太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

毎年恒例となっている英国で開催されるCTR Wilson会議。
本ブログでも2021年2022年と過去2回の様子を報告しています。
※1927年にノーベル物理学賞を受賞したCharles Thomson Rees Wilsonを記念して2013年に設立されたもので、大気電気にかかわる研究については世界でも有数の場です。

2023年の会合は、オンラインではなく、英国南西部のバース(Bath)大学で行われました。
1日だけの会合ですが、英国を中心とした大気電気の専門家が集まり、熱心な議論を行います。

今年は、本NPO雷チームからは鴨川専務理事1名が現地参加しました。
富士山に関係する内容の発表はありませんでしたが、
参加者の発表の中に、アルメニアの独立峰アラガツ山の雷活動の調査の報告がありました。
初期報告ではありましたが、山岳領域では雷活動が平野部に比べて活発であることが示されています。
同じような標高で独立峰である富士山でも同様な研究を行う予定の本NPOの雷グループとしては
気になる発表でした。
次年度以降に、富士山での雷活動の特徴を話す機会が出て来るのではないかと思います。

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市全体が世界遺産でイギリス唯一の温泉地であるバース。
蜂蜜色のバース石で造られた建物が建ち並ぶ街並みが美しい。

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参加者の活発な議論。

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2022年7〜8月の富士山の落雷図。
このような図を今後はたくさん書いていくことになると思います。(文責:鴨川仁)


認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かかるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)のです。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

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