「富士山高所科学研究拠点の実現に向けた研究発表会」2005年3月23日


 東京大学・山上会館

東大三四郎池のそばの山上会館(さんじょうかいかん)で行われたこの集まりは、
気象研究所の五十嵐康人博士の司会ではじまり、
静岡県企画部の鈴木史朗氏から現状についてのお話。
富士山測候所非常勤職員の方たちからお話を伺っています。

出席者は、生越様、岩崎様(日本ヒマラヤ協会)となっています。
このころから、後の「山頂班」の関係者が参加があったことは興味深いです。

続いて気象学会から当時理事長だった廣田勇・京大教授のご挨拶がありました。
廣田先生もNPO発足当時の理事としてサポートして下さいました。

また、3月25日の有効活用委員会(気象庁)に対する取り組みとして、2004年9月24日の気象庁との会合を踏まえて、「富士山測候所無人化に対する申し入れ」を作成しましたが、
「富士山高所科学研究会・浅野勝己・土器屋由紀子」で申し入れたものは採用されず、
3月26日の朝日新聞朝刊39面の「青鉛筆」の記事に

「標高3776mにある気象庁富士山測候所の再活用が宙に浮いている。(中略)「日本一のシンボルにふさわしいものに」と理想は高いだけに、悩みは深い」


 2025年3月26日 朝日新聞朝刊「青鉛筆」より

と書かれています。
この頃は、研究者のグループはまだ研究会の組織のままで、継続利用を気象庁にお願いするというスタンスで活動していました。

NPO法人という責任ある主体として「借用」を追求しようという、当時としては斬新なアイディアとその実行は、静岡県庁企画総室長からのご紹介でこのグループに参加、4月から静岡県総合研究所職員として、指揮を取られた渡辺豊博氏(後のNPO事務局長)という「強力な牽引車」(『よみがえる富士山測候所』、成山堂、2012)の出現を待って始まりました。(次回に続く)

(広報委員会)

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