前回に続く)




2006年3月の最初の週末、4日(土曜日)、5日(日曜日)に神田の学士会館で本NPO最初の国際シンポジウムが行われました。

第一日目の3月4日(土曜日)は主に研究者対応の講演会、2日目の日曜日は対象を広げて分かりやすい講演会という予定で、英語の講演には同時通訳をつけて始まりました。残っているプログラムから概略をご紹介すると:

会議Ⅰ「富士山測候所を活用するためのワークショップ」(平成18年3月4日:7:30-16:00)
①経過報告と富士山測候所活用プロポーザル:土器屋由紀子(江戸川大)
②プレゼンテーション:浅野勝己(筑波大、高所医学)、長崎成良(黒部市民病院、高所医学)、増沢武弘(静岡大、植物生態学)、山本智(東京大、宇宙物理学)、岩坂泰信(金沢大、大気化学)、兼保直樹(AIST、大気化学)三浦和彦(東京理科大、大気化学)
③海外研究者の紹介:中国・長白山(金潤信、大気化学)、ハワイマウナロア(Russell C. Schnell、大気化学)、スイス・モンテローザ山(Peter Bartsch、高所医学)
④フリーディスカッション
⑤まとめ「国際極地高所科学研究ネットワーク構築」へのアピール宣言草案の検討(渡辺豊博)

会議Ⅱ「富士山測候所国際シンポジウム」(平成18年3月5日:10:00-16:00)
①あいさつ:NPO法人富士山測候所を活用する会・会長 中村徹
②活用へのアピール:理事長 浅野勝己
③プレゼンテーション(1)金潤信、(2)Russell C.Schnell、(3)Peter Bartch
④パネルディスカッション:パネリスト(岩坂、増沢、増山、山本、Schnell,、Bartsch)、コーディネーター、渡辺豊博
⑤アピール宣言

英文の作成について、マウナロアのRuss Schnell 博士が、最後の日に飛行機のギリギリまで文案をねってくださったことを思い出します。このとき初めて知り合ったのですが、それ以来、本NPOについて、親身に考える国際応援団の一人になってくださっています。

NPOとして初めての国際集会で、なれない仕事をみんなで分担したのですが無事成功裏に終了、ホッとしました。大成建設・歴史環境基金を中心に、三菱電機株式会社、富士急行株式会社のご支援を頂いた会議でしたが、これを元に次のステップへ踏み出せたと思います。



余談としては、若い頃から世界中貧乏旅行をされたというSchnellさんが、割引航空券で来てくださったり、それぞれの研究者も使える経費を使って自前で参加したのですが、Bartsch 先生はご夫人同伴で日本観光を兼ねてこられ、高所医学の先生方が色々手配されたようです。
「境界領域・他分野研究グループ」のスタートにあたって、同じ研究者でも色々所属団体で「文化」がちがうことを発見した集まりでもありました。

なお政治の世界では、2006年3月23日の新聞には「政府資産”112兆円圧縮”」という記事が出ています。自治体向け、郵政公社向けの他に法人などへの、「貸付」が示されており、2006年1月18日付で財政審議会から谷垣禎一財務大臣あてに提出された、「今後の国有財産の制度および管理処分のあり方についてー効率性重視に向けた改革ー」を受けたものと思われ、富士山測候所の民間への貸出に関しても扉が開かれたと考えられます。

(広報委員会)
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