太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2023年03月

半身像
記事の最後に載った大河内副理事長の近影

2月16日のGLOBERIDEオフィシャルサイトに大河内博副理事長のマイクロプラスチック研究の記事が掲載されました。
内容は、マイクロプラスチックについての基礎から、現在の研究までよく調べて丁寧に書かれており、インタビューを受けた大河内副理事長のお墨付きです。
※ グローブライド株式会社は、フィッシング・ゴルフ・ラケットスポーツ・サイクルスポーツをグローバルに展開するライフタイムスポーツカンパニーです。(旧社名:ダイワ精工)

記事に沿ってご簡単に紹介しますが、詳しくはGLOBERIDEの記事をご覧ください:まず
海に浮遊するプラスチック容器が海を汚染している実態から、「海が終着点」だと思ってたものが、実はプラスチックは紫外線や波で粉砕され、マイクロプラスチックとなり、海から大気中に放出されている
ことを「大気マイクロプラスチック研究」の研究に取り組んでいる大河内教授から学びます。

MFRS
 富士山観測所 画像・資料提供:大河内博 教授

実は大気中のマイクロプラスチックの研究はまだ始まったばかりです。
海水の飛沫がどうやって年間14万トンも大気に放出されるのでしょうか?
海以外にも、タイヤの粉塵、農作業に使うマイクロカプセルな度からも来ることが指摘されています。

MPs

上の図は、地球をめぐるマイクロプラスチックの基本的な図です。
マイクロプラスチックの定義は0.3-5ミリメートルのもの、これはどこから来たのでしょう?
大気中の調査ではどうなるでしょう?

大気では、主にPM2.5といわれる2.5マイクロメートル以下のサイズを対象とします。
そこで大河内先生は2021年から環境省のプロジェクト「大気中マイクロプラスチックの実態解明と健康影響評価」研究を率い日本全国や東南アジア、さらに北極でも、世界に先駆けて調査研究中です

PM2.5と関係があるとすると、人体影響が心配です。
この研究もはじまったばかりですが、世界的に、ヒトの肺、血液や母乳、胎盤、便などから見つかっており、つまり、マイクロプラスチックが体の中に入っていることは、すでに明らかなのです。

PM2.5は肺の奥まで
大気マイクロプラスチックはどうやって肺に入り込むのでしょう?
人間の呼吸は1日に約2万回です。そのため、大気から摂取する量は
食べ物や飲み物から摂取する量よりも、実は遥かに多いのです。
大気中マイクロプラスチック問題は3つの点に注目して考えなければなりません。
呼吸による接種には、①大きさ、②形状 ③含まれる化学物質、の3点に注目する必要があります。

人体にどのような影響を及ぼすかは分かっていないので、現時点で過剰に心配する必要はないでしょう。ただ、健康被害が明確になってからの対策では遅いと思っています。
大気中マイクロプラスチックの研究は今すぐ全地球的に取り組まねばならない課題なのです。

大河内副理事長の最近の研究の中で、石川県能登半島で行なっている調査からは、能登半島の方が東京の都市部よりも大気中マイクロプラスチックの濃度が高かったことがわかりました。これは大陸から偏西風に乗ってやってくる大陸由来の越境汚染と日本海由来の海洋マイクロプラスチックの影響だと見られます。また、こちらのブログでも既にご紹介したように、富士山頂の積雪からマイクロプラスチックが検出されています。

私たちは、プラスチックの排出と環境問題にもっと真剣に向き合わなければ、地球を循環する大気中マイクロプラスチックの量は増えていくばかりです。

図大気汚染

「地球環境の改善に役立つ研究を日本から発信したい」と意気込みを熱く語り、大気中マイクロプラスチック研究において、世界をリードする大河内先生の今後の研究に期待したい。

と、この記事は締めくくられています。
大気マイクロプラスチックについての入門書としてもお勧めの「GLOBERIDE」を是非ご覧ください。 

(広報委員会)

