太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2026年富士山開山中(7月1日から9月10日)に御来光を観測できた日数と、本NPOが測候所の屋根に設置したライブカメラ稼働期間中(7月11日から8月27日)に御来光を観測できた日数を集計しました。

live2026

「◯:よく見えた日数:28日(開山中36日)」
「△:一部雲に隠れたが見えた日数:5日(開山中8日)」
「▲:雲に邪魔されよく見えなかった日数:6日(開山中7日)」
「✕:見えなかった日数:9日(開山中21日)」

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7月1日から9月10日の富士山開山期間中、御来光を観測できた日数をグラフ青で表示、ライブカメラ稼働期間中(7月11日から8月27日)御来光を観測できた日数をグラフ赤で表示しています。

富士山開山期間中に観測した御来光を見ることの出来る「夏期観測2026 御来光アーカイブ」はこちらから

2026年の夏期観測中、ライブカメラ稼働日数は48日間(7月11日から8月27日)でした。
ライブカメラ稼働以外のデータは、X.com「mush(植田めぐみさん)」「富士吉田市観光案内所」「山と溪谷オンライン」のデータを参照させていただきました。

YouTubeチャンネル
富士山ライブカメラ by 認定NPO法人富士山測候所を活用する会

ライブカメラ稼働日中のYouTube解析結果(7月11日から8月27日)
チャンネル登録者数:3,918人(昨年より1,009人増加)
視聴回数:306,159回
総再生時間:8040.1時間
インプレッション数:1,929,456


また、2026年夏期観測中、イマフジ。オフィシャルYouTube「イマフジ。チャンネル
」とコラボ企画も行いました。

imafujiyoutube
YouTube「イマフジ。チャンネル」

YouTube「イマフジ。チャンネル」では、鴨川副理事長出演の「鴨川さんに聞いてみた!未来を予測する研究のプロに聞いた富士山との関わり方」を公開中です。
ぜひご覧ください。




※富士山頂ライブカメラについて
認定NPO法人富士山測候所を活用する会が、学術研究目的で夏期観測期間に限定して富士山頂(標高3776m)に設置している国内最高地点のライブカメラです。
カメラには株式会社 Cho&Companyの協力を得てモバイルネットワークカメラ MORECA を採用し、高解像度(フルHD)の動画をライブストリーミングによりリアルタイム配信しています。


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(前回に続く)

2006年3月はじめの国際集会の第2弾と位置づけられたのが、この年の科研費(基礎(C)企画・富士山プロジェクト、代表研究者・土器屋由紀子)による、「富士山プロジェクト”山岳極地高所拠点”の実現に向けて」を利用した11月の集まりでした。

3月には、WMOのマウナロアから、Russ Schnell 博士の参加を得て盛り上がったので、今回は是非「ヨーロッパの屋根」といわれるユングフラウヨッホ観測所(注)からの研究者を呼びたいという声が上がりました。


 Jungfraujoch - Top of Europe Travel Switzerland YouTubeより

『変わる富士山測候所』(江戸川大学・土器屋由紀子ゼミ編、春風社、2004)でもご紹介しましたが、
観光の名所として年間数十万人の人が訪れるユングフラウヨッホには、ユングフラウ鉄道と、スイス、独、仏、伊、オーストリア、ベルギー、フィンランドなどからなる・ゴルナグラッド・ユングフラウ財団(建設には財団が3、鉄道が4の出費)が維持管理する「ユングフラウヨッホ観測所(3,454m)」があり、ヨーロッパの大気観測の中心になっています。鉄道で山の下まで行き、山頂へは120mのエレベーターが通じています。財団による安定した経営基盤、ベルン大学に講座を持ち観測研究の選考などを行い、2名の管理者(2組の夫婦が交代制で、気象観測も行う)が常駐するこの施設は富士山研究者たちのあこがれの的でした。

科研費による国際集会への出席と講演依頼をお願いしていたErwin Fluckiger 博士(宇宙線の専門家)に、
「ちょうどヨーロッパへ行くから、面会し、招聘状を届けましょう」
という、黒岩秩子監事にお願いした結果、当時の様子が彼女のブログとメールに残っています。


