4月17-21日に、新潟県朱鷺メッセで、COVID-19で開催が遅れていたAcid Rain2020が、畠山史郎・アジア大気研究センター所長(本NPO・富士山環境研究センター長)の主催で行われました。
本NPOからは、大河内博副理事長、加藤俊吾理事らが出席し、富士山に関しては下記の講演発表を行っています。
会場風景(加藤俊吾理事撮影)
加藤俊吾理事からは
”コロナ禍で長らく行えなかった対面での国際学会にやっと参加でき感慨深かったです。とくにポスターセッションは対面でこそできる細かいやり取りがあるので、ポスター発表の重要性を再認識しました。本NPO関係者も多数参加しており、夏期観測に向けた準備の情報交換などもおこなうことができました”
というコメントが届きました。
大河内副理事長と George Lin 台湾中央大学教授
また大河内副理事長からは下記の学生さんたちの発表の写真が送られてきました。
Tani Y, Okochi H, Onozuka Y , Hayami H, Takeuchi M, Katsumi N, Kajino M, Adachi K, Niida Y, Kato S, Wada R, Kamogawa M, Iwasaki H, Yokoyama K, Nagato T, Narumi G, Miura K, Hirose K, Dokiya Y. Occurrence, behavior, fate, and health impact of airborne microplastics (AMPs):
Characteristics of AMPs in high altitude and polar regions (4)
Oshimi M., Okochi H, Wang Y., Endo M., Dairiki M., Katsumi N., Minami Y., Yonemochi S., Miura K.,, Kato S., Wada R., Takeuchi M., Toda K., Dokiya Y., Hatakeyama S. Long-term monitoring of cloud water chemistry in the free troposphere and boundary layer of Mt. Fuji(1)
Homma A., Okochi H., Yada T., Hayami H., Katsumi N., Minami Y., Kobayashi H., Miura K., Kato S., Wada R., Takeuchi M., Toda K., YonemochiS., Dokiya Y., Hatakeyama S.
Long-term Observations of Water SolubleAerosols and Gases in the Free Troposphere and Atmospheric Boundary Layer on Mt. Fuji for the Assessment of Transboundary Air Pollution Impacts.
Kato S, Yada S, Wada R, Okochi H, Miura K, Kamogawa M, Minami Y, Kobayashi H, Dokiya Y
Long-term measurements of trace gases at the summit of Mt. Fuji during summer.
この会については長い歴史があります。
1960年代後半から、まずヨーロッパの森林の被害が現れ、スウェーデンの土壌学者・Svante Oden らによって、越境大気汚染が原因であることが証明されたことなどから、大気、陸水、生態などの広い範囲の研究者によるネットワーク観測が始まり、北米大陸にも広がりました。
第6回目の2000年はつくばで行われ、組織委員長の国立環境研究所の近藤次郎氏が、初めてアジアで行われるこの大会で大気汚染研究の大切さを述べておられました。
表1 Acid Rain International Conferenceの歴史
年 開催地
2023 Niigata, Japan
2015 Rochester, USA
2011 Beijing, China
2005 Prague, Czech Republic
2000 Tsukuba, Japan
1995 Goteborg, Sweden
1990 Glasgow, Scotland, UK
1985 Muskoka, Ontario, Canada
1980 Sandefjord, Norway
1975 Columbus, Ohio, USA
それから20年(コロナ禍で3年延びましたが)同じアジアの新潟で本年行われたことの意義は大きく若い人が沢山参加したことは素晴らしいことです。
(広報委員会)
2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
それから20年(コロナ禍で3年延びましたが)同じアジアの新潟で本年行われたことの意義は大きく若い人が沢山参加したことは素晴らしいことです。
(広報委員会)
2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。
また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。
しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。
そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。
本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので などでご確認ください。
ご寄付に関しては、控除もありますので などでご確認ください。
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