***************************************************************
「第16回成果報告会」が、3月18日(土)に開催されます。

富士山頂で行われている夏期観測の成果を広く一般の方に知っていただきたく、毎年、成果報告会を開催しています。この機会に、本NPOの研究活動についてご理解を深めて頂ければ幸いです。
今回の成果報告会は、会場(中野サンプラザ会議室)とZoomによるハイブリッド形式で開催します。

聴講参加ご希望の方は、下記URLの「第16回成果報告会 聴講参加申込フォーム」よりお申し込みください。

第16回成果報告会 聴講参加申込フォームはこちら
※聴講参加に申込頂いた方には「第16回成果報告会 講演予稿集」をお送りします。
***************************************************************



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へつなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


「第16回成果報告会」が、3月18日(土)に開催されます。

富士山頂で行われている夏期観測の成果を広く一般の方に知っていただきたく、毎年、成果報告会を開催しています。
この機会に、本NPOの研究活動についてご理解を深めて頂ければ幸いです。
今回の成果報告会は、会場(中野サンプラザ会議室)とZoomによるハイブリッド形式で開催します。

聴講参加に申込頂いた方には「第16回成果報告会 講演予稿集」をお送りします

表紙_out

□第16回成果報告会聴講参加申込について
聴講参加ご希望の方は、下記URLの「第16回成果報告会 聴講参加申込フォーム」よりお申し込みください。

第16回成果報告会 聴講参加申込フォームはこちら

※ なお、感染予防の観点から、一般の皆様にはZoomによるオンライン参加のみとさせていただきますのでご了承ください。

プログラム(詳細はこちら
第一部「大気を調べる」(5題)
第二部「気候変動と雲の研究」(5題)
第三部「雷を調べる」(4題)
第四部「防災に役立てる」(5題)

皆様のご参加をお待ちしています。
※ Zoomの招待URLは、決まり次第サイトに掲載するとともにメールにてご連絡させていただきます。

(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へつなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

 新海誠監督の最新作に『すずめの戸締まり』というアニメ作品があります。実は新海監督のアニメにはカタストロフを扱ったものも多く、例えば『君の名は。』は彗星(小惑星)の衝突、『天気の子』では異常気象を取り上げています。
 この『すずめの戸締まり』は地震を扱っており、特に2011年の東日本大震災がテーマとなっています。津波による被害の状況なども描かれており、新海監督は震災から10年以上が経過し、今なら公開できると考えたのかもしれません。
 物語は地震とその地震を抑える”要岩”についての伝説が元になっています。題名の「戸締まり」は地震を抑えるための”しかけ”の戸締りを意味している事だけお伝えしておきます。

 以下の民俗学的な考証のページは面白く読む事ができました。


東日本大震災から12年
 2023年3月11日で、東日本大震災発生から満12年となりました。月日の流れるのは早いものです。地震そのものの名前は「東北地方太平洋沖地震」というのが正式名称です。この地震は14時46分に発生。三陸沖の宮城県牡鹿半島の東南東130km付近の深さ約24kmを震源(破壊開始点)とする地震でした。マグニチュード(M)は、1952年のカムチャッカ地震と同じ9.0。これは、日本国内観測史上最大のものでした。
 この地震では、岩手、宮城、福島県を中心とした太平洋沿岸部を巨大な津波が襲いました。 各地を襲った津波の高さは、気象庁検潮所の記録では福島県相馬では9m 以上、岩手県宮古で8m 以上、大船渡で8m以上、宮城県石巻市鮎川で7m以上などとなっています。津波の高さをどのように測定するかと言いますと、公式の値は海岸部におかれた海面と連動した井戸の中に浮きを浮かべて、その上下動を観測して津波の高さを観測します。吊り下げ装置の高さ以上の津波がくると観測が出来なくなってしまいます。そのため、巨大津波の高さは、その後の建物や樹木などに残っている津波の痕跡から求める事になります。ちなみに台風による洪水の記録も同様に浸水の痕跡から求めています。
 また、遡上高(陸地の斜面を駆け上がった津波の高さ)については、宮古市・姉吉地区で国内観測史上最大となる40.5mが記録されています。さらに国土地理院が公開した浸水範囲概況図によれば、今回の津波が、仙台平野等では海岸線から約5km内陸まで浸水していたことが確認されています。
 災害を忘れないためにも、この震災については多くの映像記録が残っていますので、それらを活用しながら、記憶を風化させてはならないと考えています。

