雪に覆われた1号庁舎南面
5月20日(火)、開所に向けて山頂・送電線の現況を確認・調査するため、山頂班の岩崎班長と長門班員に登山していただきました。以下はそのレポートです。
20日の早朝出発、その日のうちに山頂を往復。
富士宮5合はかなり融雪が進んでいるが、未だ残雪を使って登高できる状態である。天気予報のせいか登山者は少ない。
アイゼンなしで登り始めたが雪が結構堅く、6合目に続く登山道のところでアイゼンを装着、登山道の右側の雪渓に入り、山頂までそのまま雪を使って登った。日射があまり強くなく、雪の状態は悪くない、アイゼンなしで登る登山者も見掛けた。
山頂付近の石垣には未だ霧氷がついており、奥宮付近の積雪は例年よりも多く感じられた。鮗(このしろ)池付近は3月に来た時よりも若干雪が増えた感じだが、環境省のトイレは屋根近くまで積もっていた3月と比べてみて、吹き溜まりができるところには多く積もったが、それ以外のところはそれほど変わらないといった印象である。
鮗池から遠望する剣ヶ峰の雪は、奥宮の積雪状態からすると意外と少ない。三島岳の先でブル道と合流するが、夏は平らな道であるが何故か盛り上がって、スノーリッジとなっていた、馬の背も手すりは出ているが、火口側の縁は2m以上の積雪があると思われる。雪質は堅くピッケルで掘ってみると、所々に、氷の層が出来ていた。
馬の背西側の安全柵付近は殆ど積雪がなく、火口側の2mを超す積雪とじつに対照的な地形となっていた。今の状況では、馬の背上部の積雪が残る可能性があり、懸念される。仮設入口、庁舎玄関とも積雪は例年通り、開所に際しての問題にはならない。発発(発動発電機)部屋外回り、2号と3号庁舎の渡り廊下部分展望台下に入り口があるが、これを開けないと発発の稼働ができない。
現在3号庁の屋根レベルまで積雪がある、この場所は日射が少ないので早い時期から除雪を始めないと開けることができない。3号庁舎インレット外側、現在堅い雪の斜面となっており、もう少し雪が解けないと近づけない状態。インレットの取り付けは遅いとのことなので、間に合うと思う。
庁舎玄関入口から馬の背まで、今の雪の状況からして、約一か月後の6月23~24日辺りに除雪を開始すれば、開所予定日までに除雪は可能と考える。
馬の背西側の安全柵付近は殆ど積雪がなく、火口側の2mを超す積雪とじつに対照的な地形となっていた。
三島岳とブル道合流点
山頂剣ヶ峰より久須志方面
浅間神社奥宮
太郎坊駐車場より
富士宮6合下
富士宮新7合下。登山道の雪は大分溶けたが、未だ富士宮5合目から山頂まで残雪はつながっている。
富士宮8合上