太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2023年06月05日

左回転
 6月4日東京新聞p27

裏表紙一面の大きい富士山火口の写真には
「受け継ぐ『遺産』」として 戸上航一記者の署名記事が続きます。

富士山が世界文化遺産に登録されて6月で10年を迎える。古くから霊山として畏怖され、あがめられた日本の「心」は世界の財産となり、多くの観光客や登山者らを迎え入れてきた。

富士山頂には「八神峰」ともいわれるいくつかのピークがあり、最高峰が剣ケ峰。2等三角点が設置され、その地点の標高は3775.51メートルだ。

最高峰は自然観測の場としても重要視された。1895年に気象学者の野中至が私財を投じて観測小屋を建設。その後、「中央気象台富士山頂観測所」となり、太平洋戦争中には米軍機の空襲を受けたことも。1964年、当時としては世界一広い半径800キロメートルをカバーするレーダーが設置され、より正確な台風予報に役立てられた。

 やがて、気象衛星の普及によりレーダーは撤去され、施設は無人に。現在の名称は「富士山特別地域気象観測所」。認定NPO法人富士山測候所を活用する会(宿利正史会長)が国から借りて研究活動拠点とする。土器屋由紀子理事(84)は「地球の現状を知る上で大切な施設。維持コストに苦労するが、受け継いだ遺産を今後も絶やさず活用したい」と話す。


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東京新聞webサイトからもご覧になれます。

記事では、本NPOにも触れられています。世界遺産登録10周年を迎えて、私達NPOが、コロナ禍にもめげずに、わが身を削りながら、17年間にわたって何とか山頂の一角をまもって研究活動を続けていることに、新たな光が当てられることを祈ります。
(広報委員会)


認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

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