太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2023年10月

10月5日と9日に極めて珍しい津波注意報発令が続きました。

八丈島の南方340-370kmの鳥島周辺海域で、10月2日以降、かなり大規模な群発地震が発生しています。特に3日以降は、連続でマグニチュード6以上の地震が発生するという極めて異例の事態です。特に10月5日、午前11時頃に発生した地震の後に、伊豆諸島に津波注意報が発令され、驚かれた方もいらっしゃったのではないでしょうか。

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10月5日に突然発表された津波注意報

この地震は、陸地(この場合、八丈島や青ヶ島)から300km以上離れている事から、有感地震となりませんでした。ちなみに最も近くにはアホウドリの繁殖地として有名な鳥島がありますが、ここは無人島で震度計が設置されていません。つまり震度が計測されるためには、その場所に陸地があり、震度計等が存在する必要があるのです。
もし同程度の地震活動が日本の内陸で発生したとしたら、震度6弱や6強の揺れとなるはずで、大騒ぎとなるレベルの地震活動なのです。幸い陸域から遠い所で発生したため、今の所津波注意報が1回で済んでいますが、周辺海域では、1977年にはマグニチュード6.9、2006年にはマグニチュード6.8という10月5日の地震の規模を上回る地震が発生しています。
上記のようなマグニチュード7前後の地震が発生しますと、陸地で観測される震度は1とか2というものでも、今回と異なり、津波警報が発令される可能性があります。

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1960年から2023年9月迄に発生したマグニチュード6.5以上の地震
1977年や2006年にはマグニチュード7近くの地震が発生していた

さらに10月9日には、やはり突然八丈島で60cmの津波が観測され、慌てて太平洋岸の広い範囲に津波注意報が発令されました。

津波注意報や警報は、地震が観測され、震源位置とマグニチュードおよびそのメカニズム(どのように地殻が割れたか)を数分以内に決定して、発令されます。

今回の津波注意報はそれとは全く異なり、実際に津波が観測されたので、ある意味慌てて気象庁は津波注意報を出したのです。
 
10月16日の時点でも、はたして通常の地震に比較して、特に大きな津波を発生する「津波地震」であったのか、海底地滑り等の地震以外の原因によるものかわかっていません。
今後の気象庁や各大学の解析結果を待ちたいと思います。
(文責:長尾年恭)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


本NPOの今井(高橋)通子理事に東京名誉都民の称号が送られました!!

山本正嘉副理事長のコメントです。
”今井通子理事は日本山岳ガイド協会の理事を長く務め、日本における山岳ガイド育成のための仕組みを確立するとともに、実際に多くの山岳ガイドを育てることに貢献されました”

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NHK NEWS WEBの記事はこちら
東京都の発展に貢献した人の功績をたたえる名誉都民に、登山家で医師の今井通子さんら3人が選ばれました。
2日、都庁で名誉都民の顕彰式が行われ、選ばれた3人に記念品などが贈られました。
ことしは世界で初めて女性としてヨーロッパアルプスの三大北壁の登はんに成功した登山家で、医師の今井通子さん(81)、
(中略)
式のあと、今井さんは「名誉都民に選ばれ感謝しています。地球の温暖化も進んでいるので世界的に森林を増やしていけるよう今後も発信していきたい」と話していました。
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 10月02日 NHK NEWS WEBより
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今井理事は現在、公財)旭硝子財団評議員、公財)花王芸術・科学財団評議員、公財)三菱UFJ環境財団理事、公財)博報堂教育財団理事、公財)植村直己財団理事、一財)日本ユースホステル協会副会長、International Society of Nature and Forest Medicine会長、NPO法人森林セラピーソサエティ理事、経済産業省社会経済国民会議「フォーラムエネルギーを考える」メンバー、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金運営委員会委員、日本旅行作家協会評議員、ごはんを食べよう国民運動推進協議会副会長、エコツーリズム推進協議会アドバイザーをはじめ、多くの要職を務めています。(一財、全国山の日協議会の会ウェブサイトより)

また、本NPOでも発足当初より理事をつとめ、堀井昌子理事、故田部井淳子様とともに講演会などで活躍してこられました。
今回の嬉しいニュースにNPO全員が心から喜んでおります。
(広報委員会) 


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無題
早稲田大学のプレスリリースより

 雲水AMPsの英文プレスリリースが本学(早稲田大学)から9月27日に掲載されました.
 この記事が、いくつかのweb記事で取り上げていただきました.
 Japan TodayではTop Newsに取り上げていただきましたので,御報告申し上げます.

との、連絡が大河内副理事長からありました。

オンライン新聞“JAPAN TODAY”
9月28日のTop Newsを見てみると
「Japanese scientists find microplastics are present in clouds」
と題して、富士山頂でのマイクロプラスチックについて
ニュースが掲載されました。


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Japan Todayより

ニュースの概要は以下の通りです。
 日本の研究者らは、マイクロプラスチックが雲の中に存在することを確認しましたが、気候に影響を与える可能性などはまだ完全には解明されていません。

Environmental Chemistry Lettersに掲載された論文によると、大河内博・早大教授らは富士山と丹沢の大山の霧水資料について測定し、その結果、大気中に浮遊するマイクロプラスチックは、大きさが7.1~94.6マイクロメートルで、9種類のポリマーと1種類のゴムが確認され、雲水1リットルあたり6.7~13.9個のプラスチックが含まれていることを明らかにしました。さらに、親水性のポリマーが多く含まれていたことから、この粒子が急速な雲の形成、ひいては気候システムに重要な役割を果たしていることが示唆されます。

「もしいま、プラスチック大気汚染 の問題に積極的に取り組まなければ、
気候変動や生態系のリスクが現実のものとなり、将来、取り返しのつかない深刻な環境破壊を引き起こすかもしれない」
と、大河内教授は警告しています。

「更に付け加えるとマイクロプラスチックが大気圏上層部に到達し、太陽光による紫外線にさらされると分解し、温室効果ガスの一因となります。」

しかし、その輸送メカニズムは不明なままであり、特に空気中のマイクロプラスチック輸送に関する研究は限られています。

「我々の知る限り、これは雲水中の空気中のマイクロプラスチックに関する最初の報告です。」とも述べています。

新たな研究結果は、マイクロプラスチックを広範囲にわたる環境への害に加えて、
心臓と肺の健康、および癌へのさまざまな影響に関連付けています。



その他、多数の海外メディアにも掲載されました。
スクリーンショット 2023-09-28 18.44.56
EurekAlert


無題1
healthnews



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technologynetworks


無題
scitechdaily


無題
NEW YORK POST




無題
ブリタニカの富士山🗻の解説にも掲載されました!


富士山頂の大気で検出された
マイクロプラスチックの研究は、
沢山のメディアにも取り上げられ
世界の注目を集める研究になっています!



(広報委員会)

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