7/28に発売となった「富士山測候所のはなし」のAmazonの通販サイトに、富士山環境研究センターの研究員からレビューが投稿されています。Amazonの規定では、レビューの著作権はレビューを書いた人が持っている、とのことなので、本人の許可を得て、転記します。
以上が nankyoku_30nin氏の書評です。富士山測候所が閉鎖されたのは2004年。ここで気象観測をしていたことを知らない人も多いのかな、と思いますが、この本は富士山測候所の建物と設備を研究用に活用し続けている人たちが書いた本です。何を食べている?トイレはどうしている?といった富士山頂での暮らしについての記述は多くありません(そこを期待している人も多いでしょうから、星ひとつ減)。富士山でやっている、富士山でしかできない研究について、研究者が熱弁をふるっているのが、この本の見どころです。研究者の多くは、(たぶん潤沢ではない)研究費と、(プライベートも含めた)相当な時間を、富士山頂での研究に注ぎ込んでいます。なんでそんなに頑張るの?と不思議に思えるのですが、「だから富士山での観測研究は面白いんだよ」と"口角泡を飛ばしいる"熱"が、この本の見どころかな、と思います。「勉強」ではなく「研究」に興味を持つ高校生と、そういう生徒さんに恵まれた先生にお勧めです。そして、認定NPOという枠組みで必死になってこの観測拠点を守っていく、日々の/毎年の苦労と、背後ににじむ科学への投資状況についても想いをはせていただければ。
出版社の成山堂書店さんからも「図書館からの評判が高い」という情報をいただいています。
本NPOの運営委員会肝いりの書籍でもありますので、是非ご購読ください。
読まれて書評を書かれたら、こちらへもご一報をお願いします。
(広報委員会)
2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。
また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。
しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。
そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。
本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので などでご確認ください。
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