太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2024年06月

「6月24日の下山は宝永山経由でした。恥ずかしながら山頂勤務15年目で初めての宝永山登頂でしたが、想像以上の富士山の雄姿に驚かされました。カッコいいですね。アップの写真は、宝永火口内の溶岩岩脈です。どうやら十二薬師岩脈と呼ばれているようです。」
横山勝丘山頂班長からメッセージが届きました。


 宝永火口(2024年6月24日、横山勝丘山頂班長撮影)


 十二薬師岩脈(2024年6月24日、横山勝丘山頂班長撮影)

6月26日
この日は庁舎内のトイレ設置などの受け入れ体制の調節とともに、荷下ろしをしやすくするために、馬の背乗っこしの除雪作業を行いました。
(山頂班作業日報より)


 馬の背乗っ越し(注)除雪作業1(2024年6月26日、山頂班撮影)


 馬の背乗っ越し除雪作業2(2024年6月26日、山頂班撮影)
 注:「乗っ越し」は峠ほど大袈裟で無く、軽く乗り越す程度の意味

6月27日は送電線の架空線部分の点検を行いました。
富士山頂への送電線は以前のブログでもご紹介していますが、およそ11kmの送電線です。そのうち、山麓部の1号柱から73号柱まで、3.8kmが架空線、それから上、山頂までの7.2kmが海底ケーブル仕様の埋設線です。本NPOの山頂維持管理の初期から架空線の事故は毎年心配の種でした。2008年の雪崩で倒れた電柱はNPOが建て替えて、「不動産」として所有しています。その後は土砂の堆積で架空線と点検作業道の距離が近くなる危険や、年々育ち続ける樹木との接触、ネズミなどの小動物によるキュービクルの損傷などもあり、心配が絶えません。2015年以降は埋設線の事故も顕在化、NPOの財政を圧迫する問題となっていますが、架空線への心配がなくなったわけではありません。(送電線施設の対応はウェブサイトにまとめられていますので御覧ください)

この日は、岩崎洋山頂班長も参加して、73号柱から1号柱の送電線の点検を行いました。送電線の架線と樹木が接触しそうなところを確認しました。
(山頂班作業日報より)

(広報委員会)

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6月24日
「今日も天気の良い1日でしたが、平日のため静かな山頂でした。
順調に除雪作業と庁舎内の作業が進んでいます。」
(山頂班作業日報より)

今回は、除雪の実態をご紹介しましょう。
まず、仮設庁舎前の雪囲いの中の除雪です。


 仮設庁舎前の除雪前(2024年6月24日山頂班撮影)

ここはスコップを使って除雪します。


 仮設庁舎前の除雪中(2024年6月24日、山頂班撮影)

次に三号庁舎北側の除雪です。
やはり雪囲いの中ですが、積雪は固く締まっています。


 三号庁舎北側除雪前(2024年6月24日、山頂班撮影)

スコップでは固くて無理なのでツルハシの出番です。


 号庁舎北側除雪中(2024年6月24日、山頂班撮影)

格闘すること2時間、地面の雪の下にはまだ細いコードが埋まっていますので、残念ながらまだ使用可能には至りません。一回の除雪作業は2時間あまりと決めています。


 三号庁舎北側除雪後(2024年6月24日、山頂班撮影)
  
以上、2つの例を示しましたが、この除雪作業は開所前の大仕事です。
毎年、開所前には5回ほど上山しますが、その多くの時間を除雪に費やしています。
7月1日に、研究者たちが登って来てできるだけすぐ仕事を始められるように、天候を見ながらこの作業が続いています。

(広報委員会)

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 2024年6月21日山頂班撮影

天気は一転、「山頂は吹雪です」6月21日のお昼に横山勝丘班長、増本亮班長からメッセージが入りました。

山頂は一時的に吹雪になりました。関電工による通電試験と、安本勝グループの雷観測の装置の設置が行われています。下山後の、午後大部良輔班員、佐藤裕介班員、鳴海玄希班員が加わり、山頂班は5人体制になりました。(山頂班作業日報より)


