3月28日、現地時間13時50分(日本時間15時20分)頃、ミャンマーで極めて大きな地震が発生しました。米国地質調査所(USGS)は、マグニチュード(M)7.7と報告しています。
この地震はミャンマーの中央を南北に走る長さ約1000キロの巨大断層「ザガイン断層」の一部の200キロ程度がずれたことによって発生しました。昨年1月の能登半島地震では断層は150kmほどずれ動きましたが、それ以上の規模の地震だったのです。

ほとんどの方は、「ミャンマーって地震あまりおきないんじゃない?」とお思いだったかもしれませんが、実はユーラシアプレートとインドプレートの境界が近くに存在し、かなり地震活動の高い地域と言えるのです。

次の図は、ミャンマーおよびその周辺における地震活動です。1950年以降のマグニチュード6以上の地震をすべて図示してあります。図中の★が今回の地震です。

また今後被害が拡大するであろう根拠となるのが次の図です。米国地質調査所(USGS)は地震活動に人口密度のデータを重ねて表現できるようになっており、今回地震が発生した周辺の地域はかなり人口密度の高い地域であった事がわかります。次に示す図は地形に人口密度を重ねたもの(左側)となります。

左端で特に黒い点が多くなっていますが、ここはバングラデシュになります。ミャンマーの被害が少ない事を祈るばかりです。
(文責:長尾年恭)
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この地震はミャンマーの中央を南北に走る長さ約1000キロの巨大断層「ザガイン断層」の一部の200キロ程度がずれたことによって発生しました。昨年1月の能登半島地震では断層は150kmほどずれ動きましたが、それ以上の規模の地震だったのです。

ほとんどの方は、「ミャンマーって地震あまりおきないんじゃない?」とお思いだったかもしれませんが、実はユーラシアプレートとインドプレートの境界が近くに存在し、かなり地震活動の高い地域と言えるのです。

次の図は、ミャンマーおよびその周辺における地震活動です。1950年以降のマグニチュード6以上の地震をすべて図示してあります。図中の★が今回の地震です。

また今後被害が拡大するであろう根拠となるのが次の図です。米国地質調査所(USGS)は地震活動に人口密度のデータを重ねて表現できるようになっており、今回地震が発生した周辺の地域はかなり人口密度の高い地域であった事がわかります。次に示す図は地形に人口密度を重ねたもの(左側)となります。

左端で特に黒い点が多くなっていますが、ここはバングラデシュになります。ミャンマーの被害が少ない事を祈るばかりです。
(文責:長尾年恭)
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