太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2024年04月

無題
 森林とマイクロプラスチックの関係も?最先端の研究の話を直接研究者に聞けます!

4月19日のブログでも紹介いたしましたが、
横浜フラワーガーデンフェスティバル 2024に参加する大河内副理事長から
早稲田大学 大気・水圏環境科学研究室の展示について
さらに情報が入りましたのでお知らせいたします!

横浜フラワーガーデンフェスティバル 2024

日時:2024年5月3日〜6日
場所:パシフィコ横浜 展示ホールA・B
企画名称:
 “花と緑は空気を浄化する〜地球温暖化とマイクロプラスチック問題を解決する救世主〜”
内容:クールアースと早稲田大学大気・水圏環境化学研究室の合同開催

 クールアース
 ・ポスター展示
 ・早生桐苗木と切り株展示
 ・早生桐から製作した木工製品展示(椅子,スピーカーなど)

 早稲田大学大気・水圏環境化学研究室 
 ・ポスター展示
 ・クイズに答えて本をもらおう!(当研究室関連書籍をプレゼント)
    「地球からの挑戦状 ビイの大冒険」(マガジンハウス)
    「ようこそ!富士山測候所へ」(旬報社)

 ・海洋マイクロプラスチックを測ってみよう!(後援:堀場テクノサービス)
  (ぷらウォッチで江ノ島,父島の砂浜で採取したMPsを計測)
 ・二酸化炭素を測ってみよう!(後援:グリーンブルー)

プレゼントや楽しく学べるイベントも盛り沢山の様です。
こちらのイベントは本NPOも後援しています。
みなさまのご来場をお待ちしています。

(広報委員会)






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また、会員を募集しています。
会員特典として、会報誌『芙蓉の新風』(年1回発行)の送付、富士山頂郵便局スタンプ付きの暑中見舞いをお送りするなどの他、ウェブサイトの会員限定ページでは、山頂からのライブカメラ画像のアーカイブをはじめとするコンテンツをご覧いただくことができます。

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4月12日の本ブログでビジネス系ウェブメディアJBpressのインタビューの内容をご紹介しましたが、
マイクロプラスチックの記事が多くのメディアに広がっている状況をご紹介します。

3新聞

4月17日 日本経済新聞(夕刊) 微量プラ雪や雲にも混入 早大教授ら検出 呼吸で蓄積、健康リスクも
4月10日 東京新聞夕刊「微細プラ 雲や雪からも発見」
4月9日 神奈川新聞朝刊「雲や雪から微細プラ」
4月9日 福井新聞、朝刊とweb版「雲や雪から微小プラ 「人体に影響大」指摘も 研究例少なく、解明急務」
4月8日 京都新聞朝刊とweb版「雲や雪の中からも見つかったマイクロプラスチック 海洋より微細 人体への影響は」
4月8日 産経新聞web版 海洋汚染の「マイクロプラスチック」雲や雪からも発見 「人体影響」の懸念も
4月8日 日刊スポーツweb版「マイクロプラスチック」が雲や雪の中からも検出 早稲田大や北見工業大学の研究で

以上が、現在入手している情報ですが、地方紙を含めてもっと多くの新聞に出ていることと思われます。
内容は:
海洋プラスチックが大きな問題となっている微細なプラスチック片「マイクロプラスチック(MP)」が雲や雪の中からもみつかった。早稲田大学の大河内博教授(環境化学)や北見工業大学(北海道)の大野浩准教授らの研究で分かった。大気中ではより小さく、人体に取り込まれた場合の影響は大きいとの指摘があるが研究例は少なく、実態解明が急務だ。
(東京新聞、神奈川新聞、日本経済新聞より)
と始まり、マイクロプラスチックの説明、大河内副理事長研究グループの富士山での初めての実証が紹介され、雲の形成に関連して気候影響への懸念などが人体影響とともに問題になること。

北見工業大学の大野准教授(雪氷学)は、2021-22年に知床五湖や旭岳など道内9箇所で採取した雪で検出したことから、大気を運ばれたものと車のタイヤなど現地で生成したものについても検討。

大気中で紫外線により分解されるプラスチックの問題や、始まったばかりの大気での研究手段の統一の必要性など
まだまだわからないことが多い。特に健康リスクについて明らかにし、対処を考えて行きたい
との大河内副理事長の話で終わっています。

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東京新聞2024年4月10日夕刊の記事より

昨年後半、Environmental Chemistry Lettersの論文掲載と同時に、大河内副理事長の「大気中のマイクロプラスチックの研究」が、富士山の画像とともに世界を駆け巡ったように、今年は国内でも、広く知られるようになることを期待しています。
(広報委員会)

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無題
横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2024の公式ウェブサイトより



今年の関東地方は、
桜🌸の開花が遅かったですが、
花びらが散るのも早く
今は新芽の緑がとても美しい季節となりました。
皆様は如何お過ごしでしょうか?