 2号、3号庁舎の渡り廊下西側雪囲い(2024年6月22日、山頂班撮影)


 2号、3号庁舎の渡り廊下西側雪囲い内部(2024年6月22日山頂班撮影)

前日とは打って変わった良い天気で、週末ということで登山者も多かったです。
関電工による通電テストに立会い、除雪作業や庁舎内外の点検を行いました。
(山頂班作業日報より)

6月22日に5人体制にパワーアップした山頂班によって、夏期観測2024の開所準備作業は着々と行われています。

(広報委員会)

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山頂三角点付近からお鉢を望む(2024年6月19日、山頂班撮影)

「先ほど下山しました。
今日はポカポカ陽気で、気持ちの良い山頂でした。
カメムシもつい登ってきてしまったみたいです。」

6月19日(水)17時、山頂庁舎の点検から戻った山頂班(横山勝丘班長、増本亮班長)から連絡がありました。

豪雨だった前日と打って変わった良いお天気でした。


 積雪の中にはカメムシと思われる生物も(2024年6月19日山頂班撮影)

カメムシについては昨年のブログでもご紹介しましたが、気流に乗って今年も早々に運ばれてきたようです。今年も、これからどんな小さなお客様が山頂へやってくるか楽しみですね。
上の写真はインスタグラムでもご紹介しています。

ところで、下の写真は6月18日の御殿場基地玄関で撮影したものです。


 左から岩崎洋班長、横山勝丘班長、増本亮班長と土器屋理事(2024年6月18日、御殿場基地玄関で)

19日に御殿場の事務所で画像をトリミングして転送しながら、
岩崎班長が「現在の班長は子供の世代、班員は孫の世代ですね」とひとこと。

それを受けて、古いアルバムから第1回夏期観測の山頂班の写真を見つけました。


 2007年の山頂班(後列:左から、生越正文班長、福留邦晃班員、天野和明班員、故山本季生班員、川原庸照班員、長門敬明班員前列、岩崎洋班長、土器屋副理事長)

17年の時間経過を感じて頂けるでしょうか?
(広報委員会)

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 裏庭の採水装置も濡れそぼっていました


 会議の模様

6月18日は線状降水帯の発生が予想される大雨の1日でしたが、
運休常連のJR御殿場線(国府津ー御殿場間)は珍しく動いていました。
前日から御殿場に到着していた皆巳幸也事務局長の降水情報と交通情報のおかげで、
岩崎洋山頂班長と土器屋由紀子理事は御殿場駅に到着。古谷智子事務職員が待っている基地事務所へ。
バスで到着した増本亮班長、横山勝丘班長が加わって会議が始まり、

・山頂業務について
・御殿場基地開所時確認物品リストについて
・引き渡しの物品等について

それぞれ確認しながら、


 物品の確認

15時過ぎには、ご近所の挨拶を済ませて、ブルの伊倉秀雄さん、電源主任の大胡田智寿さんへ挨拶に立ち寄り、御殿場基地の開所は無事に終了しました。
17時のJR御殿場線で古谷と土器屋は御殿場を後にしましたが、御殿場ー沼津間は不通のままでした。

この間、ワイパーの効きが悪い車を運転して、長年通っていた道をこの日に限って間違える土器屋理事の「困ったナビ」にもめげず、豪雨の中を安全運転に徹した皆巳事務局長、お疲れさまでした。

一方、この土砂降りの中、太郎坊でのサンプル採集を終えて別の集まりに向かう大河内博副理事長と研究室の学生さんたちと、御殿場基地の玄関で昼頃すれ違いました。




 太郎坊でのサンプリングの帰りに御殿場基地に立ち寄った大河内副理事長と早稲田大学の学生さんたち

大河内副理事長らも、豪雨の中での長い運転で、大変な一日だったと思わます。副理事長と事務局長、巳年生の二人の頑張りで、今年の夏期観測も本格的に開幕です。
明日から山頂班による開所準備登山が始まり、7月1日には開所し9月6日の閉所まで、夏期観測関係者は気の抜けない日々が始まります。
心から安全を心がけてゆきたいと思います。

(広報委員会)

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