日本電気学会の論文誌、「電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌)No.3に安本勝・富士山環境研究センター・研究員他の論文が掲載されました。
安本研究員の研究の一部は昨年10月13日の本ブログでもご紹介しましたが、
富士山測候所で行われた研究の第2報目の論文としての出版で、
タイトルは「富士山体上接地電流による雷観測系」です
ちょっと難しい言葉が並んでいますが、
砕いていうと
「富士山測候所」をフランクリンの凧に、
7キロメートルの埋設送電線を「凧糸」に見立てて、
標高1575m、御殿場登山道の73号電柱のあたりに、
フランクリンさんが立って
凧あげをやっていると想像して下さい。
その時の電流を詳しく測定することで、雷についての
詳細な情報を得ることが出来て、
いろいろな研究に役立てることが出来ます。
・・・・というのが内容です。
安本研究員は富士山頂の研究者たちを
度重なる雷の被害から守るために、2011年以来、
いろいろな避雷対策を考えて、
問題点などを研究しているなかで、
逆転の発想で、
「これを使えば雷が測れる」と
思いついたとのことです。
詳しいことは、論文を精読していただくと分かります。
富士山の研究がいろいろな分野で、非常に興味深いアイディアで
行われていることを分かっていただけたでしょうか?
(広報委員会)
2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。
また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。
しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。
そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。
本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので などでご確認ください。
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