3.11はまだ終わっていない
 東北地方太平洋沖地震では、岩手県沖、宮城県沖、福島県沖、茨城県沖で破壊(プレート間の滑り)が発生し、その結果巨大津波が発生しました。現在の状況はこの地震で滑った(破壊した)場所の外側では、より歪が蓄積していると考えられるのです。これは、東北日本という大きなプレートを1枚のテーブルクロスとすると、その真ん中の岩手県沖、宮城県沖、福島県沖、茨城県沖の部分だけを引っ張った事に相当するのです。その結果、テーブルクロスが動かなかった青森県沖や千葉県沖の所には皺が出来ていると考えられます。そのため、近い将来、青森県沖や千葉県沖(房総半島沖)でマグニチュード8クラスの巨大地震が発生すると考えられています。
 2021年12月に内閣府が青森沖の巨大地震の切迫性を指摘したのには、このような背景があるのです。さらに日本海溝の外側(アウターライズと地球科学では呼ばれている領域)の地域でも、巨大地震発生が危惧されています。ちなみにアウターライズとは、海のプレートが折れ曲がって海溝から沈み込む際にできる少し地形的に高い部分(隆起帯)の事で、その部分を震源域とする地震を「アウターライズ地震」と呼んでいます。
 東北地方太平洋沖地震のような巨大地震が発生すると、それと隣接する海溝の外側(=アウターライズ)で、ペアとなる巨大地震が発生することが知られているのです。実際、1896年に発生した明治三陸地震(マグニチュード8.5程度、死者・行方不明者およそ22,000人)と、その37年後に発生した昭和三陸地震(マグニチュード8.1, 死者・行方不明者およそ3,000人)はペアの関係にあり、明治三陸地震とアウターライズ地震の昭和三陸地震で一組なのです。そして東北地方太平洋沖地震に対応するマグニチュード8クラスのアウターライズ地震はまだ発生していないのです。


スクリーンショット 2023-03-07 9.00.41


地震で数多くの火山が活発化
 さらにこの巨大地震は日本列島全域で火山活動を活発化させました。具体的には浅間山、草津白根山、箱根山、焼岳、乗鞍岳、白山など20個ほどの火山の地下では、地震発生直後から小規模の火山性地震が急増したのです。
 富士山は地震の直後には活動は活発化しなかったのですが、地震の4日後に富士宮市で震度6強を観測した「静岡県東部地震」が発生しました。この地震は富士山の山体崩壊を引き起こす危険性すら存在したのです。
 私の知己の火山学者は最初に何をしたかというと、静岡の自宅から「まだ富士山がそこにあるか」を確認したそうです。富士山はこれまで何度も山体崩壊を引き起こしており、最も最近の崩壊は、およそ2900年前に発生しており、「御殿場岩屑(がんせつ)なだれ」と呼ばれています。最近の研究では、宝永噴火の際にも地下のマグマの「突き上げ」による宝永山の隆起が起き、山体崩壊の一歩手前まで行ったことが明らかになっているのだそうです。

 次の図は3・11の前後でどれくら地震活動が変化したかを示しています。全国的にも非常に多くの地震が誘発された事がわかります。

スクリーンショット 2023-03-07 9.33.34

富士山周辺の拡大図
スクリーンショット 2023-03-07 9.33.48


 将来発生が確実な南海トラフの巨大地震は富士山噴火を誘発する可能性が存在する事をぜひ理解して頂きたいと思います。

 (文責:長尾年恭)
(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

本ブログでも過去に2回ご紹介した高校生との高高度放電発光現象の研究会
2006年から毎年行われている本研究会について、鴨川専務理事からのレポートです。
全国各地の高校で、高高度放電発光現象を観測しているグループが
一堂に集まり、研究成果を披露したり、観測ノウハウをお互い交換したりする
大事な会になっています。

