太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2021年10月

9月23日放送のテレビ朝日 社会科見学バラエティ「ウラ撮れちゃいました」初回3時間スペシャルにて、富士山測候所が放映されました。

撮影は悪天候の中行われ、一般の方は中にはいることのできない富士山測候所内部ですが、観測内容や測候所での活動を理解していただく良い機会となりました。

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富士山測候所内部にカメラが入ります。
案内役は鴨川専務理事と大河内副理事長が務めました。

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1号庁舎2階は富士山測候所の中で最も高く標高3778m

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富士山測候所には普段お目にかかれない貴重な品々も…

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気象庁時代の残置物の屋外作業用のつなぎは南極昭和基地で使われているものと同じで耐寒-30℃。

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潜水艦と同じ扉で外部から入る強風の勢いで建物が浮くのを防いでいます。

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大河内副理事長が観測しているのはPM2.5。採集装置からデータを持ち帰り大学の研究室で分析します。

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鴨川専務理事は雷の研究。高高度放電発光現象は標高の高い富士山だから撮影可能。

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撮影中も近くに落雷があるというおまけ付きの撮影でした。


番組オフィシャルサイトはこちら



(広報委員会)


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かかるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


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鴨川専務理事が出演!(NHKオンデマンドより)



2021年10月12日放送 
NHK WORLD-JAPAN「サイエンスビュー」
“「消滅」を引き起こすライトニングスーパーボルト“
が、NHKオンデマンドで配信されました。

番組内容は以下の通りです!!

 冬には、ユーラシアからの北風が日本海からの大量の水蒸気で吹くにつれて、日本海沿いの地域は世界で最も大きな降雪の一部を経験します。大雪をもたらす雲が広い範囲に広がり、時には幅100キロ以上あります。雲の中の氷の粒子が互いに擦れ合う大量の静電気を生成し、通常の雷の1,000倍以上のエネルギーを持つスーパーボルトと呼ばれる異常な稲妻につながります。理研のENOTO照明博士は、これらのスーパーボルトに「消滅」という現象が起こり、膨大なエネルギーを放出することを発見し、世界的な注目を集めています。消滅は宇宙の形成に起こったと考えられている現象で、光のバーストで物質や反物質が消えてしまう。スーパーボルトの消滅の研究は、今、私たちの宇宙の始まりについての手がかりを提供しています。
                           ウェブサイトより

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(NHKオンデマンドより)


雷から放射線が出ている?!
北陸は世界的にも面白い特徴の雷が発生する!?
など雷がメインの番組ですが、


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(NHKオンデマンドより)


東日本大地震の発生メカニズムについて、
地球深部探査船「ちきゅう」の調査によって
サーマルプレシャライゼーションという現象が
起きた事で大きな地震となった など
とても興味深い内容となっております!!

詳しくは番組をご覧ください

なお、「雷と放射線の関係」に関する研究は、
2002年の鳥居建男先生の、日本海側原発モニターの異常値の発見
『よみがえる富士山測候所2005-2011』第8章、鴨川・鳥居他、p133-145
がきっかけかと思われます。
また、最近出版された『雷の疑問56』のp62にも出ています。
こちらの2冊も併せてご覧いただけると嬉しいです。

(広報委員会)





2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かかるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
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ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


藤井敏嗣理事が出演するNHKの番組「明日をまもるナビ 富士山噴火特集」
2021年9月12日に第1回「徹底検証 富士山噴火」が放送されました。

明日をまもるナビ 富士山噴火特集

目次
富士山は“いつか必ず噴火する”
17年ぶりに改定された噴火想定
富士山ハザードマップの改定ポイント① 溶岩流
富士山ハザードマップの改定ポイント② 火砕流
どこから噴火するかわからない富士山
111の活火山とさまざまな火山災害
恐ろしい噴石の被害
火山灰が首都圏を襲う
溶岩流到達地域の対応は?
出典:NHK明日をまもるナビ

本NPOの藤井敏嗣理事が出演し富士山噴火の可能性、噴火した際に想定される被害、ハザードマップなどについて詳しく解説しました。

明日をまもるナビ 富士山噴火特集
出典:NHK明日をまもるナビ

番組の詳しい内容はこちらをご覧ください。





また、第1回目が大変好評という事で、
10月17日 10時25分 NHK総合テレビ
「明日をまもるナビ 富士山噴火 そのとき あなたは」
が放送されます。




富士山噴火特集の第二弾▽噴火したら数時間で火山灰が首都圏に到達▽火山灰で健康被害!?▽停電や交通網まひで被害総額2兆5000億円▽対策は?日本の第一人者が解説

ぜひご覧ください。


ハザードマップはこちら




2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
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(広報委員会)

