2021年1月に 「山と溪谷社」から
ドキュメント『山小屋とコロナ禍』~山小屋の(未来)を展望する~
が、緊急出版されました。
「ドキュメント 山小屋とコロナ禍」の “目次”
と、帯の惹句にあるように、
本書では多くの山小屋を取材し、実情をレポートする。
山小屋は今後も存続できるのか? そして私たち登山者は
どんな協力が出来るのか解決の糸口を探る。
“コロナ禍” において、山小屋の危機を感じた編集者により
急遽出版されたものでした。
また
3月19日に「書評」と「訂正」が発表されました。
コロナ禍により、営業継続の危機に瀕している日本の山小屋。山小屋主人の肉声を多数取材し、山小屋存続のヒントを探る。
2020年、「コロナ禍」により、大半の山小屋が、定員を大幅に減らしての「営業継続」か、もしくは「休業」のいずれかの選択を余儀なくされた。
営業継続を選択した山小屋のほとんどが、売上は激減しながら、感染対策に多大な労力を強いられた。
その結果、民間経営の山小屋の多くが、営業継続の危機に陥っている。
山小屋は、ただ登山者を泊めるだけの存在ではない。
登山道整備、トイレやキャンプ指定地の管理、悪天候やケガ・病気などの際の避難場所、そして遭難救助の拠点にもなるなど、さまざまな公的な役割も担っている。
山小屋が営業をやめてしまえば、荒れた登山道を歩かざるをえなくなり、山小屋やテントを利用しての縦走ができなくなり、遭難者は増え……、と、登山愛好者にとってよいことは何ひとつない。
本書は、山小屋が2020年のシーズンをどのように過ごしたのか、多くの山小屋を取材し、実情をレポートする。
そして今後、山小屋はどうしたら存続できるのか?
私たち登山者は、山小屋存続のためにどんな協力ができるのか?そのヒントを探る。
[登場する小屋]
黒百合ヒュッテ(八ヶ岳)、高見石小屋(八ヶ岳)、池の平小屋(北アルプス)、北岳肩の小屋(南アルプス)、甲斐駒ヶ岳七丈小屋(南アルプス)、薬師沢小屋(北アルプス)、マナスル山荘本館(入笠山)、両俣小屋(南アルプス)、真砂沢ロッジ(北アルプス)、ほか。
「山と渓谷」(2021年4月号)に載った書評より。
修正部分については、このブログの下に掲載させて頂きます。
今年の私たちNPOの山頂管理には
この本の知識を参考書として
是非とも活用させて頂きます!!
「今年の富士山観測は例年とどこが違うか?」
「コロナ禍のなかでも安全に活動するにはどうすればよいか??」
という疑問を持たれる方には、必読の書です。
それと同時に、山小屋と登山家の危機を共感して、
山頂班とスムーズな協力関係が持てるようになるでしょう。
また関係者のみなさまだけでなく、
広く読んで、安全な登山をしましょう!
(広報委員会)
山と渓谷社による修正部分お詫びと訂正
ヤマケイ新書『ドキュメント 山小屋とコロナ禍』(初版)に、多くの誤植や間違いがありました。お詫びいたします。そのうち主な訂正箇所を、以下に列記させていただきます。
<目次>× 北アルプス山小屋友好会 ○ 北アルプス山小屋友交会
<P117 5行目> 以下の文章が抜けていました。太字部分を追加します。そして、自宅の裏に山があり登山ができるという環境の人は限られており、多くの場合、登山は自宅を発ち、移動(旅行)をして、山岳地域に到着し登る。そう考えた場合、
<P123 5行目> 太字部分を訂正・追加します。×八ヶ岳連峰にある33の山小屋が所属
○八ヶ岳にある34の山小屋と施設が所属
<P125 5行目と6行目の間> 以下の文を追加します。カラフルな色使いでイラストを描きデザインしてくれたのは、佐藤の仕事仲間であるイラストレーターの大野舞さんだ。かなり無理なお願いだったのにも関わらず、私たちの考えや気持ちを汲んでくれた。おかげで、多くの方々に愛されるポスターが出来上がった。大野さんは何というかわからないが、私たちにとっては、チームメイトである。
<P139 1行目> 太字部分を追加します。感染も含めて乾燥させるのが
<P144の最終行~P145の1行目>× 新型コロナウイルスの感染対策に限らず感染予防策に留意すべき場面である。
○ 新型コロナウイルスに限らず、標準的な感染予防に留意すべき場面である。
<P145> 図表内の文字が一部読めなくなっていました。下記の太字部分を追加します。清掃する順番を決めている(トイレが最後)
<P192 1~2行目> 以下の文を削除します。このような状況では、山小屋で働きたいという若者が減ってくるのもいたしかたありません。
<P210 本文の1行目>、太字部分を追加します。指定管理受託者制度
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