太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2023年10月06日

無題
早稲田大学のプレスリリースより

 雲水AMPsの英文プレスリリースが本学(早稲田大学)から9月27日に掲載されました.
 この記事が、いくつかのweb記事で取り上げていただきました.
 Japan TodayではTop Newsに取り上げていただきましたので,御報告申し上げます.

との、連絡が大河内副理事長からありました。

オンライン新聞“JAPAN TODAY”
9月28日のTop Newsを見てみると
「Japanese scientists find microplastics are present in clouds」
と題して、富士山頂でのマイクロプラスチックについて
ニュースが掲載されました。


スクリーンショット 2023-09-28 18.45.48
Japan Todayより

ニュースの概要は以下の通りです。
 日本の研究者らは、マイクロプラスチックが雲の中に存在することを確認しましたが、気候に影響を与える可能性などはまだ完全には解明されていません。

Environmental Chemistry Lettersに掲載された論文によると、大河内博・早大教授らは富士山と丹沢の大山の霧水資料について測定し、その結果、大気中に浮遊するマイクロプラスチックは、大きさが7.1~94.6マイクロメートルで、9種類のポリマーと1種類のゴムが確認され、雲水1リットルあたり6.7~13.9個のプラスチックが含まれていることを明らかにしました。さらに、親水性のポリマーが多く含まれていたことから、この粒子が急速な雲の形成、ひいては気候システムに重要な役割を果たしていることが示唆されます。

「もしいま、プラスチック大気汚染 の問題に積極的に取り組まなければ、
気候変動や生態系のリスクが現実のものとなり、将来、取り返しのつかない深刻な環境破壊を引き起こすかもしれない」
と、大河内教授は警告しています。

「更に付け加えるとマイクロプラスチックが大気圏上層部に到達し、太陽光による紫外線にさらされると分解し、温室効果ガスの一因となります。」

しかし、その輸送メカニズムは不明なままであり、特に空気中のマイクロプラスチック輸送に関する研究は限られています。

「我々の知る限り、これは雲水中の空気中のマイクロプラスチックに関する最初の報告です。」とも述べています。

新たな研究結果は、マイクロプラスチックを広範囲にわたる環境への害に加えて、
心臓と肺の健康、および癌へのさまざまな影響に関連付けています。



その他、多数の海外メディアにも掲載されました。
スクリーンショット 2023-09-28 18.44.56
EurekAlert


無題1
healthnews



スクリーンショット 2023-09-29 03.13.24
technologynetworks


無題
scitechdaily


無題
NEW YORK POST




無題
ブリタニカの富士山🗻の解説にも掲載されました!


富士山頂の大気で検出された
マイクロプラスチックの研究は、
沢山のメディアにも取り上げられ
世界の注目を集める研究になっています!



(広報委員会)

認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

↑このページのトップヘ