太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2023年01月

 Russ
Russ C. Schnell 博士

お馴染みの米国NOAA/MLO(海洋気象局・マウナロア観測所)のシュネル博士から、
新年のグリーティングメールを頂きましたが、
マウナロア観測所は昨年11月末の噴火による溶岩でで道路が切断され、通行不能に。
シュネルさんは2年前に引退しておられましたが、
再雇用されヘリコプターで通いながら復興に尽力しておられるとのことです


先週再雇用になり、週に1回、ヘリコプターで3475m(11,400ft)の観測所に通い、

電源と、交通路の復興に従事しています。

溶岩は2~3メートルの厚さがあり、非常に熱いため冷却にはおそらく1年かかりそうです”

 シュネルさんがヘリコプターから撮影したMLOへの道路の状況の動画がこちらです。



早速このメールの内容を本NPOの関係者と共有したところ
国立環境研究所の野村渉平博士から

国立環境研究所はアメリカ海洋大気庁(NOAA)が管理運用するハワイのマウナロア観測所でフラスコサンプリングをしています。


2022年11月30日に現場のスタッフから「マウナロア山から噴火した溶岩流がマウナロア観測所にアクセスする道路に到達し観測所へのアクセスが不可能になったためフラスコサンプリングを中断する」と連絡を受けました。


その後、「観測所の電源の喪失」や「ヘリコプターでの観測所へのアクセスを開始し簡易的なフラスコサンプリングを再開した」など現場の情報が更新されるたびに連絡をもらっています。


その連絡のやり取りの中で、国立環境研究所が、電源が限られている富士山頂で実施している観測の具体的事例とその観測を継続するうえで学んだ工夫を彼らに伝えました。 


現在、マウナロア山の噴火は小康状態になったため、マウナロア観測所での通常の観測体制を目指した復旧作業が始まりましたが、観測所の本格運用に移行するためには多くの工程をこなす必要があり、連続観測の欠測期間は、マウナロア観測所での観測開始以来、最も長くなると予想されます。

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    マウナロア火山噴火活動(2022年11月29,12:00PM) アメリカ地質調査所

というメールを頂きました。いつもお世話になっている世界のマウナロア観測所に
富士山頂で行われている国立環境研の観測の技術がお役に立っているということは
大変嬉しいことですね。
本NPOとしても苦労して富士山測候所を維持してきたことが報われる思いです。

以上、現況をお知らせするとともに一日も早い復旧を祈ります。
(広報委員会)





認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。

富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。


また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。


しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。


本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。






2022年の日本列島およびその周辺における地震活動について

 2022年は、全体として日本列島およびその周辺における地震活動は、それほど活発とは言えず、平均的な活動であったと言えるようです。

 2022年に発生した最大の地震は3月16日に福島沖で発生したマグニチュード7.4の地震でした。この地震で宮城県や福島県の一部で震度6強の揺れを観測しました。ちなみに2022年にマグニチュード7を超える地震はこの1回だけという状況でした。

 この地震により、死者3人、負傷者247人、さらに5万棟近くの住家が被害を受けました。特に東北新幹線は東京発仙台行きの「やまびこ223号」(17両編成)が、福島-白石蔵王間で17両のうち16両が脱線しました。さらに、高架橋の損傷や電化柱の傾斜、橋脚の崩落などの大きな被害が発生しました。このため、運休が長期間に及ぶ可能性もあるとされましたが、予想より順調に復旧が進み、地震からおよそ一ヶ月後の4月14日に全線運転が再開されました。ただ、通常ダイヤに戻ったのは5月13日となりました。

 次の図は2022年に発生したマグニチュード5以上のすべての地震です。一年間で188個が発生しました。福島沖や宮城沖で少しまとまった活動があった事と、台湾周辺でかなり活発な活動がありました。また台湾付近を除いたマグニチュード6以上の地震は12回発生しました。

2022M5


 2022年は内陸(陸域)での地震発生が少なかったと言えると思います。能登半島では、2021年から群発地震活動の様相を示している事と、北海道・稚内近郊で8月に北海道北部としては、やや規模の大きな内陸地震が発生した事が特徴的でした。
 
  ちなみに2021年4月から、気象庁は東北沖の地震活動については、「東日本大震災(地震名は東北地方太平洋沖地震)の余震」という表現を使わない事を決定しました。実際には東北地方太平洋沖地震クラスの地震が発生しますと、余震活動は地震学的には100年ぐらいは平気で続くのですが、厳密な余震かどうかという判断が難しい事と、社会的にも地震から10年以上経過し、人間の感覚として「余震」という言葉がなじまなくなってきたと考えられるためです。

 「2022年はそれほど活発的とは言えず」と最初に述べましたが、それでは2021年はどうだったのでしょうか。実は2021年も台湾付近を除いたマグニチュード6以上の地震は12回と、2022年と同数でした。地震活動そのものの特徴については、また機会を改めてこのブログで紹介していきたいと考えています。

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2022年の富士山周辺の地震活動

 2022年は富士山を中心とした中部地方・関東地方の地震活動はかなり落ち着いた状態だったと判断できます。富士山近傍では、山梨県東部に”地震の巣”と呼ばれている地域があるのですが、2022年の活動は低調でした。地震学的には富士山は安定した状態と言えると考えています。

