太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2023年08月23日

8月13日(日、5:33)山頂岩崎班長からです。「今朝は雲に隠れてご来光はまだです」







「北の方、秩父の山並みが望まれました」



「やっとご来光です」5:50


8月13日 (撮影:岩崎洋)

なお、前回のブログからの続きで、「日本最高地点の植物(注)についても、岩崎班長が20年来観察中の、暫定1位と暫定3位が送られてきて、これで、今年の1-6位がそろいました。


 暫定1位


 暫定3位 (撮影:岩崎洋)

この暫定3位は2017年にも送られていて英文ウェブサイト(Daily Views around MFRS)
に掲載したり、本NPOの印刷物にも使っています。

8月11日の山の日を含めた3連休、台風7号の影響が心配されていました。11日(金)はまずまずの登山日和、12日(土)の午後辺りから、台風への備えが始まりました。

12日午前中には、山頂班は、馬の背の下りで転倒した外国人の救護活動も行いましたが、その後自力で下山された模様。ご無事を祈ります。13日(日)午後から天気が悪化し、風が強くなり、台風に備えて1号庁舎のダクトを閉鎖しました。

8月14日(月)午前中から断続的な強風で、仮設庁舎の玄関を養生(閉鎖)、15日に予定されていた班長、班員の交代を17日に延期。
15日(火)悪天により浅間大社奥宮の例祭に山頂班は出席を中止。山頂班は一日中庁舎から出られませんでした。
16日(水)天候が回復して、川原庸照班長と坂本健二班員が上山、岩崎洋班長、田中暁班員下山で、勤務交代が行われました。
岩崎班長は7月18日から31日間、田中班員は7月10日から38日間の山頂生活お疲れ様でした。気象庁の有人観測時代の気象庁の勤務(原則3週間)より長めで大変だったと思います。




 8月16日の夕方(撮影:大部良輔)

8月16日「夕方から、天気が回復してきました。一枚目はわかりにくいですが、ブロッケン現象が現れました」山頂班の大部さんからです。昨年もお鉢のブロッケンを送られています。



8月19日、大部さんからは昼の夏空です。



同時に、植物と蝶の写真も送られてきました。これは8月8日に岩崎洋班長から送られた「暫定2位(注)の植物が開花していることを示します。お盆には開花?の予想が当たったようです。


  8月18日(撮影:大部良輔)

丁度、チャットを見ていた岩崎班長から「蝶はキベリタテハ(黄縁立羽、Nymphalis antiopa)のようですね」というコメントが入りました。この季節に成虫が発生するようです。以前にも何度か蝶の画像を入れていますが、やはり気流で運ばれた運の悪い個体のようです。
お盆を過ぎて、山頂には秋の気配が始まっているようです。

(注:岩崎班長は2007年以来、我が国で最も高い所に生えている植物に順位をつけて毎年見守っています。)



(広報委員会)


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富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

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年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

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