前回に続く)
渡辺豊博・静岡総合研究所室長(当時)の精力的な活躍で始まったのが、講演会の開催です。
まず、地元静岡で一般講演会「富士山測候所の保存と活用を考える:極地高所研究拠点としての活用促進大会」が5月17日に計画されました。


 渡辺豊博・静岡総合研究所室長(2005年4月25日撮影)

講演会の対象は市民のみなさんです。研究会の開催であれば慣れている研究者たちにとっては、市民向けの講演会はいささか不慣れな活動なのですが、ジャンボさんのお陰で気合が入っていて、まず、呼び物となる講演について話し合いました。幸い、『変わる富士山測候所』(春風社、2004)の中で一番人気のあったロングインタビュー「自然と対話するー富士山レーダーの建設」でお世話になった大成建設OBの伊藤庄助様と連絡がつきました。
NHKのプロジェクトXの第1回目でもおなじみの伊藤さんならということで、基調講演をお願いしました。

2005年のポスターです。





たちどころに上のような素晴らしいポスターが出来上がり、
伊藤さんの「命をかけたプロジェクト”富士山測候所”は、しずぎんホール・ユーフォニアに集まった500人近い聴衆の拍手を浴びました。

続いて行われた「パネルディスカッション」でも、浅野勝己・筑波大名誉教授の高所医学の話、岩坂泰信・金沢大学教授による南極をふくめた成層圏のエアロゾルの話、増沢武弘・静岡大教授による高山の生態系、特に苔類を中心とした話、前回のブログでもご紹介した、山本智・東大教授による富士山頂でサブミリ波望遠鏡を用いた天文学の話など、これまでの富士山測候所の活動の幅を大きく広げるような有効利用への熱い希望が語られ、富士山測候所を「高所研究拠点に!」という機運をもり立てました。

・・・この活動は、次回は東京へと広がってゆきます。
注:文中の所属・役職はいずれも2005年当時のものです。

(広報委員会)
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