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(文責:長尾年恭)
長尾年恭理事による投稿ブログをシリーズでお送りしております。
次回は「地震の揺れ方」について目から鱗の解説です。ご期待ください。
 (広報委員会)





認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。



 以前から、本NPOでは毎年年の初めの行事が大気電気学会の研究発表会でした。2021年と2022年はオンライン開催でしたが、今年は対面で、1月6日(金)と7日(土)の2日間、電気通信大学(東京都調布市)で開催されました。

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今回は初日に大気電気学会第100回研究会記念行事として、記念講演会と特別講演会が開かれました。特別講演会 の「日本における大気電気学研究及び将来展望 」セッションでは、三浦和彦・富士山環境研究センター・シニアリサーチフェローから「大気電気学会と私 ―イオン・エアロゾルを測って40年―」と題する講演が行われました。この中で富士山頂でのイオン・エアロゾル計測のほかに、宇宙線の影響が指摘される新粒子の生成についても富士山頂における観測が行われていることが紹介されました。この新粒子は雲の形成、ひいては地球温暖化の評価も左右する可能性がある興味深い事象です。

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  三浦シニアリサーチフェローによる特別講演

ポスターセッションでは安本勝・富士山環境研究センター・研究員、土器屋由紀子・同センター・シニアリサーチフェロー、鴨川仁(静県⼤)、佐々⽊⼀哉(弘前⼤)による「富士山の雷現象観測から見えるリーダの特徴」が紹介されました。富士山の山体を検知器として雷を捉えるというスケールの大きな研究で、参加者からは「こんなことができるんだ…」という感嘆の声も聞かれました。

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 安本研究員によるポスター発表

2日目には藤原博伸・富士山環境研究センター・研究員らによる口頭発表「都市型局地的豪雨の雷活動と水化学分析について~2021年と2022年の事例解析」がありました。地上からの観測で、雷が起きたときに作られる窒素酸化物(NOx)を評価するもので、「自動車等から排出されるNOxと雷に由来するNOxの判別方法は」、「どんな雲のときにNOxが現れるのか」といった質問が活発に出されていました。

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  藤原研究員による口頭発表

ほかに鴨川仁・専務理事、源泰拓・富士山環境研究センター・特任研究員からも(富士山でのデータを直接用いたものではないのですが)複数の発表がなされており、本NPOと研究センターの存在感を示すことができたものと思います。

3年ぶりのリアル開催で、お久しぶりです、と研究者が旧交を温めあう声があちこちで聞こえました。来年もこうした交流ができるように願うばかりです。そして、そこで良い成果を披露できるように、来年にむけた研究活動が始まります。

(広報委員会)




認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
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タイムラプスとは
 タイムラプスとは、長い時間を短い時間にギュッと圧縮させたような映像が撮れる撮影方法で、ほとんどのスマホにその機能が搭載されています。また機能が搭載されていないスマホの場合は、アンドロイドでもiPhoneでも対応するアプリが存在しますので、適宜ダウンロードして撮影する事が可能です。

 タイムラプスでは通常の撮影と比べ、高速で情景が変化していくため、普段見慣れている風景であっても、あっと驚くような映像を撮影する事ができます。

 次の例は、千葉県・浦安から羽田空港方面をタイムラプスで撮影した映像で、約20分間の映像が約20秒に圧縮されています。羽田離発着の飛行機の航跡が確認できます。


羽田空港発着の夜景

 今回は千葉県浦安市から富士山を狙ってみました。日没時(2022年12月31日)と日の出時(2023年1月4日)です。
 次の映像は2022年12月31日の日没です。40秒弱の映像となっています。


2022年12月31日の日没
 次の映像は2023年1月4日の日の出で、およそ20秒となっております。


2023年1月4日の日の出
 昔はタイムラプス映像を撮影するには大掛かりな機材が必要でしたが、今はスマホと三脚だけで撮影できる良い時代となりました。皆様も挑戦されてみてはいかがでしょうか?


(広報委員会)





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2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

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無題

新年あけましておめでとうございます。

昨年、
2022年12月の晴れた日が多く、
各地の富士山が広報委員会へ送られてきました。

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12月13日  神奈川県平塚市からの富士山(神奈川県在住 T様より)


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伊豆半島池田20世紀美術館から(岩崎山頂班長から12月26日
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新横浜から(12月25日撮影)

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池上本門寺 

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池上本門寺付近から見えた武蔵小杉の高層ビル群と富士山(2022年12月25日撮影)

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12月29日羽田―能登便より(鴨川専務理事撮影)

 2023年(フジサンの年?)は、
富士山が世界文化遺産に登録されて10年目です。

また
『芙蓉日記』(1896,初出:報知新聞、全文は大森久雄編『富士案内・芙蓉日記』平凡社ライブラリー、2006)の著者で、
夫の野中至を助けて富士山測候所の基礎になる観測を
行った野中千代子の没後100年にあたります。

2023年も、
本NPOの活動について発信してまいります。

富士山の写真、情報など、
皆様からのご投稿やご意見も大歓迎です。
お待ちしております📧

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 (広報委員会)




認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
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しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

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