太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

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2022年6月13日撮影(長尾年恭理事)  

6月13日長尾理事が千葉県浦安市から撮影した
富士山にはたっぷり雪が残っているようです。

浦安市と言えば・・・東京ディズニーランドの近く
から撮影とのことで、
富士山から東北東の方角です。

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ところが翌日の6月14日
午前8時ごろ富士市のあたりから
富士山の南側からの撮影になります。
鴨川理事が写した富士山にはほとんど山頂には雪が積もっていないようにみえます。


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2022年6月14日午前8時頃鴨川仁理事撮影

東側斜面と西側斜面と、見ている側が違う事も関係していると思いますが、
わずか1日で・・・
こんなに富士山頂の雪の積雪量が違うのでしょうか?

山のプロフェッショナル、
本NPOでも大活躍されている頼もしい
岩崎洋山頂班長に質問しました。

富士登山の生き字引のような
岩崎洋山頂班長のお話ですと
「この時期は日が照れば雪は半日で消えますよ」
とのことです!!

なんと半日で、
この時期は富士山の雪は消えると衝撃の事実

この季節は、夏期観測のための準備中。

本NPOの研究者たちは富士山を毎日眺め
山頂での研究が安全にできるのか?
通電作業など損傷もなく順調に終わるのか?などなど

富士山の積雪量には毎日、一喜一憂しています。

少ない方が、
夏期観測のための作業が楽になって有難いのですが・・・
しかしながら富士山頂の「降雪」を
研究対象としている研究者にとっては
全く雪がないことも喜べないのです。

※今年は富士山頂での夏期観測において大河内博副理事長による
「積雪中のマイクロプラスチック」に関する研究も予定されております!!
結果にこうご期待!



以前にもブログでご紹介しましたが、
半分白い富士山山頂の積雪量の年間推移など
富士山の積雪量は色々面白い問題を含んでいるようです。


積雪量や場所の状況、その化学成分などの関係・・・
興味は尽きないですね。

是非ご注目下さい。

(広報委員会)







認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

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