太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2025年05月



6月7日(土曜日)本NPOの総会終了後、特別講演会を開催します。
特別講演会:13:50~14:30
講演:泉 耕二氏(元JAXA、東京都立大客員教授、NPO法人Climate Watch Square副理事長)
講演タイトル:「富士山の風」
入場無料:Zoomでの参加も可能です。
(1)Zoom参加
(2)会場参加
会場:連合会館 502会議室 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」、東京メトロ丸ノ内線「淡路町駅」、都営地下鉄新宿線「小川町駅」

※一般の方は総会(13時45分まで)への参加はできません。
※公演開始時間(13時50分)になりましたらご入場ください。

聴講ご希望の方はこちらのフォームよりお申し込みください。

泉先生については3月25日の本ブログでもご紹介しましたが、気象学だけでなく
気候学、地質学、登山安全の立場から、幅広く「富士山の風」を追求されています。
今回は「登山ルートと遭難」および「大沢崩れの謎」を中心に話していただけます。

短い時間ですが、豊富なデータに裏付けられた興味深いお話が期待できます。
奮ってご参加をお待ちしています。

(広報委員会)
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夏期観測2025キックオフミーティングが5月25日(日曜日)、新御茶ノ水の連合会館とZoomによるハイブリッドで行われました。
今年の夏期観測は7月1日から9月5日まで67日間にわたって行われます。



会場に三浦和彦理事長、皆巳幸也事務局長、横田久司東京事務所長ほか13名、Zoomでのべ35名の参加者で開催されました。

加藤俊吾理事(学術科学委員長)の司会で、各研究グループの責任者の自己紹介にはじまり、本年度の研究計画の概要が紹介されました。

続いて、加藤理事から山頂利用研究の手引の説明があり、既に公開されている「夏期観測特設サイト」よりダウンロードできる各種必要書類の書き方や提出方法、また、スプレッドシートへの予定表の登録方法の説明がありました。

特に今年は、静岡側(富士宮口、御殿場口)の通行予約制に伴う名札の携帯について横田東京事務所長から説明がありました。

また、岩崎洋山頂班長と古谷朋之御殿場班長の出席で、山頂班への依頼業務に関する説明、御殿場ベースの利用の説明、特に駐車場の利用などに関する具体的な詳しい説明があり、昨年との相違点の確認などについて話し合いが行われました。


 岩崎洋山頂班長と古谷朋之御殿場班長

夏期観測2025は、新技術振興渡辺記念会、静岡県、「WNI気象文化創造センター」「Yahoo!基金」他のご支援で行われております。

今年は、山頂観測参加者、延べ7000人の達成も期待されています。
ちょうど7000人目に当たるのはどのプロジェクトでしょうか?
(ちなみに、2019年の5000人目は埼玉県環境科学国際センターの米持真一先生でした)

今年も、本NPOの創立20周年に向けて安全第一で頑張りたいと思います。

(広報委員会)
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2010年の5月23日にスタートした本ブログは本日で15年目を迎えました。
10年目の2020年5月にも、「㊗10周年 スタッフブログ ~太郎坊のそよ風~今日から11年目に突入!」を書きましたが、おかげさまでさらに5年経ちました。




この15年間の年毎のブログ数を調べてみたところ上のグラフのようになります。
スタートから7年間は、一年におよそ40件で推移し、2018年に急増して、以後増え続けています。

2017年の11月の国際シンポジウムACPM2017(山岳を利用した大気化学・物理に関する研究集会)の報告を含めて、話題が急増したことにもよると思われます。この年からインスタグラムも始めました。

また、2020年のコロナ禍では、富士山の登山禁止で山頂の施設が使えなくなり本NPO存続の危機が訪れました。そのため、クラウドファンディングを行い、存続のための必死のPR活動を行いましたが、ブログも頑張りました。

2021年に山頂での活動が復活しましたが、コロナ禍は続き、空気が希薄で呼吸疾患にかかりやすい山頂の活動には特別の注意が必要でした。それでも、山頂の施設が使えることの有難さを再確認する機会になりました。山頂班を中心とした現場からの写真は独特の迫力があります。

