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千葉県立船橋高校の分野別大学模擬講義「船高カレッジ」が10月29日(木)に開催された。同校のホームページによると、様々な大学・分野の先生方を招いて特別講義を実施し,生徒が希望に応じて70分✕2コマの講義を受講するもので、3年前から始まったという。大学の先生の貴重な講義で知的好奇心が刺激され,進路選択の方向性をこの企画で決める生徒も少なくないらしい。

今回は、東北大学(材料工学)、筑波大学(情報工学)、千葉大学(看護学)、東京大学(固体物理学・海洋物理学)、東京外国語大学(フランス語・国際関係)、東京学芸大学(物理教育)、東京工業大学(建築学・宇宙工学)、東京農工大学(応用生物学)、東京理科大学(薬学)、日本女子大学(食物学)、一橋大学(経済学・商学)、早稲田大学(法学・心理学・応用化学)、名古屋大学(電気工学)、京都大学(文学)、大阪大学(機械工学)の全21講座を開講したとのこと。こんな豪華な講座を選んで受講できるなんて、船高生は恵まれている。

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鴨川仁・東京学芸大学准教授も「富士山から生み出す新しい科学」と題して、富士山で行っている雷の研究を中心に講義。講義終了後の生徒の感想には、
「日本を代表する山である富士山は、美しいだけでなく科学的な面でも重要な役割を果たしていることがわかりました。今日の講義のおかげで富士山の見方が少しだけ変わったような気がします。とても素敵な講義でした」

「富士山は、様々な研究をするのにうってつけの場所だということを知りました。これからの科学の進歩が富士山のおかげであるかもしれないと思うと、日本人としてなんだか誇らしいです」

「こんなにも最新の研究をしているのに国からの予算がないのが残念に思いました。もっと国が援助してこういった研究は発展させていって欲しいです」

「標高も高く自然環境も厳しい場所での研究なんて大変なだけだろうと初めは思いましたが、最高の環境であることがわかりました。一度、富士山頂で研究してみたい」
など、一様に驚きとともに強い関心をもっていただいたようです。この中からいつか富士山で研究する方も出てくるかもしれませんね。

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 講義で使用したスライドの最後「まとめ」

「船高カレッジ」