富士山環境研究センターの藤原博伸研究員が、2025年2月に早稲田大学大学院創造理工学研究科地球・環境資源理工学専攻において博士(工学)の学位を取得しました。

早稲田大学総長田中愛治氏との記念写真
早稲田大学大学院の大河内博教授(認定NPO法人富士山測候所を活用する会副理事長)の研究室に6年間所属し、課程博士として研究活動を行ってきました。また、研究活動においては、静岡県立大学の鴨川仁特任教授(同会副理事長)とは25年にわたる多大なる支援を受けています。
博士論文の概要と成果
藤原研究員の博士論文は『首都圏における降雹時の雷活動と雷放電時の雷NOxの生成』と題し、首都圏における局地的降雹や豪雨をもたらす雷雲の電気的特性と、雷放電により生成される窒素酸化物(NOx)に取り組んだ研究です。
Xバンドマルチパラメータレーダーと対地雷撃のデータを組み合わせた独自の手法を開発し、首都圏の複数の降雹事例を分析した結果、降雹時の落雷活動の特徴を明確にしました。

(図1)Xバンドレーダーと落雷活動

(図2)地上大気電場データと雷雲の変化
また、首都圏という人為的な窒素酸化物が多い環境でも、雷放電による自然起源のNOxを精度よく測定する手法を確立し、今後の同分野の研究の発展に向けて新たな手法を提案しました。
今後の展望
(広報委員会)
***************************
富士山測候所を活用する会では、ウェブサイトにて寄付を募っています。主旨や活動にご賛同いただけましたら、ぜひご支援をお願いします。
Paypayで寄付ができるようになりました。

▶ご寄附はこちらからお願いします
▶ご入会はこちらからお願いします

早稲田大学総長田中愛治氏との記念写真
研究者と教育者としての経歴
藤原研究員は2022年4月よりNPO法人富士山環境研究センターの研究員として活動しており、長年にわたる教育者としての経験を活かしながら研究活動に取り組んでいます。女子聖学院中学高等学校を中心として、長きにわたり理科教師として多くの生徒の教育に携わり、現在も自由の森学園中学高等学校で次世代の科学教育に尽力しています。
早稲田大学大学院の大河内博教授(認定NPO法人富士山測候所を活用する会副理事長)の研究室に6年間所属し、課程博士として研究活動を行ってきました。また、研究活動においては、静岡県立大学の鴨川仁特任教授(同会副理事長)とは25年にわたる多大なる支援を受けています。
博士論文の概要と成果
藤原研究員の博士論文は『首都圏における降雹時の雷活動と雷放電時の雷NOxの生成』と題し、首都圏における局地的降雹や豪雨をもたらす雷雲の電気的特性と、雷放電により生成される窒素酸化物(NOx)に取り組んだ研究です。
Xバンドマルチパラメータレーダーと対地雷撃のデータを組み合わせた独自の手法を開発し、首都圏の複数の降雹事例を分析した結果、降雹時の落雷活動の特徴を明確にしました。

(図1)Xバンドレーダーと落雷活動

(図2)地上大気電場データと雷雲の変化
また、首都圏という人為的な窒素酸化物が多い環境でも、雷放電による自然起源のNOxを精度よく測定する手法を確立し、今後の同分野の研究の発展に向けて新たな手法を提案しました。
今後の展望
博士号を取得した藤原研究員は、「これまで支えてくださった大河内教授、鴨川特任教授をはじめとする多くの方々への感謝の気持ちを忘れず、今後は富士山の環境研究にも邁進していきたい」と抱負を語っています。
今後は本研究で構築した手法をさらに発展させ、局地的降雹と豪雨の予測手法の精度向上や窒素酸化物の観測ネットワークの拡充などに取り組む予定です。
今後は本研究で構築した手法をさらに発展させ、局地的降雹と豪雨の予測手法の精度向上や窒素酸化物の観測ネットワークの拡充などに取り組む予定です。
富士山環境研究センターでは、今後も富士山の自然環境を守りながら、その魅力と価値を科学的に解明する研究活動を続けてまいります。
![]()
早稲田大学卒業式Youtubeより
(広報委員会)
***************************
富士山測候所を活用する会では、ウェブサイトにて寄付を募っています。主旨や活動にご賛同いただけましたら、ぜひご支援をお願いします。
Paypayで寄付ができるようになりました。

▶ご寄附はこちらからお願いします
▶ご入会はこちらからお願いします
コメント