太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

9月から始まった東京理科大・近代科学資料館の企画展『富士山観測』も残すところ、あと2週間を切りました。
12月3日のYahoo!ニュース エキスパートに「敵対勢力出身の科学者が、因縁を超え信念で協力。日本気象学の発展に人情があった『富士山観測』」と題して、ライター嵐山ゆりかさんによる企画展の記事が掲載されました。

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 12月3日のYahoo!ニュース エキスパートより
記事の前半は、おなじみのNPO富士山測候所のジオラマが出てくる楽しい内容です。


ジオラマと背景写真(2023年7月19日早朝の影富士 村田浩太郎氏撮影)を合成したものです。

本NPO事務所にあるジオラマは、この企画展に向けて夏の間1カ月かけて鋭意改修しました。「富士山の大自然に対比して、野中観測小屋や人間がいかに小さな存在であったか」をより強調して表現するためです。

山体は、材料の「卵の紙パック」をさらに厚く貼り重ねて補強。岩石と地肌の色は、コントラストを強めるために塗料を上塗り。(インスタントコーヒーを水に溶いて使ったとか!) 山の大ささを際立たせている豆粒大(縮尺1/200)のフィギュアたちも、65体から90体強に増員?!されました。



また、企画展ではアクリルケースに入れて展示するので、説明員の方が屋根を取り外さなくても中の様子が見れるよう、半透明のアクリル板の屋根に改造しました。



今回の展示会の主題である明治時代に気象観測が行われた野中観測小屋についても、同縮尺(1/200)の模型を作り、赤いピンの地図ポインターを立て、その位置がわかるようにしました。

「科学発展のために尽力した人と施設の歴史が、視覚的にもわかりやすく伝わってきます」と、現在と過去をつなぐジオラマを余す所なく解説していただいたYahoo!ニュース エキスパートの記事に感謝します。
なお、この記事の趣旨はタイトルから分かるように、明治期の科学者たちの示した「人情」についても触れています。

戊辰戦争の傷跡がまだ残っていた明治28年における、二本松藩出身の和田雄治の科学者としての活躍とそれを支えた長州藩出身の中村精男、支えられた福岡の黒田藩出身の野中夫妻の関係は、理科大の学生スタッフのブログにあるような爽やかなものだったと信じます。

ここに命がけの和田雄治救援隊の活躍が再発見されることでしょう。
詳しくはなるほど科学資料館インストラクターブログをご参照下さい。
企画展はあと10日足らずとなりました。まだ見ておられない方は是非お見逃しなく。

(芙蓉日記の会、広報委員会)





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