大河内副理事長から、
素敵なイベントの連絡が入ってきました。 

 

 横浜フラワー&ガーデンフェスティバル 2024
 早生桐によるCO2吸収とマイクロプラスチック捕捉について
 「花と緑は空気を浄化する!〜地球温暖化とマイクロプラスチック問題を解決する救世主〜」
 というイベントブースを出します。毎日学生います。お時間あったらどうぞ。
 私も基本的に毎日出勤予定です。

 期日:5月3日(金)~6日(月)
 名称:横浜フラワー&ガーデンフェスティバル 2024
 会場:パシフィコ横浜 展示ホールA,B



あっという間に4月も半分が過ぎて、
気が付くと5月の連休がもうすぐとなりました。

ゴールデンウイークのお出かけ先の候補の一つに
横浜フラワー&ガーデンフェスティバル 2024
をぜひご検討ください。

(広報委員会)






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横浜市、鶴見川土手の桜(2024年3月31日、晴れていると右端、日産スタジアムの横に富士山が見えます)

関東地方では例年になく遅かった桜がやっと満開になったと思ったら、その後の大雨で散ってしまいました。各新聞のコラムにも「花に嵐」の文字が飛び交っていましたが、季節は一気に夏に近づいています。

ところで、「桜」と「富士山」は古くから日本のベタなイメージキャラクターですが、その関係は・・・というと、富士山本宮浅間大社が祀る女神がコノハナサクヤヒメ(「桜の花の咲くように咲き栄える女性」)Wikipedia) だからと言えるかもしれません。

2013年に中日新聞/東京新聞夕刊のコラム「紙つぶて」に「富士の女神」というタイトルで書かせて頂いたことがありましたが、その執筆にあたって「コノハナサクヤヒメ」の文字について、中日新聞の編集担当の日比野雅彦氏(現:テレビ静岡取締役)と何度かメールの往復をしたことを懐かしく思い出します。「姫」「姫命」「比売」「昆売」などについて、岩埼洋山頂班長や民俗学に詳しい古い友人の忠告もあり、結局「木花之佐久夜昆売」に落ち着きました。

そのコラムでは初冠雪の富士山が御神体とされる八合目より上に雲がかかっていたため、
「横浜から遥かに仰ぎ見たこの朝は、ご祭神の木花之佐久夜昆売が初化粧を見られるのをためらっておられるようでした。人間たちの世界遺産騒ぎにご不興でなければよいのですが」
と締めくくりましたが、あれから十年経ちました。

世界文化遺産富士山も本NPOの旧測候所の利活用もなんとか続いております。
これからも、たとえ嵐があっても毎年花を咲かせる桜のように、末永く続けてゆきたいものです。
(広報、土器屋由紀子)

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「マイクロプラスチックは海洋だけではなかった!
大気中に浮遊するマイクロプラスチックが人体に与える影響とは?」
スペインの海岸でマイクロプラスチックを探すボランティアの人々。マイクロプラスチックは世界的な問題になっている(写真APアフロ)

2024年4月7日にアップされたこの記事は、関瑤子氏によって行われた大河内副理事長のインタビューをもとにしたマイクロプラスチック(MPs)研究の最前線に関する非常に丁寧な解説です。

関氏の質問に大河内副理事長が答えるという形で示され、
最初は、人体影響についてのものです。

Q:MPsは人体にどのような影響及ぼすのですか?
大河内:私たちは、2021年度から2023年度の3年間、環境省の環境研究総合推進費で「大気中マイクロプラスチックの実態解明と健康影響評価(Airborne MicroPlastic and Health Impact;通称、AMΦプロジェクト)」を進めてきており、広島大学総合科学部の石原康宏教授の協力で、大気中MPs(AMPs)が呼吸器に及ぼす影響について研究を行いました。
JBpressWebサイトより

実験で行われた光劣化させたPETと気管支喘息の関係、
その原因としてのPET光分解生成物の一つであるテレフタル酸の影響、
PET以外のプラスチックの影響、
呼吸器以外にもヒトの血液、母乳、心臓、胎盤、糞尿などからもMPsが検出されていること、将来的に、脳への影響が懸念されることなどが、
動物実験や観測結果とともに丁寧に解説されます。

次にAMPsの発生源について、
地球における海洋プラスチックの濃度

AMPsの84%は道路から発生、11%が海洋、5%が土壌というユタ州立大・Brahney准教授ならデータを紹介し、更に自然発生源として大きいの海洋からはどうやって大気に含まれるかについて「海の波しぶき」の話に移ります。

能登半島でのサンプル採取場所
 JBpressWebサイトより
大河内:海岸付近の海水からは、1立方メートルあたり数万個程度のオーダーのMPsが検出されました。一方、波の花は海水と比較して130~600倍程度のMPsを含んでいることがわかりました。波の花に含まれるMPsの組成の特徴として、ポリプロピレンが非常に多いことが挙げられます。
木ノ浦海岸と真浦海岸に近い珠洲市では、夏場のAMPsの主成分はポリエチレンです。それが、冬になるとポリプロピレンが占める割合が増大します。
JBpressWebサイトより
今後の課題としては、AMPsの研究はまだ始まったばかり(最初の論文が2016年)で、観測法の統一がまず急務であることが強調されます。
「生分解プラスチック」その分解スピードが遅いことへの懸念、自由大気での挙動なども解説されます。

しかし、プラスチックなしの生活が考えられない現在、日常的に何に注意するべきかについては、

大河内:プラスチックを悪者だと言い切ることはできません。食品衛生、感染症予防、医療現場では、使い捨てプラスチックはなくてはならない存在です。また、プラスチックほど多様な機能に富んだ安価な材料は他にありませが、大量生産できるので、捨てることに罪悪感がなくなってしまったということが問題ではないかと思っています。「1回使ったら捨ててもいい」という発想になるのは、いかがなものかと思います。
JBpressWebサイトより

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JBpressWebサイトより

プラスチックを使っていれば、その1%程度は環境に漏れ出てしまいます。漏れ出たプラスチックが、どこで、どのように運ばれているのか、海洋と陸域の大気を通じたMPsの輸送を明らかにしたいと考えています。
JBpressWebサイトより
という大河内副理事長の言葉で終了します。
以上、8ページに渡る関瑤子氏のインタビュー記事に沿って概要をご紹介しましたが、大変わかりやすい良い解説なので、ぜひはJBpressWebサイトから全文を読まれることをお勧めします。
(広報委員会)

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