2022年からは夏期観測現場からの写真を、インスタグラムと同時にブログにも入れるようにして、好評を得たためブログ数も増えました。

また、2023年のピークは大河内副理事長グループの「マイクロプラスチックが富士山の大気で見つかった」というNew York Timesなどのスクープ報道を受けて、世界的に注目されたことが、ブログにも反映して数が増えてピークになっています。

2022年以降について、月ごとにブログ数とアクセス数などの相関関係を調べてみたのが下の図です。



ブログ数とアクセス数は無関係ではありませんが、必ずしも良い相関ではないようです。(r=0.303)



それでも、本NPOを知っていただく何かの取っ掛かりになればと思いながら、広報委員会はブログの作成に励んでおります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(広報委員会)
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2025年度第1回の富士山環境研究センター会議が5月16日午後リモートで行われました。

最初に廣瀬勝己研究部長の報告をご紹介します。
前半は研究セターの組織と現状に関するものです。

研究センターも、設立して6年目を迎えます。
2023年の初の科研費取得(長尾年恭シニアリサーチフェロー)もあり設立当初の目的に近づいています。
本年(2025年)3月には2人目の博士号取得(藤原博伸研究員)もありました。


上の図は現在の研究センターの体制を示しています。研究員については:

研究員は独立の研究員で研究費を確保して研究することが出来る。
研究費は研究費を獲得した研究者が管理する。会計等の処理は法人が行う。
研究員の性格:全員非常勤で基本は無給・ボランティアべースの研究活動である。

科研費を取得できる団体としては、大学や研究機関以外では珍しいNPO法人ですが、無理なく継続できる体制づくりを続けていくことが必要だと感じています。

廣瀬部長の報告の後半は毎年恒例の「研究活動における倫理」の話です。

毎年、入念な準備と熱意のこもった「研究倫理」の講演は含蓄のある素晴らしいものですが、今回は新しい事例の報告と、最後にはAIについての考察も加わりました。



詳しく知りたい方は、富士山環境研究センターのウェブサイトに近日中にアップしますので御覧ください。

次に、野尻幸宏シニアリサーチフェローの話題提供がありました。

詳しくは野尻博士がいずれご報告くださいますが、現在は気象研究所・梶野瑞王研究員らの科研費「低高度孤立峰を利用した多角的観測に基づく非線形気象化学過程のシームレスな理解」に協力しているとのこと。




筑波山の高さが降水生成過程での化学・物理的現象の解明に最適であることに着目した上の研究に
旧筑波山測候所あとの再利用しようという研究チームですが。個人的に協力して、湿性沈着試料の化学成分分析を、「つくばラボ」(野尻博士の個人的な資金に寄る研究施設で、本NPOと関係する研究教育支援への活用が目的です)で行っているデータなどの紹介がありました。


 「つくばラボ」

予定した1時間半の会議時間を大幅に超過するような熱心な議論が行われました。

目下、夏期観測2025の準備で忙しい本NPOですが、その一機関である富士山環境研究センターでも着実な活動が行われています。

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 2025年5月8日長門敬明山頂班長撮影

夏期観測2025に向けて、山頂測候所庁周りの点検と、マイクロプラスチック研究などのための積雪試料採取作業が山頂班3名によって5月8日に行われました。昨年の状況と比較した詳しい報告書が、長門敬明山頂班長から提出されていますので、その一部をご紹介します。

2024年の開所点検は5月30日でしたが、今年は3週間早く行いました。(2023年は5月9日でした。)
そのため、全般的に積雪量はやや多めです。

 
浅間大社奥宮の鳥居付近 2025年5月8日 と 2024年5月30日 

全体的な印象として雪は多めです。昨年より早い時期なので多く見えますが、 今後の気温と雨で平年並みに落ち着くでしょうとのことです。
このほか、9トン水槽の防風板が一か所だけ破損しているのが判り、開所後に早急の補修を要するようですが、昨年の補修箇所は無事で一安心とのこと。長田尾根の埋設ケーブルも無事のようです。


 4号庁舎南面(2025年5月8日、撮影:長門敬明山頂班長)

なお今後、5月25日(日)には夏期観測2025キックオフミーティング、6月7日(土)には本NPOの総会と講演会が予定されています。

夏期観測2025に向けて既に作業はスタートしています。
本NPOの20周年を迎える今年も、安全第一を目標に進めてまいります。

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