太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2022年12月

データ検討会は、毎年、その夏の山頂を含めた観測の生データを持ち寄って、それの解釈についてみんなで、ワイワイガヤガヤ話をする集まりで、コロナ以前は主に東京理科大で対面で行われていましたが、2020年、2021年はzoomで、今年は早稲田大学の会場で対面講演とzoomをつないだハイブリッドです。

スケジュール案

121702

121703

大河内早大教授(NPO副理事長)の司会で、最初に、皆巳幸也石川県立大准教授(NPO理事)の夏期観測期間における天気概況の話があり、ついで、スケジュール案に載っていない雷グループの研究課題と、今年の概況について鴨川仁静岡県大准教授(NPO専務理事)が話し、特に雷の多かったこと、
多くの論文につながる発見が期待できることなをzoomで報告しました。

121701

続いて和田龍一・帝京科学大教授(NPO理事)による「出席出来なくなった学生の分も含めた」窒素酸化物の発表があり、後はプログラム(案)に沿って、加藤俊吾・東京都立大准教授(NPO理事)、南齋・静岡理工科大学准教授、三浦和彦・富士山環境研究センターシニアリサーチフェロー(NPO理事長)ほかの報告がありました。
14時25分から15分の休憩をはさんで、座長が皆巳准教授に代わり、
埼玉県環境科学国際センターの米持部長によるPM2.5研究の総まとめと今後に関する提案(来年度の予算が付かない問題)、村田浩太郎研究員による微生物氷晶核の研究について発表がありました。

121704

後半は大河内教授の早稲田大学の研究の纏めに続いて、学生さんたちが各自のデータを発表しましたが、富士山で頑張った仕事に関する、フレッシュな感想、一生懸命頑張った成果が、特にマイクロプラスチックについて多く報告がありました。スケジュール案に入っていない卒論生の発表もあり、活発な議論が行われました。
3月の成果報告会では、これらをもとにまとめられることと思います。

今年の夏はコロナ禍のなかの苦労の多い観測でしたが、研究者に一人も感染者を出さずに乗り切ったことで、これからの富士山研究の大きな発展に寄与すると思われます。徐々にポストコロナを見据え、熱気のこもった集まりでした。

(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


サイエンスZERO1
NHK ETV サイエンスZERO のウェブサイトより

サイエンスZERO「富士山 噴火の歴史を読み解け」
放送日: 2022年12月18日(日曜日) 午後11:30~ ETV
がアンコール放送📺されます!



 美しさで人々を魅了する富士山。過去5600年間に約180回も噴火を繰り返している、おそるべき活火山でもある。昨年、17年ぶりに富士山噴火のハザードマップが改定された。背景にあるのは、過去の噴火を読み解く研究の進歩。江戸時代の巨大噴火の噴出物が「山」を作り麓の村を焼いたこと、飛鳥時代の火砕流がこれまでの想定を大きく上回る規模だったことなどが分かってきた。富士山研究の最前線に迫る。




サイエンスZERO


 (富士山噴火に)正しく恐れて備えるために!
 サイエンスZERO予告より

ぜひご覧ください!

(広報ボランティアスタッフ)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

本NPOには、御殿場ベースがあります。
夏に山頂班や研究者が、登頂するまでのベース基地ともなり、
そのための準備をしたり、研究データーを集めたりする
場所になります。

こちらのお掃除や草取り等、定期的に通っておりますが
かなりの重労働で、帰りのロマンスカーの時間がありますので
いつも小走りで駅に向かっております。
御殿場といえば、アウトレットが有名ですね。
富士山とアウトレットを目的に国内外の方々がたくさんいらしている
魅力ある町です。

今日も事務局長のミッションを果たし、バタバタと電車の時間ギリギリで御殿場の駅へ。。。
そして唯一の楽しみが、これです!
image0 (6)

それまで緑茶ハイ等興味ありませんでしたが、せっかく御殿場に
来ているのだから静岡と名のつくものを。。。と
苦味渋みが濃いめでとても美味しい
帰路でこの緑茶ハイを飲むのが今日のご褒美です

以上、アルバイトYS氏の投稿です。

(広報委員会)

認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。



今年の富士山頂での夏期観測は無事終了しましたが、東京事務所と北陸の2か所で来年を目指して「仮想山頂屋外実験」の準備が行われています。仮想山頂屋外実験ってどんなことなのでしょうか?