富士山頂で高高度発光現象を研究している鴨川専務理事や鈴木智幸博士も、
本NPOの創立の2007年より歴史の長い本研究会に毎年参加しています。

また、この研究会の卒業生として、当時静岡県立磐田南高校生だった
伊藤有羽さんは、本NPOの夏期観測の学生公募として参加し、富士山頂における
研究にも参加して成果を上げています。

0E9509CB-17AF-4EF5-807E-D7174FACFAAA
2018年以降2度目の会場となった神戸高校。

8BD20873-8F5E-4B8D-B8E3-AA6A75888D1C
鴨川専務理事による講演。観測のノウハウを高校生に伝授。
 
今後も、若い研究者が多数本研究会から富士山研究に参加して下さることを期待しています。
そのためにも、本NPOの活動が続くことが大切ですね。
(広報委員会)




認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

 3月6日でトルコ・シリア国境付近で発生した地震から1ヶ月が経過しました。最終的に死者が5万人を超えるという大変大きな人的損失を伴う地震となってしまいました。

 今回発生した地震は、陸域で発生する地震としては最大級と考えられるものです。というのは、ほとんどの巨大地震はプレート境界、つまり日本海溝や南海トラフのような沈み込み帯で発生します(同様なものが南米・チリ 沖で発生する地震や2004年のスマトラ島沖地震)。

 換言すればプレート境界が海ではなく、陸の下にある時にマグニチュード8クラスの地震が発生する可能性が出てくるのです。次の図は1980年以降に発生したマグニチュード5以上の全世界の地震を図示したものです。ほとんどの地域で面的ではなく線状に発生している事がわかります。これがプレート境界なのです。

スクリーンショット 2023-03-06 3.38.08

 この地震の分布を元に決めたプレート境界を模式的に示したものが次の図となります。

スクリーンショット 2023-03-06 3.37.56

 ご覧になってお分かりになるように、トルコを含む中東地域には、内陸地域にプレート境界が存在しています。そのため、陸域ですが、いわゆる沈み込み帯で発生するようなマグニチュード8クラスの巨大地震が発生したのです。ちなみにインド北方で地震が線状ではなく、かなり面的に広がって発生しているのは、インド亜大陸がユーラ シア大陸に衝突した事が原因です。その衝突の影響が面的な地震の発生という形でユーラシア大陸内部まで出ているのです。ヒマラヤ山脈が世界一高いのも、このインド亜大陸とユーラシア大陸の衝突が原因なのです。

今回のトルコの地震で人的被害が大きくなった原因

 一般にこの規模の地震が発生しますと、厳しい基準によって建物に高い耐震性を求めている日本やカリフォルニアのような場所でも深刻な被害をもたらす可能性があります。トルコでは日本のような木造の低層住宅ではなく、5〜10階建ての鉄筋コンクリートの集合住宅のほうが一般的なのだそうです。そのため、ビルが倒壊するといわゆる”パンケーキ・クラッシュ”と呼ばれる建物がグシャっと潰れる破壊が発生し、命取りになるのです。
 情報によれば、トルコでも1990年代後半に新しい建築基準が設定され、それは2007年と2018年に改訂されたとの事です。問題はこの”建築基準がどれくらい守られていたか”という事なのだと思います。私が入手した情報によれば、トルコには”恩赦法”と呼ばれる法律があり、たとえ開発業者や個人が建築基準に違反しても、罰金さえ払えば違法建築物の事実上の認可を得ることができるそうです。さらに認可を受けた建物は将来に渡って検査不要となるため、無認可の改修を行うことが可能で、壁や柱を撤去してもそのまま使用できる状況なのだそうです。
 地震は天災ですが、死者が多く出た事は人災であったと言わざるを得ないと考えています。

(文責:長尾年恭)


(広報委員会)


認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へつなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

↑このページのトップヘ