太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

カテゴリ: メディア掲載

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静岡新聞 一面コラム「大自在」に本NPOの掲載された記事


2019年11月18日の静岡新聞の一面のコラム
認定NPO法人「富士山測候所を活用する会」について掲載されました。
測候所での“研究生活あるある”についての記事を取り上げて頂きました。

記事を読むと、
改めて富士山頂での研究というものは
とても意味がある価値のある重要な事ではありますが
平地で行う研究との不便なことが多くて、
一筋縄ではいかないことに気づかされます。

標高3776mという厳しい環境での研究を行うためには、
研究者の意欲だけではなく安全、安心、持続的に
研究するためのインフラ整備などにかなりの維持費が掛かり
皆様からの温かいご支援があって成り立って存続していおります。


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 かわいいイラストが印象的な記事
 
また同日の
静岡新聞 朝刊「科学」面「県立大発まんが しずおかのDNA」“富士山が生む科学”
題して
漫画を使って、わかりやすく静岡のDNA(文化・風土)を科学的に解き明かす連載にも本NPO鴨川先生の記事が掲載されました。



(広報委員会)



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鴨川先生の講演会での内容が静岡新聞に掲載された記事


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講演会の様子(講師:本NPO事務局長 鴨川先生)

台風第19号の影響で延期となっていた
第121回ふじのくに防災学講座が11月10日(日)に行われ
本NPO事務局長の鴨川先生は
「富士山での安全・防災研究最前線」と題し講演会されました。

 
富士山は貴重な観光資源になっている一方で、遭難者が多く、行政にとっても見過ごせない状況にあると指摘。富士登山客向けの気象データなどの観測網は決して充実しているとはいえず、落雷・噴火などのリスクもある富士登山において、
本NPO法人「富士山測候所を活用する会」など行政機関以外の観測態勢もできつつあると紹介。
「今後も登山安全に貢献しつつ、この分野での県民自身の関心を高めたい」
という熱い想いを語られました。


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富士山測候所で行われているインフラの実用化に向けての研究を説明
 
富士山だけの安全・防災研究だけでなく、日常においての災害についても講演されました。

東日本大震災や大型台風による災害などが起こると、被害の状況把握や親族などの安否を確認するためにスマートフォンなどの通信手段が利用者が急増します。通信回線のパンクが起きたりと色々なインフラ問題が上がってくると指摘。

自然災害というものは、何時どこで起こるかわかりません。
万が一起きたときに、迅速な対応が1つでなく、沢山の方法でカバーできるようなインフラ整備が大切であると講演されていました。

(広報委員会)


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環境新聞に掲載された大河内先生の記事


2019年9月に行われた大気環境学会第60回年会(9月18日-20日)において9月20日に早稲田大学・大河内博教授による「大気中のマイクロプラスチックの研究を始めませんか?」という口頭演説が環境新聞※)10月1日号に取り上げられました。この話題はでは、大気環境学会の報告のブログのなかで、一度取り上げましたが、まさに、これから大気環境研究で問題となる重要なテーマです。提案者の大河内教授の先見の明はいくら強調してもしすぎではないので、環境新聞掲載を機に下記のスライド共に再度取り上げます。



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 以前にもご紹介しました大河内先生の講演会のパワーポイント


海洋中のマイクロプラスチックについては、メディアなどにもに取り上げられ、多くの人に知られてきています。
しかし、大気中のマイクロプラスチックに関してはまだまだです。

陸地の大気の物質が雨水に取り込まれ、湖沼や河川になり、やがて海に辿り着きます。

大河内先生の声が、多くの研究者に届いてさらなる研究が進み正確な地球の現状が把握され、持続可能な社会への近道と繋がって行くことでしょう。

(広報委員会)

※)環境新聞
環境新聞社が発行している新聞。1965年(昭和40年)11月に、公害問題や衛生問題に対して、紙面を通して快適な生活環境づくりの役に立ちたいとの一念から『環衛公害新聞』が創刊。1970年(昭和45年)の公害国会並びに環境庁発足という時代の動きに呼応する形で、1971年(昭和46年)に『環境公害新聞』、地球サミットとも呼ばれた「環境と開発に関する国連会議(UNCED)」が開催された翌年の1993年(平成5年)には『環境新聞』へと改め、グローバル化する環境問題を適切に捉えるべく努力をしてる。

読者数:74,000部 発行日:毎週水曜日(月4回発行

(環境新聞社 HPより)










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 旧富士山測候所内で撮影中の加藤俊吾・首都大学東京准教授(左)とソニー技術者の西出葵嘉さん(右)

今週9月11日(水)に放送された静岡第一テレビの夕方のニュース番組『news every. しずおか』。この特集で『富士山頂で未来の通信研究』と題して「この夏、日本一の富士山とスカイツリーを結ぶある通信技術の研究が行われていた」と富士山測候所を活用する会の研究が取り上げられました。

旧富士山測候所は当時は職員が常駐する世界一高い観測所といわれていたが、有人観測が2004年幕を下ろした。現在は富士山測候所を活用する会が気象庁から借り受け、全国からひと夏で400人の研究者が訪れ、富士山頂でしか得られないデータを観測している。

実は、今年気象庁のアメダスは障害で4月12日から75日間もデータが停止していたが、NPOの雲の上の研究所には昨年夏から気温を測定したデータを1年間送り続けていた機器…ソニーが開発した新しい通信規格ELTRESの送信機…があった。

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(上)測候所の窓に取り付けられていたELTRESの送信機(下)取り外して動作を確認

