太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2018年04月

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富士山測候所を活用する会の公募事業に昨年から参画している「富士山チャレンジ」の一般社団法人記念フォーラムに参加してきました。これまでは、企業を中心とした富士山利活用を公益的視点から行うグループで「任意団体」であったのが、いよいよ、「一般社団法人」化するとのことです。

第一部は、今までの活動の成果発表として、登山道の詳細3D地図化、ビーコンを用いた登山客動向解析などが紹介されました。第二部は、学識研究者(地理、環境保全、防災、火山)である富士山関係専門家4名をパネラーとして招き、今後の富士山のあり方について多角的な話題が提供されました。

我々のNPOも第二部にて活動を紹介させていただく時間を頂き、活動の概要と、公募は多くの個人・グループに開かれているということを伝えました。第三部は、交流会ということで多くの参加者との交流をさせて頂きました。

本グループは、企業を中心とした集まりですが企業のCSRのような各企業の支援で運用するのではなく、早い段階で自主運営ができるような団体を目指すとのことです。

我々のNPOも公的補助の支援を受けない団体ですが、財政は常に苦しく、如何にして余裕のある自主運営ができるかが課題となっています。富士山チャレンジでは,「活動から得られたデータそのものを営利化するだけでなく、提供可能な技術を富士山に適応して技術力を見せることで企業の受注に繋げる」という試みをしており、参考になることが多々ありました。

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 お土産の富士山スコリアを模したチョコレート。実に美味でした。


(事務局)

180414毎日


今朝(2018年4月14日)の毎日新聞3面下のコーナーに、「測候所どうなった? 技術進歩でほぼ無人化 富士山はNPOが活用」というタイトルの中学生向けのQ&A形式の記事「なるほドリ」。

なるほドリ君の質問に化学環境部の荒木涼子記者が答えるかたちで、気象庁の測候所が技術進歩で無人化され「特別地域気象観測所」と名前が変わったことがわかりやすく説明されています。人の目で見る「桜の開花」や「初霜」や「初冠」などのできなくなったところがあることも「残念だね」とのコメントを付けて。

最後に、富士山測候所は、NPO法人富士山測候所を活用する会が活用して、研究の場を提供していることを紹介、大河内先生(早稲田大学教授)の「国内最高の標高3776メートルにある観測地点は貴重」とのコメントも示されています。

なるほドリ君、これからももっと質問してくださいね。(広報)

180404環境新聞_11回成果報告会

大河内博・早大教授の2017年のデータのなかに、富士山頂でVOC(揮発性有機化合物)などが観測されたことなどを中心に、NPOの研究が紹介され、最後に「気象庁との契約は今年度までだが今後も継続しての使用を希望している」といいう鴨川仁実行委員長の談話も載せられています。(広報)

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