横浜市、鶴見川土手の桜(2024年3月31日、晴れていると右端、日産スタジアムの横に富士山が見えます)
関東地方では例年になく遅かった桜がやっと満開になったと思ったら、その後の大雨で散ってしまいました。各新聞のコラムにも「花に嵐」の文字が飛び交っていましたが、季節は一気に夏に近づいています。
ところで、「桜」と「富士山」は古くから日本のベタなイメージキャラクターですが、その関係は・・・というと、富士山本宮浅間大社が祀る女神がコノハナサクヤヒメ(「桜の花の咲くように咲き栄える女性」)(Wikipedia) だからと言えるかもしれません。
2013年に中日新聞/東京新聞夕刊のコラム「紙つぶて」に「富士の女神」というタイトルで書かせて頂いたことがありましたが、その執筆にあたって「コノハナサクヤヒメ」の文字について、中日新聞の編集担当の日比野雅彦氏(現:テレビ静岡取締役)と何度かメールの往復をしたことを懐かしく思い出します。「姫」「姫命」「比売」「昆売」などについて、岩埼洋山頂班長や民俗学に詳しい古い友人の忠告もあり、結局「木花之佐久夜昆売」に落ち着きました。
そのコラムでは初冠雪の富士山が御神体とされる八合目より上に雲がかかっていたため、
「横浜から遥かに仰ぎ見たこの朝は、ご祭神の木花之佐久夜昆売が初化粧を見られるのをためらっておられるようでした。人間たちの世界遺産騒ぎにご不興でなければよいのですが」
と締めくくりましたが、あれから十年経ちました。
世界文化遺産富士山も本NPOの旧測候所の利活用もなんとか続いております。
これからも、たとえ嵐があっても毎年花を咲かせる桜のように、末永く続けてゆきたいものです。
(広報、土器屋由紀子)
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