太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

 3月に入り、福島県内の一部火山や浅間山の活動レベルが上がっています。

  福島県の磐梯山では、3月16日に規模のやや大きな火山性地震が発生しました。仙台管区気象台によれば、震源は山頂付近のやや浅い場所で、猪苗代町では震度1を観測したそうです。磐梯山の火山性地震により、猪苗代町で震度1を観測したのは、2000年8月以来22年7カ月ぶりとの事です。
 さらに吾妻山も火山性地震が多い状態が続いていましたが、いまのところは小康状態となっているようです。

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 現在の日本列島は火山活動としては100年のスパンで考えると、かなり低調な時期となっており、過去の噴火活動履歴を勘案すると、今世紀中にかなり大きな噴火が複数発生すると多くの火山学者が考えています。

 3月23日には浅間山で火山性地震が多く観測され、小規模噴火発生のおそれもあるため、噴火警戒レベルが「2」に引き上げられました。浅間山では、3月15日ごろからわずかな傾斜変動と火山性地震の増加が確認されており、21日以降は火山性地震のさらなる増加が確認されていました。そのため噴火警戒レベルが引き上げられたものです。



 浅間山では、2019年に直近の小規模噴火がありました。最近では2009年に関東平野の広い領域に降灰をもたらす噴火もありました。それ以前ですと、1973年、1950年の噴火が顕著なものでした。
 浅間山で最も有名な噴火は1783年の天明大噴火で、その爆発音は京都や四国、広島でも確実に聞こえたという記録が残っています。この噴火は天明の大飢饉の大きな原因の一つとなったと考えられています。

  幸い富士山は今の所、顕著な火山活動は観測されていません。我々NPOとしても富士山については、できるだけ詳しく現状報告や解説を行っていきたいと考えています。(文責:長尾年恭)

長尾理事の投稿ブログ(23-9)をお送りしました。引き続きご注目下さい。

(広報委員会)




認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。




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