世界的な学術雑誌 Chemosphere に
「Airborne microplastics detected in the lungs of wild birds in Japan
(日本の野鳥の肺で大気マイクロプラスチックを検出)」という論文が掲載されたことを2月13日のブログでご紹介しましたが、2月15日発表のYahooニュース・Alternaにその内容が詳しく載っています。
オルタナ栗岡理子編集委員の記事によると:
この研究は日本獣医生命科学大学、早稲田大学、パーキンエルマージャパン(東京・港区)が共同で行いました。調べた野鳥は、有害鳥獣対策のために東京湾周辺で捕獲されたカワラバト8羽とトビ6羽、および伊勢湾周辺で捕獲されたツバメ8羽です。
その結果、マイクロプラスチックが検出されたのはカワラバトとツバメで、トビからは検出されませんでした。見つかったプラスチックもいろいろな大きさのものがあり、靴底や舗装道路、人工芝などの成分が含まれており、日本の都市大気に含まれているものです。野鳥は日本の都市大気中のマイクロプラスチックを吸入したと考えられるとのことです。
共同研究者の一人である早稲田大学創造理工学部の大河内博教授による、次のような指摘を紹介しています。
今回、野鳥の肺から検出されたプラスチックの起源はわかりませんが、破片状であることから、プラスチック製品が環境に放出されて微細化した二次マイクロプラスチックであるといえます。従って、屋外使用を目的としたプラスチック製品の使用をやめるか、少なくとも削減するとともに、屋内使用のプラスチックの廃棄管理を徹底することが必要ではないでしょうか?”
さらに、大河内副理事長は今後について:
カワラバトとツバメで検出されたのになぜトビからは検出されなかったのでしょう?
カワラバトとツバメで検出されたMPsが異なっていることもあり、種や年齢の異なる多くの野鳥について、さらに定量評価を行い、その健康影響を明らかにすることが喫緊の課題です”
と述べています。
本グループの研究のますますの発展が望まれます。
本グループの研究のますますの発展が望まれます。
(広報委員会)
2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。
また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。
しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。
そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。
本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので などでご確認ください。
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