太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

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富士山測候所に設置したWebカメラがとらえた夜間の落雷の瞬間 撮影時刻:2014年8月1日(金)22時33分24秒


山頂班より研究者各位

8月1日19:00より、富士山頂から北・北東方面の落雷により、雷待機開始。
22:33頃、富士山白山での落雷を目視で確認。
22:36~23:14の間、商用電源を停止し、発動発電機に切り替えました。
機材の動作確認等、宜しくお願いします。

登録 2014/8/1(金) 23:32 富士山測候所 山頂班
山頂班からサイボウズ(山頂管理のために関係者が情報共有に利用しているグループウェア)の掲示板に書き込みがあったのは、8月1日(金)の夜半。2週間後の今日8月14日(木)、山頂に登った鴨川仁・東京学芸大学のチームが、この落雷の瞬間をライブカメラが記録していることを確認した。

撮影時刻は22時33分。ちょうど山頂班が目視で落雷を確認した時刻と一致する。まるで巨大なフラッシュを焚いたように眩いばかりの明るさだ。富士山頂の雷の恐ろしさは話には聞いていたが、それにしても凄まじいエネルギーを感じさせる画像である。

山頂班にとっては、雷の発生は商用電源から発発(はつはつ)に切り替えるタイミングを見計らって緊張感を強いられる大変な時間となる。が、高所で雷を研究観測している鴨川グループにとっては、その発生チャンスが多いことは歓迎だ。先日の巨大ジェット (Gigantic Jets) の撮影成功に引きつづき、今年は実りの多い夏になりそうだ。


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1号庁舎屋根にとりつけられた一対のWebカメラ

今年の夏期観測は台風の当たり年だ。台風11号は各地に雨のみならず強風を伴い、各地に被害をもたらしたが、富士山頂も例外ではなかった。

8月11日(月)は強風のためブルの運行も中止。翌12日(火)も馬の背の下までは上がったものの、馬の背のあまりの暴風のため測候所を目の前にして登頂を断念したチームもあった。

そんな中、今朝、山頂班から送られてきたのが上の写真。ライブカメラは見事にこの台風の強風を耐え抜き、画像を送り続けた。この取付工事を担当したのは山頂班と東京学芸大学の鴨川先生・学生のチーム。はからずも工事施工技術の確かさを実証してみせてくれた。

今日13日(水)は台風一過。山頂では風もおさまり、屋外作業も朝から始まっているという。

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8月13日(水)13:20のライブカメラの画像(英語サイト)

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モスクワに出張中の鴨川仁・東京学芸大学准教授からメールでうれしいニュースが飛び込みました。
富士山頂では昨年夏に「スプライト」を撮影しましたが、今度はそれより撮影が難しいとされている「巨大ジェット」を8月6日、2回にわたりカメラで捉えることに成功しました。
今年は高高度発光現象でもなかなか見ることのできない「巨大ジェット(Gigantic Jets)」の撮影に成功いたしました。

この現象は台湾のグループによって発見されNature誌に掲載されたのみならずその号の表紙を飾った経緯があります。
Su, H. T., R. R. Hsu, A. B. Chen, Y. C. Wang, W. S. Hsiao, W. C. Lai, L. C. Lee, M. Sato, and H. Fukunishi (2003), Gigantic jets between a thundercloud and the ionosphere, Nature, 423, 974–976, doi:10.1038/nature01759.
http://www.nspo.org.tw/2008e/download/paper/200306_paper.pdf

スプライトは比較的簡単に撮影できる(はず)なのですが(とはいえ我々も2年目でやっと山頂撮影できた次第ですが)巨大ジェットはとにかく高高度発光現象のなかでもまれな現象なので、大変うれしく思います。これもひとえに、みなさま方のお力添えのおかげであり大変に感謝しております。

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●巨大ジェットに関する詳しい記事は、下記のナショナルジオグラフィックのページをご覧ください。

上へ向かう雷、“巨大ジェット”
Brian Handwerk for National Geographic News August 24, 2009
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=98355061&expand

アメリカで「巨大ジェット(gigantic JET)」と呼ばれる珍しい発光現象が撮影された。研究者によると、雲から上向きに放たれるこの電光は地面に落ちる最大級の雷と同程度のパワーがあるという。
“上下逆さま”の珍しい電光は以前にも、発光地点より90キロ上の大気圏最上層に届く様子が観測されていた。だが、ほんの数回しか機会がなかったため、電光の強さや放電現象についてはほとんど解明されていなかった。

ー鴨川 仁(東京学芸大学准教授) 

 

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