自転車並みの速度でノロノロ迷走し続けた台風5号。昨日予定していたNHKテレビ『おはよう日本』での富士山チャレンジの放送はその台風情報で飛ばされたが、台風一過の今朝、再チャレンジ? 7:45-8:00の時間枠の中で無事放送された。
富士山チャレンジで実施している登山者の動態データを活用した安心安全のシステム導入に向けた民間主導の取り組みを「山の日」前の企画として取り上げたもの。
富士山チャレンジは、2014年の御嶽山噴火事故のあと、登山者の安全確保のために登山者の位置情報を正確に把握することを目的に立ち上げた、田中義朗さん(日本工営)がリーダを務める民間主導のプロジェクトである。富士山測候所の夏期観測2017には、トライアル利用として今年初めて参加している。富士山測候所を活用する会もまた、富士山チャレンジのメンバーの一員となっている。
登山者に小型ビーコンを身に着けてもらい、山小屋などに設置したレシーバー端末(スマホ)で、通過情報や位置情報を測定。これをクラウドで集積・管理、PCやスマートフォンでリアルタイムに登山時間や混雑状況などを可視化し、誰でも情報取得可能なシステムを構築する。
7月18日、19日に実証実験実施のための下見登山を実施。登山者用ビーコンを検知するためのレシーバー設置場所の確認と協力いただく山小屋などに挨拶をしながら登山。
今年から初めて富士山測候所にもレシーバーを設置するため、18日に下見に立ち寄った。山頂では山頂班の岩崎班長が立ち合い、登山道に面している窓を案内。
試験結果は上々だったようだ。本番では8月18日から28日まで、測候所にレシーバーを設置する予定になっている。