第63回大気環境学会速報(前半)の続き…

学会の大会ページ

特別集会1「特別集会1 大気中マイクロプラスチックの実態解明と健康影響評価 」
は大河内博副理事長が世話人のマイクロプラスチック研究最前線の人気企画です。
この集会はポスターセッションと並行して行われました。

日時:2022年9月14日 13:00-15:30
・世話人:大河内博(早稲田大学創造理工学部)
・会場:A会場(118大講義室)
・座長:反町篤行(東洋大学),岩本洋子(広島大学)
・講演:
1. 環境研究総合推進費:大気中マイクロプラスチックの実態解明と健康影響評価:大河内博(早稲田大学) 
2. µFTIR ATRイメージングによるAMPs分析法の開発:新居田恭弘(パーキンエルマージャパン)
3. 熱分解GCMSの大気マイクロプラスチックへの適用:竹内政樹(徳島大学)
4. マイクロプラスチックの3次元モデル予測に向けて:梶野瑞王,足立光司(気象研究所)
5. 道路粉塵の健康影響評価:都市型PN2.5との比較:石原康宏(広島大学)

unnamed


第2日目(9月15日)の午前中は一般講演、午後は年会総会、受賞記念講演と公開シンポジウムが行われました。

一般公演C会場では、静岡理工科大学の南齋勉准教授の座長で、村田浩太郎さんが下記の講演を行いました。
村田浩太郎、米持真一(埼玉県環境科学国際センター)、大河内博(早稲田大)、鴨川仁(静岡県大)
「自由対流圏における氷晶核濃度-2021年夏季の富士山頂における観測」

午後の年会総会では、若手・学生口頭発表賞及びポスター賞の表彰が行われ、早稲田大学の駒場さん(M2)と坂口さん(M1)がポスター賞を受賞しました。内容は富士山研究ではありませんが、研究の仲間として嬉しいニュースです。(受賞ポスターを下記に示します)

「都市大気中および雨水中農薬の実態解明と個人暴露評価のためのウェラブルサンプラーの開発」駒場啓祐1,大河内博1,鈴木美成 2,川嶋文人3
(1早稲田大学大学院創造理工学研究科,2国立医薬品食品衛生研究所,3愛媛大学)
M2_07

「首都圏近郊山間部における渓流水を通じた微量金属元素の流出挙動と大気沈着の影響評価(6)」
阪口悠宇1),大河内博1),中野孝教2) ,佐瀨裕之3),諸橋将雪3)
1)早稲田大学大学院創造理工学研究科,2)総合地球環境学研究所,3)アジア大気汚染研究センター
M1_05

第3日目(9月16日)は午前中に一般講演があり、3年ぶりに対面で行われた第63回大気環境学会がの幕を閉じました。

本NPOから第63回大気環境学会会場に「成果報告会 講演予稿集」を提供させていただきました。
まとめ役をしていただいた南齋先生から、下記のメールを頂きました。

第63回大気環境学会年会にお送りいただいた成果報告会 講演予稿集についてご報告いたします。
初日の段階で19部、24部、12部(13回、14回、15回)と好調な配布状況で、現在の残数は、7部、12部、0部となっています。

南齋先生、竹中先生はじめ大会運営員のみなさま、本NPOのPRにご協力頂き、大変有難うございました。
これからも、本NPOの研究活動が広く知られるように活動したいと思います。


また、
第63回大気環境学会年会に先立ち9月9日に行われた令和4年度大気環境学会定時総会において、
本NPOの土器屋由紀子理事(他5名)が大気環境学会名誉会員に推戴されました。
横田久司東京事務所長(令和3年度推戴)に続いてNPO関係者で2人目の大気環境学会名誉会員になりました。

(広報委員会)




認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。