太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

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キックオフミーティングの司会は加藤俊吾学術科学委員長


5月28日、恒例の夏期観測キックオフミーティングが、中野サンプラザ研修室およびZoomによるハイブリッド形式で行われました。

2022年度山頂で研究を行うグループの自己紹介から始まり、開所日程、山頂で作業をする際の注意事項などの説明がありました。
安全の手引2022について、登山計画書などの必要書類の確認と、キックオフミーティングは進行していきます。
今年始めて参加する企業もあり、活発な議論が行われました。
まだ、コロナ禍が完全に終わっていない中の山頂の利用は、昨年同様に万全の対策で行われることになりました。
2022年夏、山頂での研究活動へ向けていよいよ「kick off」です。

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引き続き、第17回通常総会が会場及びZoomのハイブリッド形式で行われました。

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はじめて「対面」で挨拶をする宿利正史新会長

中野サンプラザ会場では、宿利正史新会長(昨年はリモートでの挨拶でした)による挨拶があり、
NPO活動の発展に向けての熱意有溢れた内容に一同聞き入りました。

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総会の司会は三浦和彦理事長

総会後の講演会では、京都大学・産業連携本部の菊池亮太氏による「現実世界とバーチャル空間のデータ総合研究~気象研究から日本酒造り!?まで挑戦中~」
の講演が行われました。

菊池先生の専門は「気象予測モデル、数値流体力学、数理モデリング」「気象予測(特にリモートセンシング)」「データ同化、最適化、機械学習」というかなり高度に専門的な分野です。
大学4年生のときに東京理科大の学生として、富士山山頂でのエアロゾル観測と太郎坊での係留気球・ラジオゾンデ放球などに参加、富士山研究で経験したことがその後の研究活動の手助けになったことがたくさんあったとのことでした。
内容の濃い講演の中でも一番興味を引いたのが「AIを活用した獺祭の実証実験」。
講演後、
会場やリモートの参加者から質問は、獺祭について…が一番多かったです。


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菊池亮太氏を紹介する三浦和彦理事長

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三浦亮太氏の講演を聞き入る会場の聴衆(コロナ対策で間隔をあけて座っています)

なお、その後理事会と運営委員会が行われ、NPO事務局にとって忙しい土曜日が終わりました。
(広報委員会)


認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。




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