晴れ渡った6月7日土曜日、
会場(連合会館)とZoomにより、第20回通常総会と特別講演会が行われました。

会場出席、Zoom出席、書面評決の
合計59名(過半数54名)で総会は成立。
第20回通常総会は、本NPO会長のあいさつから始まりました。



今年は気象業務がスタートして150年の節目に当たり
民間気象業務のことなど、
これまでの経緯と今後を見据えたお話がありました。
挨拶終了後、全議案が異議なく承認され通常総会は閉会しました。

第20回通常総会終了後に、講師に泉を迎え特別講演会が開催されました。

特別講演会
講師:泉 耕二氏(元JAXA、東京都立大客員教授、NPO法人Climate Watch Square副理事長)
講演タイトル:「富士山の風」です。



以下、会場で講演を聞かれた
青山シビルエンジニヤリング株式会社・小柳津由依様による
素敵なレポートで内容をご紹介いたします!

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特別講演レポート:「富士山の風」─登山ルートと遭難・大沢崩れの謎─
~50年前の私の「問い」から始まった~

1966年、快晴の富士山上空で英国航空機が空中分解し墜落するという衝撃的な事故が起きました。
原因は「晴天乱気流」とされましたが、当時は富士山周辺の風の流れについてほとんど分かっていませんでした。

この事故の報道に触れ、「なぜ富士山でこんなことが?」と強く心を動かされたのが、当時高校生だった泉先生。
その問いが、後の研究人生の原点となりました。

研究室で風洞や水槽を用いた模型実験、富士山周辺での野外観測を重ね、山の形と風の流れの関係が次第に明らかにされていきます。
そして研究は、登山道のルート設定、遭難リスク、さらには富士山西斜面に広がる「大沢崩れ」の形成メカニズムへと広がっていきました。

「すべては、あの日の“なぜ”から始まった」
泉先生が50年前に抱いた「問い」を原点とする、
長年にわたる探究の歩みをたどる、心に残る貴重な講演でした。 
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とても実り多い有意義なご講演でした。
今後の発展を楽しみにしております。

(広報委員会)

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