
2025年度第1回の富士山環境研究センター会議が5月16日午後リモートで行われました。
最初に廣瀬勝己研究部長の報告をご紹介します。
前半は研究セターの組織と現状に関するものです。
研究センターも、設立して6年目を迎えます。
2023年の初の科研費取得(長尾年恭シニアリサーチフェロー)もあり設立当初の目的に近づいています。
本年(2025年)3月には2人目の博士号取得(藤原博伸研究員)もありました。

上の図は現在の研究センターの体制を示しています。研究員については:
研究員は独立の研究員で研究費を確保して研究することが出来る。
研究費は研究費を獲得した研究者が管理する。会計等の処理は法人が行う。
研究員の性格:全員非常勤で基本は無給・ボランティアべースの研究活動である。
科研費を取得できる団体としては、大学や研究機関以外では珍しいNPO法人ですが、無理なく継続できる体制づくりを続けていくことが必要だと感じています。
廣瀬部長の報告の後半は毎年恒例の「研究活動における倫理」の話です。

毎年、入念な準備と熱意のこもった「研究倫理」の講演は含蓄のある素晴らしいものですが、今回は新しい事例の報告と、最後にはAIについての考察も加わりました。

詳しく知りたい方は、HP富士山環境研究センターのページに近日中にアップしますので御覧ください。
次に、野尻幸宏シニアリサーチフェローの話題提供がありました。
詳しくは野尻博士がいずれご報告くださいますが、現在は気象研究所・梶野瑞王研究員らの科研費「低高度孤立峰を利用した多角的観測に基づく非線形気象化学過程のシームレスな理解」に協力しているとのこと。


筑波山の高さが降水生成過程での化学・物理的現象の解明に最適であることに着目した上の研究に
旧筑波山測候所あとの再利用しようという研究チームですが。個人的に協力して、湿性沈着試料の化学成分分析を、「つくばラボ」(野尻博士の個人的な資金に寄る研究施設で、本NPOと関係する研究教育支援への活用が目的です)で行っているデータなどの紹介がありました。

「つくばラボ」
予定した1時間半の会議時間を大幅に超過するような熱心な議論が行われました。
目下、夏期観測2025の準備で忙しい本NPOですが、その一機関である富士山環境研究センターでも着実な活動が行われています。
(広報委員会)
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