第111回 理窓サイエンスカフェ
『世界遺産・富士山頂でマイクロプラスティックを捕まえる』 
 ~地球表層を循環するマイクロプラスティック~


 講師の大河内副理事長(中)と植木会長(右)

5月31日に東京理科大学で第111回 理窓サイエンスカフェが開催されました。
講師は本NPO副理事長の大河内博先生です。
演題は
『世界遺産・富士山頂でマイクロプラスティックを捕まえる』 
 ~地球表層を循環するマイクロプラスティック~
参加者数は31名でした。
理窓サイエンスカフェは、東京理科大学の卒業生と神楽坂の人々が交流する場として、2012年7月から開催されています。東京理科大学の同窓会である理窓会の外部団体が主催で、参加者の多くは同窓生です。大学教員のOBも多く、理学博士、工学博士、医学博士も複数おられます。
もう一つの特徴は、1時間の講演のあと、神楽坂の銘菓をあてにテータイムが15分ほどあり、その後、1時間ほどの質問時間があることです。

講演の内容をいくつかご紹介します。



1. プラスティックの現状



2. マイクロプラスティック(MPs)とは?海と空とで何が違う?



3. 大気中MPsの発生源



4. 大気中MPsの健康及び環境リスク



5. 大気中MPsの実態



について、実にスライド65枚を使用して行われました。
また、たくさんの質問がありました。例えば、
・脳へ吸収されるということですが、マイクロプラスティック(MP)は分子?破片?ポリマー?(工学博士)
・フランスはすぐにミネラルウォーターエビアンの販売を中止したが、日本はそのような政策はしないのか?
・国立環境研究所ではMPの健康影響としてこのような論文を出しているがどうか?
・どうして富士山ですか?乗鞍岳には宇宙線研究所があり、アクセスも良く通年観測ができる。宿泊施設もあるけど、どうですか?(元東京天文台員)
・マイクロプラスティックは高分子だと思いますがどのような反応をしますか?(工学博士、高分子学会員)

広い分野の専門的な質問に澱みなく答える大河内先生は、さすが環境総合研究推進費の代表者だと思いました。
理窓サイエンスカフェでの本NPOの理事の講演は3人目になります。
2014年9月 第25回「微小粒子状物質PM2.5とは何か」三浦和彦
2017年8月 第57回「最近の異常気象と地球環境の変化」平井信行
理窓サイエンスカフェは毎月行われています。ご興味のある方はぜひご参加ください。
理窓サイエンスカフェオフィシャルサイトはこちら



出席者の記念撮影(撮影 サイエンスカフェ幹事 原田紀枝子氏)

以上、三浦和彦理事長の投稿ブログでした。

(広報委員会)
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