zansho2016

毎年恒例となった当会の残暑見舞い。8月9日(火)に富士山頂郵便局から大河内博・早稲田大学教授に投函していただきました。山頂郵便局の消印スタンプ付きで、早ければ12日には会員の皆様のお手元に届くと思います。

はがきの写真は、7月13日(水)悪天候と高山病と戦いながら観測機材の設置を終えた(左から)早稲田大学の中村恵さんと宮内洋輔さん。そして、設置を手伝ってくれた山頂班の宮城公博さん。

山頂班のみなさま
cc 関係各位

大河内です.
一昨日は設営作業では御手数をおかけ致しまして心から御礼を申し上げます.

暴風濃霧(雲)で,悪天候のなかハイボリュームエアサンプラー,雲水採取機,フォグサンプラーの設営では本当にお世話様になりました.おかげさまで,雲水も順調にとれています.

また,柴田科学のご協力を得て,今年はじめて導入した「サイクロン式ハイボリュームエアサンプラー」で雲水を吸引することなく,PM2.5の採取ができているようです.

この装置はまだ試験段階ですが,雲が発生しているときには非常に有効な装置になるのではないかと期待しています.もともとは,産業医大の先生が柴田科学と共 同開発した粗大粒子をサイクロンで分級してPM2.5を採取する装置として,労働衛生分野での利用目的に開発したものですが,化学分析がうまくいけば今年 の当研究室の目玉になりそうです.

今後は,分級除去した雲水の時間分取をして,雲水の化学分析も行えるようにしたいと考えています.

設営の御礼まで.



中村さんはその後、ポーランドで開催された霧と露の国際会議(FFCD2016)で「富士山の雲水化学」でポスター賞を受賞されたといううれしい知らせがありました。

タイトル:Observation of Cloud Water Chemistry in the Free Troposphere on Mt. Fuji

著 者:Megumi NAKAMURA1, Hiroshi OKOCHI1, Shin OGAWA1, Hiroko OGATA1, Toshio Nagoya1, Naoya KATSUMI1, Yukiya MINAMI2, Hiroshi KOBAYASHI3, Kazuhiko MIURA4, Yoko IWAMOTO4, Mitsuo Uematsu5

所属:1School of Creative Science and Engineering, Waseda University ,2Ishikawa Prefectural University, 3University of Yamanashi, 4Tokyo University of Science, 5Atmosphere and Ocean Research Institute The University of Tokyo

nakamuraz


宮城さんは『外道クライマー』(集英社インターナショナル)の著者。
連日猛暑日のこの時節、この痛快な冒険ドキュメンタリーは一服の清涼剤となること、間違いありません。「山の日」にオススメの一冊です。

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