
HIMALAYA No.503の表紙:左Skil Brum(7360m)中央Summa Ri(7286m)(表紙写真:岩崎洋)
2022年の暮れに届いたヒマラヤ協会の機関誌『HIMALAYA』の表紙はお馴染みの岩崎洋山頂班長の写真で飾られています。ページを開くと、まず目に入る最初の記事
「K7 Expedition2022報告」横山勝丘 です。

巨岩に取りつく鳴海山頂班員
”5年ぶりとなる海外遠征が終わった。私はパキスタンに到着してすぐに引いた風邪が長引き、キャラバン中や順応中はおろか、本番も発作的に起こる咳に悩まされた。今思えばコロナだったのではと思うが、弱り果てた自分自身のフィジカルに愕然とし、山へのネガティブな思いが残ってしまったのが悔やまれる。もちろん久々のヒマラヤに畏敬の念を抱き、そこに身を置くことそのものへの心地よさは格別のものだった。簡単ではあるが、ここに報告したい”とはじまり、
”メンバーは隊長:横山勝丘、隊員:鳴海玄希、とあります。
期間:2022年7月13日~8月23日(42日間)”
2022年の山頂班長を6月17日から7月12日まで勤めた直後のパキスタン行きに、まず驚きます。
記事は、登山計画、コースの選定、クライミングパートナーとの信頼関係、コロナ禍における登山事情、現地リエゾン氏との対応、アメリカチームとの暗黙の競争、気象状況と体調の管理など、また、途中から1984年に東大隊が登頂した時の既存のコースに合流することなどへの登山家としての感想がのべられ、この40年の間の温暖化による雪の状況の変化に思いを馳せ、最後に、登頂間際で時間的な余裕や、諸般の状況から下山を決意するまで、抑えた筆致で淡々と語られますが、迫力満点です。
(全文を読みたい方は、是非本書をご購入下さい。ここからご購入になれます)
3ページ目には、途中に「ベースキャンプにて、田中、佐藤、ガイド、横山、坂本、鳴海」というスナップがあり、これは2022年にお世話になった山頂班の皆さんです。

このブログで過去にも、登山家としての山頂班のご紹介を何度か行いましたが、今回も改めて、山頂班各位の素晴しい登山家としての一面を垣間見た思いです。
(広報委員会)
2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。
また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。
しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。
そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。
本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので などでご確認ください。
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