ELTRESの電源として使用されていたのは単1サイズのリチウム一次電池わずか6本だけ。これまでの常識を覆す低消費電力である。送信できるデータ量が少ない代わりに、省電力・長距離通信の特長をもつ新しい通信規格で注目されている。

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同じ測候所内で、地球温暖化の指標となる二酸化炭素の通年観測データを衛星で送る装置には100個ものバッテリーが使われている。


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「バッテリーのことをあまり気にせずデータを送り、ちゃんとしたデータがとれる夢のような端末だ。昔は人が常駐していたが、いまは常駐しなくとも環境問題などの社会の大事なデータを観測できる。ELTRESは我々の研究を大きく変えようとしている」(鴨川仁・事務局長/静岡県立大学特任准教授)

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今年は火山ガスを観測するセンサーが取り付けられた。「富士山はいつ噴火してもおかしくない。リアルタイムモニタリングでいち早く危険を察知することができたらと思っている」(加藤俊吾准教授)

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「携帯電話でつながっているエリアは世界の半分だけ。残り半分をELTRESでつなげていきたい」(ソニー荒島さん)

最後にコメンテーターが「子供の頃の技術は新幹線とレドームだったが、富士山測候所はその役目を終えたいま新たな進化を遂げているのを感じる。自然界の富士山と人類の未来への調和が見えてくるのが楽しみ」と締めくくりました。

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(上)小野澤記者と撮影前の打ち合わせ(中)カメラに囲まれてやや緊張気味の加藤先生(下)撮影終了後

とてもわかりやすい番組構成で私たちの研究をご紹介していただきました。静岡第一テレビの関係者の皆さまに感謝申し上げます。

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  撮影終了後、旧富士山測候所の前で
(広報委員会)

R06 富士山頂における一酸化炭素, オゾン, 二酸化硫黄の夏季の長期測定
※WNI気象文化大賞助成
加藤俊吾(首都大学東京) 大気化学/ 継続
富士山頂の測候所に一酸化炭素(CO)計、オゾン(O3)計、二酸化硫黄(SO2)計を設置し、大気中濃度の連続測定を行う。COは汚染大気輸送の指標となる。O3は汚染大気の光化学反応の進行度合いにつての指標となり、実際に大気環境に悪影響を与える物質である。また二酸化硫黄(SO2)は化石燃料燃焼以外にも火山から放出され、噴煙の影響をとらえることができるため、防災の観点から通年観測が望まれる。小型小電力のセンサーによるこれらのガス測定テストも行い、商用電源が利用できない期間での観測を目指す。

U12 ELTRESを用いた富士山頂通年科学計測
加藤俊吾(富士山測候所を活用する会)通信/ 継続
SONY社のELTRESを活用し火山噴火に資する科学データを越冬で取得し通信実験を行う。
本実験は前年度の代表者・荒島謙治(SONY)のELTRES通年通信実験を拡大させたものである。

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 ELTRESによるリアルタイムモニタリングデータはこちらで公開されている




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 旧富士山測候所での研究事例で紹介された 雷雲の静電気を測るためのの装置

『たっぷり静岡』(たっぷりしずおか)は、NHK静岡放送局が静岡県内向けに毎週月曜日から金曜日の18:10 - 18:59に放送しているローカルの情報・報道番組。気象予報士も毎回出演しています。

閉所を一週間後に控えた8月23日(金)の放送。高栁秀平キャスター、そして伊藤麻衣気象予報士が、その前に登山して見学してきた旧富士山測候所の話題をとりあげていました。

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 高栁 秀平キャスターと伊藤麻衣気象予報士

気象庁の気象観測の施設として日照時間を測る日照計や気温、湿度などを測るアメダスの三重系の設備などを紹介の後、測候所が気象庁の気象観測のほかに、企業や大学が研究で活用していることに触れました。

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 気象予報士の伊藤麻衣さんが山の日(8月11日)に剣ヶ峰で撮影したという写真

冒頭の写真は、静電気を計測して雷の危険性を知らせることをめざすため開発研究として紹介された音羽電機工業のLATOM(フィールドミル)で、「登山者の安全に資する開発ですね」とのコメントがありました。

そのほかの研究として日本最高峰のために大陸由来の黄砂、PM2.5の計測やスポーツの高所トレーニング研究や情報通信など、あわせて40のプロジェクトが進行中と。「(富士山測候所に)人が常駐しているのは夏の間だけ、残り一週間ですが事故なく終わって欲しい」と結んで放送は終わりました。

夏期観測はこの一週間後の8月31日(土)に無事終了したことは前回のブログでご紹介したとおりです。なお、放送中、何箇所か気がついた部分がありました。
  • ブログの読者はご存知の通り「富士山測候所」の現在の正式の名称は「富士山特別地域気象観測所」になります。「旧富士山測候所」と呼ぶこともあります。
  • 「現在は施設は気象庁のものでない」ということはなく「現在も施設は気象庁のもの」となっております。
  • NPO法人富士山測候所を活用する会のクレジットが番組中ないためわかりにくいですが、紹介された数々の研究は「NPOが気象庁から旧測候所を借り受けて企業や大学に研究・教育の場として提供している」ことで行われています。
(広報委員会)
R08-4 新型広帯域大気電場測定機器の実証実験 
工藤剛史 (音羽電機工業)  大気電気・気象
晴天静穏時の微弱電場と雷雲による強電場のどちらも同時測定できる計測器を音羽電機と東京学芸大学で共同開発した。その測定器の過酷環境下における実証実験を行う。

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