太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

データ検討会は、毎年、その夏の山頂を含めた観測の生データを持ち寄って、それの解釈についてみんなで、ワイワイガヤガヤ話をする集まりで、コロナ以前は主に東京理科大で対面で行われていましたが、2020年、2021年はzoomで、今年は早稲田大学の会場で対面講演とzoomをつないだハイブリッドです。

スケジュール案

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大河内早大教授(NPO副理事長)の司会で、最初に、皆巳幸也石川県立大准教授(NPO理事)の夏期観測期間における天気概況の話があり、ついで、スケジュール案に載っていない雷グループの研究課題と、今年の概況について鴨川仁静岡県大准教授(NPO専務理事)が話し、特に雷の多かったこと、
多くの論文につながる発見が期待できることなをzoomで報告しました。

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続いて和田龍一・帝京科学大教授(NPO理事)による「出席出来なくなった学生の分も含めた」窒素酸化物の発表があり、後はプログラム(案)に沿って、加藤俊吾・東京都立大准教授(NPO理事)、南齋・静岡理工科大学准教授、三浦和彦・富士山環境研究センターシニアリサーチフェロー(NPO理事長)ほかの報告がありました。
14時25分から15分の休憩をはさんで、座長が皆巳准教授に代わり、
埼玉県環境科学国際センターの米持部長によるPM2.5研究の総まとめと今後に関する提案(来年度の予算が付かない問題)、村田浩太郎研究員による微生物氷晶核の研究について発表がありました。

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後半は大河内教授の早稲田大学の研究の纏めに続いて、学生さんたちが各自のデータを発表しましたが、富士山で頑張った仕事に関する、フレッシュな感想、一生懸命頑張った成果が、特にマイクロプラスチックについて多く報告がありました。スケジュール案に入っていない卒論生の発表もあり、活発な議論が行われました。
3月の成果報告会では、これらをもとにまとめられることと思います。

今年の夏はコロナ禍のなかの苦労の多い観測でしたが、研究者に一人も感染者を出さずに乗り切ったことで、これからの富士山研究の大きな発展に寄与すると思われます。徐々にポストコロナを見据え、熱気のこもった集まりでした。

(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

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