが、昨日は御殿場5合目からは雲一つない山頂が望めました。
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7月2日御殿場口5合目の駐車場から(事務局増田さん撮影)

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太郎坊では大量の荷物の積み込みがありました。(7月2日、事務局増田さん撮影)

(広報委員会)




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  測候所の屋根をカラフルに彩る標高3776㍍の布団干し

川原、横山両班長、増本、澤田両班員の4名が本日9時30分に山頂に到着、大胡田電気主任技術者が商用電源を投入して通電を開始。今年の富士山測候所は、無事開所を迎えました。

一昨日の6月29日、例年よりも22日も早く気象庁が関東甲信地方の梅雨明けを宣言。いつも開所の頃は雨と相場が決まっていて、太郎坊まで行ったが土砂降りの雨でその日の登山を中止、開所が一日遅れとなったこともありました。4年前に7月1日に早期開設をするようになってから、梅雨明け後に開所を迎えるのはもちろん初めてのことです。まるで、この日を待っていたかのような開所日和となりました。

山頂から第一報の写真が届きました。
山頂は微風快晴、開所日和とのことです。まずは、先日悪天候のためできなかった布団干し。標高3776㍍の屋根の上に布団を並べて干している様子は、あまり見たことがない珍しい光景です。

一方、ブルの出発基地である標高1400㍍の太郎坊では、午後からは、明日の荷上げに備えて、大量の機材の計量とブルへの荷積みが行われています。

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 太郎坊ももちろん梅雨明け

いよいよこれから12年目になる2018年の山頂の研究教育活動が始まります。山頂を利用できるのは8月末までの60日間弱の限られた期間ですが、それぞれ最大限に活用して所期の成果を上げていただきたいと願っています。

なお、今年は先日大きい落石などがあった測候所手前の最後の急勾配斜面・馬の背のコンディションはあまり良くないそうです。この落石は、ブルの伊倉さんが早朝から頑張って撤去して下さったので上ることができたとのことです。

気流の状態が悪くてヘリコプターが使えない富士山では、大きい物品の運搬はすべてブルに頼っています。NPOの研究・教育活動も偏にこのような影のサポーターのおかげで実行されてます。

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夏期観測2018については、詳しくはホームページの夏季観測公式サイトをご覧ください。
https://npofuji3776.jimdo.com/
研究テーマやハイライト研究についてはニュースリリースも併せてご覧ください。
http://npo.fuji3776.net/document/20180627news.pdf

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  馬の背の最近の様子(2018年6月26日、岩崎洋山頂班長撮影)

開所後の写真は今後、このブログやフェイスブック、インスタなどに入れますのでご注目を!!

(広報委員会)

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 画面ではわかりにくいが、この日山頂は吹雪いていたという(6月23日撮影)

測候所開所を2週間後に控えた6月17日(日)、御殿場基地事務所が一足先に開所し、先発の山頂班2名が入場。これが始まるといよいよ今夏のシーズンが到来したということを実感する。その一週間後の24日(日)からはさらに増員し、山頂班による山頂の開所準備も本格的にギアが入った。御殿場基地と山頂の間を行き来するのもほぼ一日置きとなる。

御殿場では山頂生活で必要となる飲料、食料などの物資の買い出しやインフラを守る地元のブルや電気保守の関係者等との入念な打ち合わせ、梅雨時の変わりやすい天候を睨んだ登山計画、そして事務整理などなど。山頂では、山頂庁舎内外の点検、除雪、工具、長期滞在のための食糧、飲料水の荷上げなどが急ピッチで進められる。

山頂は例年に比べれば雪は少なめとはいえ、この時期、気象庁のアメダスを見ていると山頂の気温は5度Cを上回ることはない。マイナスになって吹雪に遭遇することもあるというから、まさに真冬の天気だ。

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 測風塔下辺りの除雪作業。雪が硬化しているため重労働だ(6月21日)

この時期に山頂に行くことができない研究者にとって、喉から手が出るほど知りたいこと…それは昨年撤収時にセッティングしておいた観測機材が越冬中もデータを記録し続けているかどうかだ。6月23日(日)には忙しい開所準備作業の合間に、何と依頼したことはすべて調査され、一部の機器は、次回の越冬に向けて改良するため回収された。

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 山頂班に依頼した機器の回収方法を記述した文書


また、今年は特に搬入機材の量が多くしかも大きい機材があるため、山頂に荷上げしたものの庁舎内に搬入することができないのでは、と心配する利用者の方からの依頼で、庁舎内の複数個所の扉の縦横寸法を実測してもらったり・・・。

7月1日に無事開所を迎えるまでには、山頂ではこんな裏方の周到な準備が、連日続けられている。


御殿場が開所の翌々日の6月19日から、川原庸照班長、横山勝丘班長による山頂での開所準備が始まっています。

馬の背上部


馬の背上部の雪は今年は少なめです。(6月19日、山頂班撮影)

1号庁1階屋根部分

1号庁舎屋根

一号庁舎屋根からお鉢を望む30%

1号庁舎屋根からお鉢を望む(6月21日)

庁舎の間の雪は固く凍りついて除去が大変です

庁舎の間の雪は固く凍っています。電動鋸なども動員しての除雪は大変な作業です。

除雪作業

  除雪作業(6月21日)

山頂は雪が降った(6月23日)30%

6月23日山頂は吹雪だったとのことです。6月22日からは増本亮班員、千田敦司班員も加わりました。

除雪作業をする増本班員30%

測風塔下、西側で除雪作業をする増本さん(6月23日)

 (広報委員会)

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