静岡新聞朝刊Pzu 28_2021.10.13
          記事の中に示された図

2021年10月13日の静岡新聞朝刊に楠城一嘉理事の日本地震学会(10月14日)発表に関する記事が載りました。

気象庁の10倍「観測体制充実に」とのことです。すなわち
富士山直下で2012-2020年の9年間に19,000回の低周波地震(注)を検知し、これは気象庁が観測した1,119回の約10倍に登ったという研究結果です。

楠城准教授らは

神奈川県温泉地学研究所が箱根山の低周波地震の観測に活用しているマッチドフィルタ(MF)法を用いて、
富士山に設置された32ヵ所の地震計で上の期間中に観測されたさまざまの地震波形の中から、
低周波地震を検出しました。
気象庁が雑音が混じるなどとして切り捨てた微小な低周波地震も拾うことに成功した結果です。


2021年10月14(木)-16日(土)の日本地震学会(オンライン)の、プログラムによると
10月14日「地震活動とその物理」セッションでポスター発表:
「富士山直下で起きる低周波地震の研究の序報:Matched Filter法を用いた地震カタ ログの作成とカタログの性能評価」 *楠城 一嘉1,2,3、行竹 洋平4 (1:静岡県立大学、2:統計数理研究所、3:静岡大学、4:東京 大学)

静岡県立大学・グローバル地域センターが、ふじのくに地域・大学コンソーシアムなどと共同研究を行っています(研究グループ)。
今後は、富士山で低周波地震が活発化した2000年にさかのぼって調査する方針とのこと。

”MF法を使えば、2000年ごろ活性化した低周波地震の特徴が見えてくるかもしれない。長期的な富士山の観測体制につなげたい。”との楠城理事の談話が載っています。

注:低周波地震は深部のマグマ活動の指標として注目されている。

富士山噴火の予知ににつながる重要な研究の一角と考えられ、今後の成果が期待されます。
2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
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また
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しかしながら、資金面に関しては、
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(広報委員会)


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(一財)WNI気象文化大賞(第11回)に選ばれた富士山環境研究センター安本勝研究員

今年の山頂観測は、9月3日をもって終了しました。65日間に26のプロジェクトが実施されたなかで、今回は雷による電流を富士山頂で測る研究について紹介します。このプロジェクトは、落雷の際に山頂の旧測候所と山麓をつなぐ送電線内の接地線(アース)に流れる電流を、分割形ロゴウスキーコイルを用いて計測することで、雷現象を観測するものです。

接地線の長さが7km以上もあり、しかも周辺に他の送電線がなくノイズが少ないことから、
他に類を見ない非常に高い感度で雷に起因する電流を観測できます。

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          山頂で観測中の安本研究員設計の装置

2012年に研究を始めた当初は測候所への直撃雷電流の測定を目的としていましたが、その後、直撃ではなくても、遠方雷、誘導雷、上向き雷放電などの雷現象によるシグナルが捉えられることが分かってきました。なかでも、上向きの雷放電はごく珍しいとされ、夏季の落雷全体の1%に満たないと考えられています。しかし、この発生率は、未だによくわかっていません。

富士山環境研究センター(LERMF)の安本研究員による雷電流の計測プロジェクトは、
(一財)WNI気象文化創造センターによる2021年度気象文化大賞に選ばれ、
その助成を受けて実施されました。


2021年の夏季観測において、8月18日に負極性上向き雷の直撃雷が測定できました(下図)。
全体で測定は1万回以上できていますが、マニュアル処理出来る量ではないため、
高高度発光現象やLLS情報から絞り込んで解析を進めます。

下向き雷
 
なお、旧富士山測候所から撮影した雷の一例を下に示します。
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 2021年8月30日測候所から見た雷の一例(撮影:岩崎洋山頂班長)  

今後の解析によって、上向き雷放電を始めとした現象の多角的な理解が進むと期待されます。成果は2022年3月開催予定の第15回成果報告会で発表される予定です。

安本研究員のユニークな手法の研究のこれからにご注目ください。

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
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また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
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