シュネルさんの宿泊先ホテルの部屋へお迎えに行ったら「小さな図書館」が置かれていました
10月26日に東京理科大大気科学研究部門主催の講演会で印象深い講演をされたラス・シュネルさんがもう一つのプレゼントを持ってこられました。お手製の「小さな図書館(Little Free Library)」です。「小さな図書館」は、米国ウィスコンシン州に始まる非営利活動で地元の人たちに小さな箱に収められた本を無料で貸し出すというものです。
シュネルさんは、数年前、スラム街の子供たちのためにと、娘さんに頼まれて作ったのが第一作で、今回頂いたものよりもう少し大きめのもの。毎週50冊の本を入れていたら、近所の人たちも本を入れるようになったそうです。このようにして始まった小さな図書館作り、材料は木やプラスチックなどの廃材(Reclaimed Materials)を再利用しておられます。
シュネルさんと作品の「Little Free Libraries」(2018)
「友人の土器屋さんに『一つ作って上げようか?』と冗談を言ったら、彼女が『YES!』と言ったから持ってきたよ」と講演の後でエピソードを明かしてくれました。なんと、コロラドの自宅から、キャスターに乗せてはるばる運んできて下さったのでした。修理用のコーキング材付きで持ってきてくださり、それをホテルから会場まで大河内先生が運び、理科大から事務局の増田さんが受け取って、昨日東京事務所に到着しました。
シュネルさんが作って設置されたのはアメリカ国内はもとより、カナダ、オーストラリアなど4か国21か所に上るとのこと、その21作目を頂いたことになります。東京事務所では富士山関係の本を収納して、雑然として殺風景だった事務所に彩を添えています。
現在は、富士山関係の本を入れてい東京事務所に仮置きしてあります
来年は、出来れば富士山周辺にと思っていますが、世界遺産で国立公園内で特別名勝でもある山頂付近は許認可の問題でハードルが高く、どこにしようかと頭をひねっているところです。皆様のご意見を事務局へ寄せて頂けると有難いです。
(広報委員会)