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 会議場の周りはとにかく鹿がいっぱい。

今回の国際大気電気学会(ICAE2018)では、初日のセッション開始前には大阪北部における直下型地震があり、多くの参加者が奈良でその大きな揺れを「実感」することができました。また、阪大出身の研究者が多いこともあり、何人かの研究者が自宅、実家等で被害があったとのことでした。

熊本地震の復興も中途段階であるにもかかわらず、報道でなされているようにこの地震においても痛ましい被害が発生しました。雷現象においても雷災害があり、参加研究者の多くはこの機会に改めて研究成果を減災に活かすことを強く思ったのではないかと思います。

午前中はオーラルセッション。
5日間においては午前中(一部の日は午後まで)はオーラルセッション、午後はポスターセッションという形で行われました。

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ランチは、会場周辺に食事できるところが少ないため、多くの人はお弁当を事前に注文し、ランチ時もひたすら議論という、誰もがどっぷり大気電気を楽しんでおりました。3日目午後には、エクスカーションが行われ、バスツアー、徒歩散策ツアーと多くの外国人は参加されたようです。

我々LOCにおいては、エクスカーションの担当でなければ参加せず、わずかな時間を使いひたすら会議の仕事や、他の仕事などをしたりと息のつく暇もないという、お手製国際会議ならではのひとときでした。

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 ポスター発表においては東京学芸大学鈴木智幸博士の富士山スプライト研究の成果も。

4日目の会議終了後はバンケットでした。
奈良国立博物館地下のカフェにて開催し、中華料理と日本料理を堪能し、奈良女子大学飛鳥会を招聘して、琴と三味線のアンサンブルを楽しみました。

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 奈良女子大学飛鳥会の演奏。古典的から現代的な曲が奏でられ皆さん大いに喜んでいました

5日目のクロージングリマークスにおいては、次回の開催地イスラエルについての発表がありました。イスラエルにおける大気電気研究は活発であり、この富士山の研究成果も彼らに影響を与えたのは以前お話しした通りです。

4年に1回しかないこの国際会議。次回においても富士山で得られた成果を世界に紹介して行きたいところです。

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 国際会議終わったあとは、どんどんおしゃれになっていく奈良の街中で軽い打ち上げ

(学術科学委員会)
奈良で行われた第16回国際大気電気学会から(その1)2018年06月28日