山頂では、気象庁による気象観測が行われており、気温、湿度、そして夏季期間のみは日照についてもデータが提供がされています。
降雨については以前、このブログでも取り上れましたが、山頂での降雨観測が難しいということで気象庁のアメダス(富士山)の観測項目には含まれていません。
しかし、我々研究者は、雨量、風速・風向も研究上欲しいというもの。
そのため、研究用途でNPOでは、気象庁が設置していない気象項目についても計測するようにしています。
これらの作業を行う気象チームは、鴨川仁事務局長、皆巳幸也副事務局長を筆頭に事務職員、富士山環境研究センターのメンバーで構成されており、来年度の観測準備で忙しくなる前のこの時期を利用して機器の動作テスト等を繰り返しています。
8043AC22-7B4F-4BEC-8937-23727B4BDA83
 2022年12月2日東京事務所でテスト中の装置

上の写真は、窓に貼り付けたソーラーパネル、パソコンとバッテリーです。バッテリーの後ろには風速、風向、雨量のセンサーが置かれています(下図、赤線で囲んだ部分)
センサー

この装置は屋内での稼働テストで十分に働くことが確認されたので、12月8日からは冬季雷の観測を行う北陸、石川県内灘町の中居土建の施設をお借りして「仮想山頂屋外実験」として始めることになりました。

EA49CC0A-54C1-4D89-9889-9F72969B028D
   まずはセンサーの動作テスト(12月9日、内灘町)
39F248C6-7EC9-4373-977C-25119EF6780B
 機器をしまうハウジング。

電源をとれる場所ですが、あくまで山頂と同じ環境にするため
太陽光パネルを使ったバッテリー駆動にしてあります。

93FAAF23-B2B1-4C78-9DEF-74DDEFE93010

東京の富士山環境研究センター内で行った準備のおかげで動作は良好でした。
以上、鴨川専務理事・事務局長の情報をもとに、進行中の「仮想山頂屋外実験」の様子をご紹介しました。

(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


富士・箱根・伊豆 国際学会とは地域資源を学術的に解析し、
学問体系を確立して地方創生を図る学会です。
参加者にはいわゆるアカデミックな研究者のみならず
地域の住民も含めた幅広い人々が集まっています。
今回、鴨川専務理事が11月12日に沼津で行われたフォーラムで講演を行いました。

パワポタイトル - コピー

講演の中で、鴨川専務理事は「研究の場として理想的な山」
として本NPOの活動を紹介しました。
IMG_5277
    講演する鴨川専務理事

講演は、自己紹介と、自然災害予測に関する最近の研究の紹介から始まり、
お得意の「富士山での科学研究の歴史」についての蘊蓄がかたられ、
NPO活動へと導入。続いて富士山測候所を活用する会の概要が示されました。
パワポNPO概要 - コピー
なぜ富士山が「良い研究サイト」であるかを多彩な研究分野などを示して説明。
しかし、それを維持管理するNPOの負担にも言及。
パワポ年間経費


後半は富士火山噴火監視に焦点を当てて
富士山の火山活動監視状況

パワポ御嶽山の再来?

NPOによる火山ガス関連の共同観測について説明し
パワポ通年ガス観測パワポ地磁気連続測定

最後にまとめとして

パワポまとめ - コピー

本NPOへの協力要請も盛り込まれて、内容の豊かな30分の講演を締めくくりました。
IMG_5271

NPOの現状を知る上でも大変分かりやすい最新のスライドが沢山使われています。

(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。



↑このページのトップヘ