太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

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総会で配布された参考資料。山頂運営にはこれだけ経費がかかっていることを訴えている

第8回通常総会が、5月26日(日)神楽坂PORTA(新宿区神楽坂)において開催された。

議決権を有する会員出席15名、委任状出席57名の合計72名が出席、正会員総数113名の過半数を超え、平成24年度(2012年度)の事業報告、決算報告をはじめ、中期計画、平成25年度(2013年度)の事業計画案、活動予算案、その他の議案が提出され、すべての議案は原案通り満場一致で可決・承認された。

今年の総会には第8回にして初めて「中期計画」が議案としてあった。この背景には東京管区気象台の第3期貸付公募に応募し、平成30(2018)年までの5年間という中期の継続借り受けが決定し、その利用の大きな枠組みは固定されたことがある。一方で、当会を取り巻く環境も認定NPO法人制度の法整備、PM2.5など越境大気汚染の深刻化(・・・これはまさに、設立にあたり本NPOが予見していたものであるが)、富士山世界文化遺産登録の決定など、各方面で大きな動きを見せていることがある。

総会でも、岩坂泰信理事(名古屋大学名誉教授)からいみじくもこの関連の発言があった。
われわれを取り巻く環境の変化として世界文化遺産登録と噴火問題が上げられる。これらにはNPOとしても(正面から)顔を向けていくことが大事である。文化遺産登録に関しては、NPOが旅行会社とタイアップして、例えば「富士山で健康ツアー」などを組んで(山頂でなく)五合目まででいいから連れて行って、研究者が研究内容を発表するというような企画も考えられるのではないか。

また、大噴火の前には何らかの変化があるはずであり、これが把握できれば爆発が起きたときにどれだけ被害を減らせるか、ということにも貢献できるず。太郎坊から山頂に向かう送電線の電柱に装置か何かを取り付けておいて、危険な状態になったときに予知連に連絡するなど、大げさなものでなくてもいいから、山を安全利用している姿勢のひとつとしてもやるべきだ。富士山測候所を活用する会として組織的に考えたほうがいいのではないか。

この2つの問題は、NPOとしてはどちらかというと正面切っての対応はあまり考えていなかった。というよりは、われわれの活動にはある意味でマイナス要因であるとあえて避けてきたきらいがある。件(くだん)の理事の発言は、これらに対しても積極的に取り組むべきであるという発想であり、啓発されるところが大であった。

向う5年間の目標は設定された。その達成実現は、いつにこれからのわれわれの努力にかかっている。

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現在(2013年4月)は、過去6年間(第1期および第2期)とこれからの第3期5年間(+1夏シーズン)のちょうど中間点にあたる

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NHKテレビ「おはよう日本」より

おめでとうございます!

三浦雄一郎氏が今日の昼頃、ついにエベレスト(8848メートル)の登頂に成功したとのニュースで日本中が沸き立っている。前回、5年前(2008年5月26日)に登頂したときは76歳。これを4歳も更新し、80歳で世界最年長での快挙というのだからすごい。

三浦雄一郎氏は当NPO法人の副理事長である。前回のエベレスト登頂の後も、お忙しい中、会報誌「芙蓉の新風」Vol.3(2009年1月発行)にご執筆をいただいた。この寄稿は、富士山測候所を活用する会のホームページの「応援メッセージ」にいまも載せてある。タイトルは『富士山山頂測候所 未来の科学の世界のために』。

改めて読み返してみて驚いたのは、その時すでに「次の目標として80歳で3度目のエベレスト登頂」を目指していたということだ!快挙は一朝一夕でできたものではなかったのである。目標の設定とその実現に向けて不屈の精神力とたゆまぬ努力があったればこそであろう。

TVの番組の中で、「大事なのは頂上を決してあきらめないで、希望と勇気をもって忍耐すること」という趣旨のことを語られていた。最近、資金不足で意気消沈気味の当NPOにとっても久々の明るいビッグニュースであり、「希望を持って頑張れ」というエールでもある。

無事に下山されることを祈念しております。

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会報「芙蓉の新風」VOL.7(2009年1月発行)の三浦雄一郎氏の寄稿

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送電線に倒れかかる枯れた樹木。

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上の写真のクローズアップ。電線にかかっているのがよくわかる。


富士山測候所の電気は、山麓の太郎坊(御殿場)から送電線で送られている。標高1300m付近にある架空線の始点となる第1号柱から標高約1500m付近の第73号柱までの約4kmは架空線で、そこからさらに約7kmは地下埋設ケーブルで山頂の測候所に達する。

富士山麓の架空線は冬の間、雪や風の影響をもろに受け、毎年必ず何らかの被害が発生する。5月6日、山頂班の方が先日現地に立ち寄ったところ、第46号柱付近で今年も樹木が倒れて架空線にかかっているのを発見した。昨年倒木が見つかった第44号柱の近くである。

倒木はいずれ、測候所開所前に実施する定期点検時に伐採処理をすることになる。富士山測候所を活用する会は山頂の測候所の建物だけでなく、この送電線施設も気象庁からの借りており、その維持保守経費は借主側の負担となっている。

数年前には電柱が何本か折損し、想定外の出費を強いられた。いつ発生するかわからない災害による出費はNPOの財政に重くのしかかってくる。今年のこの程度で済んでよかったと胸をなでおろしているところである。

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世界文化遺産に登録されることになった富士山頂を望む

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