太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2024年9月11日〜13日に慶応義塾大学で開催された第65回大気環境学会年会の最終日(13日)、ドローンを利用した大気化学研究についての市民集会が行われました。この市民集会は学会のイベントでありながら、学会参加者だけでなく、市民も自由に参加できるというものです。
前半は講演、後半はデモフライトの2部構成で、南齋理事はその両方、ダブルヘッダーで登板しました。なお、イベントの世話人は山頂や太郎坊での観測でお世話になっているグリーンブルー株式会社さん(2021年9月24日のブログ参照)でした。


 市民集会のプログラム(提供:南齋勉)

前半では「ドローン飛行に関するルールとドローンを用いた雲滴サンプリング研究の紹介」という講演でした。研究者でありながら自ら資格を取得してドローンを操縦する「二刀流」の南齋理事ならではの内容で、太郎坊での研究紹介に加えて、近年急激な進展を遂げるドローンの法規制の説明や、ドローン操縦の民間資格を取得した経験に基づいた国家資格と民間資格の違いなどについても解説がありました。
また、ドローンの資格取得と自動車免許取得の費用はどれくらい違う…?というさらに具体的な話題もあり、会場は興味津々な雰囲気でした。


 講演スライドからNPOの紹介部分(提供:南齋勉)

後半のデモフライトの部では、富士山太郎坊の観測サイトにおいて、実際に雲滴サンプリングで用いているセッティングのドローン(2023年4月24日のブログ参照)を再現し、富士山での雲滴採取時の注意点などを紹介しながら、模擬飛行の実演がありました。フライト後の質問コーナーでもたくさんの方が興味を持っていた様子でした。
学会最終日は遠方からの参加者が帰路について寂しくなることも多いのですが、このイベントは60名以上もの参加者があり大変盛況でした。ドローンを活用した大気化学研究に多くの方が関心を寄せており、これから新規参入者も増えていくのかもしれません。


 ドローンのデモ飛行を観覧する参加者(撮影:南齋勉)


 スロープと外階段まで多くの観覧者がいました(提供:南齋勉、年会委員による撮影)

南齋理事による太郎坊でのドローン飛行で得られた最新の研究成果は、2025年3月の開催予定の第18回成果報告会にて発表されます。
詳しい内容は決まり次第ウェブサイトにてお知らせします。
どなたでも参加可能ですので、ぜひ御視聴ください。

(広報委員・村田浩太郎、協力・南齋勉)

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