5月24日(金)に静岡県総合研修所もくせい会館にて、第3回日本エアロゾル学会若手会基礎講習会が開催されました。
主催の日本エアロゾル学会若手会は、以前のブログでも書いた通り、現幹事メンバーは富士山観測に何らかのかたちで関係している人ばかりです。
エアロゾルと大気電気の初心者向けにその道の専門家3名が講義を行うという企画であり、本NPOから三浦和彦理事長と鴨川仁専務理事がレクチャーを行いました。
Zoomによる同時配信ありで行い、会場には14名(幹事と講師含む)、オンラインでは最大64名の合計78名参加となり、専門的な講習会としては盛況な会になりました。本NPO関係者からは土器屋由紀子理事、加藤俊吾理事もオンライン参加しました。
会場の様子
三浦理事長の講義
三浦理事長の講義は「エアロゾルの基礎」で、エアロゾルの基礎中の基礎である粒径分布(といってもこれが初心者には難しい)から始まり、シャボン玉の雲の実験など楽しい動画もありつつ、もちろん富士山での研究の話へとつながっていきました。静岡理工科大学の南齋勉教授をはじめとする現地参加者から質問があがり、徐々に会場が温まっていくのを感じました。
質問する南齋勉教授
鴨川専務理事の講義
鴨川専務理事の講義は「大気電気の基礎」で、電気のプラス/マイナスの基本的なところから、富士山頂から調べる雷や高高度放電発光現象の話、そして全地球規模での電気回路という壮大な話へとつながっていきました。すでに温まりきった会場とオンラインから活発な質問が出ました。
最後は高知工業高等専門学校の長門研吉教授から「エアロゾルと大気電気の境界トピックスの紹介」という講義で、大気中イオンがどのようにでき、変化していくのかという話から、大気イオンがエアロゾルを作る話、除電器のエアロゾルへの影響など、刺激的な境界領域の紹介・解説をしていただきました。
会場の賃借時間を少しオーバーするほど盛り上がり、慌てながら集合写真を撮って終了しました。
今回会場だった静岡県総合研修所もくせい会館は非常に快適な設備で、来年の1月10日(金)、11日(土)の日本大気電気学会もここで行われる予定とのことです。
今回の講習会でのレクチャーを通じて、富士山頂での面白い研究についても若い研究者・技術者や学生さんたちに広く認知されたのでは思い、そのうちにここから新たな仲間が増えると良いな、と期待しているところです。
現地参加者で集合写真
講習会後は「しずまえ」食材を楽しめる食彩岩生にて懇親会
(広報委員会、村田浩太郎)
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(広報委員会、村田浩太郎)
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