 2006年8月、江戸川大の学生他と登山する黒岩秩子さん(向かって左端)

元衆議院議員、障害児施設の経営者、7人の子供の母親といういくつもの顔を持ちバイタリティーの塊のような黒岩さんは、土器屋理事の大学時代の友人で理学部数学科出身。5合目から富士山頂を眺めて「そうだ!ここから上の曲率がマイナスだから美しいのだ!」
と、「富士山学校」の登山研修に参加しながら「発見」するような楽しい人です。
ブログの一部をご紹介すると:

「私は富士山に関わり始めたら、このユングフラウヨッホという名前がよく出てくるので、単純にそこに登ってみたいと思い、その計画をはじめたら、NPO富士山測候所を活用する会からお使いを頼まれる事になったのです。…(略)
そもそもユウグフラウとユングフラウヨッホの区別がわからないまま現地に行った私でした。」


当時ユングフラウヨッホ観測所の75周年で多忙なフルッキガー教授からの現地で突然の連絡があり、行く先をベルンに変えたり、国際電話とメールで土器屋理事とやりとをして、教授が長い休暇に入る前に無事面談にこぎつけて、招聘に成功。

この間、お財布とカードを失くす災難にもめげず、帰国後、二人で乾杯した経緯は、ユングフラウヨッホの維持管理の実態など、後日、本NPO運動の中で参考になった情報と併せてブログに紹介されていました。(ブログは現在アクセス不能ですが、内容は「きしょう春秋2006年10月号の山本英郎氏の記事」でご覧になれます)

「…結局ベルン大学のキャンパスでフルッキガー教授に会い、”乗鞍があるのになぜ富士山が必要なのか?国際集会の異議は?”と質問する教授をなんとか説得して11月22日の東京のシンポジウムに来てくださることになりました。」

このほか、春の国際シンポジウムに参加されたWMOのRuss Schnell 博士、台湾LABSのGeorge Lin教授、高地に長期間滞在するチベット人に見られる慢性高山病の権威である Ge Ri-Li 教授らへの招聘も併行して行われており、11月に向けて、国際集会の準備が慌ただしくなっていました。

注:「ヨッホ」はつなぐという意味で馬の鞍などを指す。ユングフラウ山は4,107m、ユングフラウヨッホは3,571mでその一部に観測所がある。3,545mの所にあるエレベーターがは観光客と一緒に利用する。「Between heaven and earth」というタイトルの観光案内があり、その日本語版は富士山高所研究関係者によるとか。2006年は観測所の75周年であった。

(広報委員会)
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 2026年9月10日御殿場事務所

2026年の夏期観測は、9月10日の御殿場閉所ですべての日程が無事終了しました。

皆巳幸也事務局長、加藤俊吾理事、山頂班から岩崎洋班長、横山勝丘班長、大部良輔班長、東京事務所から3名参加の計8名で、各種書類、物品の確認、領収書などの整理を行い御殿場事務所は閉所しました。

次年度への伝達事項としては、数件の山頂ごみ処理の不備や忘れ物があったこと、ベットカバー用の不織布、トイレ防衛袋などの品質についての課題、wifiルーターの交換などの件が話されました。
山頂班から「安全の手引きに記載の内容は関係者全員が理解した上で入山してもらうよう周知徹底してほしい。」との要望がありました。

その他、レンタカーに関する希望、太郎坊で借りているコンテナが雨漏りが発生し修繕が必要なことなどのペンディング事項がありました。

2026夏期観測に関する、まとめとプレスリリースはこちらからご覧ください。
なお、今年の山頂研究者の数は延べ394名です。昨年の307名より増加しています。

熊本の地震や線状降水帯による日本各地の水害などの異常気象が報じられる中、富士山頂の観測が20年間続けられています。物理法則から導き出した数値予報と過去の気象データに基づくAI予測モデルの競合が話題になる昨今ですが、その基本になるのは観測値です。観測手段も格段に進化しています。今こそ、日本一の観測サイトである富士山測候所を守り、学際的な領域を含めて活用する本NPOの活動の大切さが見直されるきっかけになるのではないかと思います。

(広報委員会)

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